第一週:時間旅行とオリンピック(火曜日)
そんなワケで、『えっ!そんな簡単なことで良かったの?』と宇宙中の科学者たちが驚いたタイムトラベルの理論及び技術について、当の野蛮惑星・地球の五カ国共同派遣団から星間連合本部まで報告・連絡・相談に来たいとの亜空間通信が入った時には、連合の幹部たちは心底驚いたし、安心もしたし、不思議にも思った。『黙って使えば銀河の覇権を握るチャンスなんですよ?』『ちょっと頭おかしいんじゃないんですか?』と云うワケだ。
しかし、そんな思いと云うか考えを彼らに気付かれてはいけない。「〇〇に刃物」「△△に超音波ネジ回し」と古いことわざにもあるように、こんな危なっかしい道具を手に入れた野蛮人=地球人たちをこのまま放っておいてはそれこそ銀河の平和も保てなくなってしまうのではないか?そこで――
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「どうする?」
「他にタイムトラベルに成功した星は?」
「数星あるけど、どこも大掛かりな装置が必要なタイプだ」
「彼らのは、500プラン(1プラン=約300円)程度で可能だものなあ」
「不幸中の幸いは、連中がこの発見を特別だとは思っていないところだ」
「『他の惑星のタイムトラベル技術者と意見交換がしたい』とか言われた時は吹き出しそうになりましたよ」
「タイムトラベル法は?」
「あんなもの50ネット前(1ネット=約6ヶ月)に作ろうとして『必要ないよ』と放り出したのはあんただ」
「なら、今、こっちの都合の良いように作ってしまえ!」
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――と云うような会議が、非公開と云うか開催されたと云う記録さえ残されないままに、開催されたのであった。
(続く)




