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第八週:死者と死闘(木曜日)

 さて。困ったのはイル=ミトの方でした。


 最初、部下の一人が部屋に飛び込んで来て「ショワ=ウー様ご追放!」と言った時には、『父王もついに』とか『奴も可哀想に』ぐらいに想っていたのですが、その後、部下の男五人&女三人&無性四名が我先にと部屋に飛び込んできて「ショワ=ウー様ご来訪!」と言った時には、『何故?』『何の悪巧みだ?』『アイツ苦手』と云う考えが一気に吹き出したし、なるほど部下たちも同じ考えなのでしょう、『アイツを入れちゃダメですよ』と、二十四プラスαの瞳で自分に訴えかけている。


 そこでミトは『敵意はないけど変なことしたら打っ叩くからね』と云う意思をそれとなく示すため、下ろしていた長い髪を上で束ね、戦の時に首に掛ける玉璽をそれとなく首に掛け、これまた戦の時に持って出るような長い杖を『最近は足が痛くて』と云う感じに持ちながらウーを迎えることになります。


「わりゃぁ、今日は何の用じゃ?」と、今にも惑星破壊シフターの駆動ボタンを押しそうな部下たちを抑えつつイル=ミトが訊く。


 すると訊かれたショワ=ウーは、「用事も何も、ただの挨拶や」と、まるで悪意のない声と表情で言った。「あんゴンタクレの親父にココから出てけぇ言われたけんのう」


 なるほど……ウーの表情からは特段の悪意は感じられないし、ここに留まるよりは旅にでも出た方がヤツにとっても良いだろう。


「……挨拶の方法は?」と、ミトは訊いた。


「わしら兄弟の挨拶は決まっちょろうが」と、手に持っていた旅の荷物を放り投げながらウーが答えた。「ステゴロのガチよ」


「そやったのう」と、再び惑星破壊シフターの駆動ボタンを押そうとする部下たちを抑えつつミトが応えた――安心せえ、惑星は壊さん。「――じゃが、手加減はせえへんぞ」


「アホか」と、大筒袖をたくし上げながらウーが言った。「手加減すると死ぬぞ」



(続く)

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