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第十六週:運命と寄生蟲(木曜日)

「だ、第一弾の方々が見えられました」と、門兵の一人が、息を切らせながら、玉座の間へと入って来た。「その数、七名!」


「なに?!」と、エルテス王。「軌道エレベーターは先ほど降りたばかりであろう?」――到着が早過ぎるのではないか。


「そ、それが、」と、門兵。「エレベーターを使わず生身で突入された方々とのこと!」


「バカな!」と、エルテス王が言うが早いか、プス。と云う小さな音がし、門兵が「あんっ」と云う悲鳴(?)とともにその場に倒れた。……かと想うと、一瞬の後立ち上がり、後ろを振り返り、「こちらが玉座の間で御座います」と問題の七名を王の前に招じ入れた。――その中に、オスを自在に操る寄生蟲を飼うグルドベルグ族の皇女がいたためである。


     *


「《ジバレー》の使用人とは珍しいな」と、三つ目のグラエル連合正統後継者は言った。「西銀河帝国の先代が一時期雇っていたが」


「《ジバレー》でもないし、使用人でもねえよ」と、セイ・カハは返した。「あんたらの前に来た女の一人が変な蟲で男の使用人たちを操ろうとしたからさ、あんたらの案内は《サカタッティ》の俺がすることになったんだよ」――女の使用人は全員、王子からの避難で家に帰してたしな。


「ほいじゃあ、他の男どもは?」と、プニプニほっぺのセトルドウン星第一皇女が訊いた。


「場所は言えねえけど、」と、セイ。「俺の連れも一緒に屋敷の何処かに閉じ込められてるよ」――簡単に女に操られる人だからな。


「《サカタッティ》の方が他にもおられるの?」と、鋼の足音も高らかにゲンヒル星系統一王女。「お一人でもお珍しいのに」


「あ、いや、ウーって言うデカい兄さんさ」


 と、大広間の扉を開けながらセイ。すると、


「ウーって、」と、プニプニほっぺの皇女が訊き返して来た。「ショワ=ウーのダボか?」


(続く)

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