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第二週:F社と封神大戦(木曜日)

「害をなすようになって行くワケじゃ――」と、問題の『封神大戦』へとつながる歴史を老人が語る。


「血で血を洗うは日常茶飯。人間を脅し恐怖させ信仰を得る神もおれば、ご利益や金銭、フェ〇ス〇ックの『いいね』を贈る見返りに信仰を得る神もいた」


「すみません。先生」と、アイスオブシディアンが訊ねた。「フ〇イ〇ブ〇クってなんですか?」そうか。この時代にはもう無くなっていたんだったな。


「ほっほっほ」と、いよいよヘンソン社が協力していたころのマスターに似た動きで老人が笑った。


「そうそう。〇ェイ〇ブッ〇社も地球が破壊された時のゴタゴタで解散してしまったのであったな――こここそが神々に『奪い合った信仰カウンティング・システム』を納入したF社のことじゃが……して、すると、社は滅んでも『いいね!』と云う概念は残ったワケか――なるほど。なるほど!!」と、今度はCG時代の動きになって老人が呵々大笑する。


 なにが「なるほど。なるほど」なのかアイスオブシディアンはいまいちよく飲み込めなかったが、それには構わず老人の話は続く。


「そう。それから、この人間界をも巻き込んだ『いいね=信仰』の奪い合いを見るに見兼ねた天の帝は、神々の中でも特に強力とされる十二の者を呼び出すと、地上にいる大小八百八万の神々をそれぞれに準備した柱に封じるよう命じた。そうして、それが終わった時に残った十二人を天の帝の使徒として迎えよう――と言ったワケじゃ。かくしてこれより『封神大戦』――神々の神々による神々の生き残りを掛けた戦い――が火蓋を切るワケじゃ!!」


 熱いっすね師匠。「でも……」とアイスオブシディアンが改めて質問した。「それとフェ〇〇……F社とどう関係が?」


(続く)

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