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第六週:仲間と不老不死(月曜日)

 さて。ここで、少し遅過ぎる感はあるが、《ケイバーリット》のペンダント――Mr.Blu‐Oがアイスオブシディアンに餞別として贈った青色のペンダントについて、先週語り忘れたことをここで書いておきたいと思う。


     *


「呪文?」と、アイスオブシディアンが訊いた。コンパルディノス襲撃より遡ること一年と二週間と三日前、『イストゴン』出発の前日のことである。


「呪文って言うと語弊があるけど――」と、Mr.Blu‐Oが返した。「ウチの種族はソニック技術が得意で、このペンダントの操作にも音声認識を……ああ、呪文だね」


     *


 彼女――Mr.Blu‐Oが、《ケイバーリット》のペンダントをアイスオブシディアンに渡した理由は大きく分けて三つ。


 一つは、《光》であるセイ・カハの隠れ場所として中の『大きな空間』を使うため。


 一つは、アイスとセイの位置を把握しておくため。「骨ぐらいは拾ってやらんとね」


 そして最後の一つは、古臭い言い方になるが――彼女と彼の『御守り』として。


     *


「そのために呪文を?」と、アイス。


「そうそう」と、コートのポケットから一枚のメモを取り出しながらMr。「長いんのもあるけど、九つだけやし、ちゃんと憶えるんやで」


「見ながらじゃダメなんですか?」とアイス。最後の呪文など舌を噛みそうなぐらいに長い。


「ダメダメ」と、Mr。「繊細な機械やからね。ちゃんと身に付いた言葉にしか反応せえへん。それに――」


「それに?」


「昔の人も言うたように、《幸福になるには悪い意味の言葉も覚えていなければいけない》――キチンと全部覚えるんやで」



(続く)

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