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第七週:呪文と旧友(水曜日)

 さて。ここで『ラ〇ュタ』であれば、アイスオブシディアンの握ったペンダントから青い光があふれ出し塔の崩壊が始まりそうなところ――ではあるが、もちろん、この物語は『〇ピュタ』でもなければ『ナ〇ィア』でもないので、青い光もあふれ出ないし時空が崩壊することもない。ただ、その代わりに――、


 ブブッ。と云う奇妙な音とともに青黒い空間が現われ、


 グオン。と云う不快な音とともに金髪の女性が現われ、


 シュン。と云う珍奇な音とともに青黒い空間は、その金髪の女性――腰に奇妙な目盛りとダイヤルの付いたベルトを巻いたMr.Blu‐Oを、その場に吐き出して消えた。


 彼女は、久々の――この身体になってからは (多分)初めての時空間移動で少々酔ったのだろうか、ふらふらしつつもひと渡り室内を見廻すと、宇宙服姿のアイスオブシディアンに気付き「あれ?背え伸びた?」と訊いた。


 突然、そう問われたアイスオブシディアンは、彼女のその質問には答えず、「Mr……?」と、まるでパーセルヒラドライチョウが豆フェイズシフターを喰らったような顔で逆に彼女に質問した。「……なんでここに?」


     *


 テレビの中でラピュ〇が滅んだあの日、自身のケイバーリットに音声認識機能を付けたMr.Blu‐O(三代前)は悩んでいた。


 と云うのも、九つの呪文を入れたは良いが、そんなに多くの呪文に対応するだけの機能の方を想い付かなかったからである。


「道案内……時間停止……お宝発見……うーん。九つ目が想い付かない」


 と云うことで彼は、一晩悩んだ挙句、一番お気に入りの呪文には隠れ機能『緊急救難信号』を対応させることにしたのである。


「まあ、でも、私を呼ぶ人なんて、どうせいないだろうけど」



(続く)

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