第十二週:レオンとマチルダ(木曜日)
さて。と、まあ、色々と面倒な部分は省略して結論だけを書けば、我らが主人公キム=アイスオブシディアンが、イン=ビト王が三人目の末子ショワ=ウーの妃になることはなかったし、恋人や愛人やその他諸々の恋愛的関係を構築することもなかった。
もちろん、皆さまお気付きの通り、彼・ショワ=ウーもまた、この後《旅の仲間》に加わり、引き続きアイスオブシディアンを陰に日向にサポートして行くことにはなるのだが、その関係はあくまで親子的・兄妹的なモノであ――え?「アイスが成長するのを待てば良いんじゃないの」?
ええ、それはもちろん、そんな可能性……いや、それでもやはり、この二人がそのような関係になることは先ず有り得ないのである。
と云うのも、先ずは製作者側の倫理的問題が一つ。『レオン』のような関係に持ち込むことも出来なくはありませんが、『明るく楽しいスペースオペラ』を目指す我々と致しましては、そのような冒険は出来得る限り避けたい所存で御座いまして、皆さま、その旨ご容赦の程よろしくお願い致しますm(__)m
また次に、彼らの遺伝的性質の問題が一つ。巷間溢れるSFドラマ等では頻繁に地球人と宇宙人との混血キャラが登場するが(Mrスポックとか)、これが可能なのは、双方の遺伝的性質が近いか、メス側が他種族の遺伝子を積極的に取り込むタイプ(キメラアントとか)である場合に限られる。で、まあ、今回の二人の場合、その遺伝的差異はザラタンとバジリスクほどもあって、タルヤ嬢が「くみどの基礎も打てないわ」と言うレベル。
そして最後に、これが一番大きいのだが、ショワ=ウーの『多情多感な恋する漢 (ヲトコ)』問題。――と云うのも彼は、この後(正史記載分だけでも)三名の正妻と六名の側室を貰い、四十八名の子供を授かる事になっているからである。
(続く)




