第六週:仲間と不老不死(火曜日)
コンパルディノス二世が搭乗する黒紫色の艦を星屑たちが襲う。
先ずは、小惑星帯通過のために薄くしていたフォースフィールドを破り、次には艦本体に雨のように降り注ぐ。
そうして、二世がいるであろう居住エリアを中心に火の手が上がると、その火は瞬く間に艦全体を飲み込んで行き――。
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『陛下は無事か?!』亜空間通信の向こう側で誰かが叫んだ。
『確認中です!!』と、それに応じるように、また別の誰かが叫んだ。『……しかし、最初の火の手は……』
『言うな!!』と、最初の誰かが、再び叫んだ。『それでも、おられると信じて探せ!!』
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さて。繰り返しになるが、キム=アイスオブシディアンとセイ・カハによるコンパルディノス襲撃は、計画面での漏れも実行面でのミスもなく、実際、旗艦クラスの船を一基沈めると云う結果も残している。が、それでも、やはり失敗は失敗であった――何故か?
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『騒がしいぞ……』と、モウショウデンブンオオトカゲのうなり声にも似た、低く太い男の声が、艦隊の亜空間通信に響き渡った。『朕なら、無事に生きておるわ』
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問題はただただ、コンパルディノス二世の――《天命》と呼んでも良いであろう、その悪運の強さにあった。
と云うのも彼は、この襲撃の前夜、簡素な夕食の後に行った祖先への礼拝の直後、妙な胸騒ぎを憶えたからである。
そうして、その胸騒ぎを祖先からの忠告と受け取り、数名の側近のみを連れ、問題の艦を離れた――そう。《天命》は、まだ彼に味方しているようでなのである。
(続く)




