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第十六週:運命と寄生蟲(水曜日)

「しっかし、」と、好奇心と困惑の入り混じった声でMr.Blu‐Oが言った。「本当にイーロイア戦争みたいになって来たね」


「でも、アレはおとぎ話なんでしょう?」と、アイスオブシディアン。「……まさか、その頃から生きているワケじゃないですよね?」


     *


『イーロイア戦争』の内容については、星団史が始まるずっと以前の出来事であり、且つ、時空間的にも所謂 《ホーライ・カスケード》に……つまり、タイムパトロールでも滅多な……と云うか「行っちゃダメ」的時空にあるため、地方宇宙の細切れの史書や伝承、古典的発掘調査等の資料を通して見るしかない。


     *


「ある調査に依れば、」と、ジュージャ姫。「その発端は、今回のような一人の男性の奪い合いだったそうよ――伝承と同じね」


 そう言いながら彼女は、『だからサッサと決めろって言ってるのに』と云う想いを込めた鋭い眼光と殺意をレフグリスに向けた。『――銀河大戦でも始まったらどうするのよ』


「でも、でしたら――」と、アイスが皆に訊いた。「いっそのこと、姫と王子が結婚すれば良いんじゃないですか?」


 一瞬、玉座の間の全員の時間が止まった。


《何故、この娘は皆がワザワザ言わないでおいたことを改めて言うのだろうか……》


《いや、正直助かった部分はあるけど……》


《この優柔不断男と、明らかにそれを軽蔑している王女さまだよ?》


《実際のところ、如何でしょうかね?……》


 と、まあ、そんな周囲の無言の圧力を察したのだろうか、この若い二人は、改めて互いに顔を向け合うと、数十秒間見詰め合い……。


「ごめんなさい。全く、何にも、感じないわ」と、姫が言い、「私も、微動だにすらしません……」と、王子も応えた。――そう言えば、姫はマスクしなくても大丈夫なんですか?


(続く)

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