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最強薬師は絶対誰にも恋しない  作者: 菁 犬兎
第2章メリル動く
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マリオーネは活き活きしている

「起きないわねぇチェシャちゃん」


「あのぉマリオーネ様。一応その人皇族ですよ?チェシャちゃんはちょっとぉ」


あら? いいじゃない別に。

だってこの子、メリルのペットなんでしょう?

あはは。あの子も大概ねぇ? 他にやり方あったと思うのだけれど?


「テゼール! 迎えが来たからチェシャちゃんの事宜しく」


「ああ。気を付けて行ってこい」


もう二度とこんな所、来ないと思っていたけれど、時代は変わるものね〜?


今だから良かったのでしょうけれど。


「そういえばクリオルは触診を会得していたのだったわね? 他の者でそれをできる者はいるのかしら?」


「今はまだおりません。人の中に魔力を通す行為に躊躇いがあるようですね」


「そりゃそうよね。これは私達が発見したやり方だから、中々受け入れられるのは難しい。それに、高度な技術も必要だもの」


「そうなんですか? じゃあコツを掴めた僕は運が良いのですね」


違うわよ。貴方にはその才能があるのよ。

あそこの強烈な薬室医療官長はお気付きなのに貴方にその事言ってないみたいね?


「それだけ貴方が人より努力を重ねている証拠よ。将来有望だわ。私も貴方を応援する」


「あ、有難う御座います・・・マリオーネ様」


他の子もこの子ぐらい素直ならいいのにねぇ?

メリルがまともに相手にしない訳がよく分かるわ。


ここの医療官達、本当に気位だけは高いものねぇ?


「あら? マリオーネ様ようこそいらっしゃいました! ご足労感謝致しますわ」


「ブリッツォ。この前の宿題は?」


あらあら? 緊張しているの?

後ろで見ている医療官達も固まっているわよ?

ちゃんと、私の言う通り課題をこなせているのかしら?


「は、はい。ここに」


ウンウン? ちゃんとやってあるじゃない?

出来はそこまで良くないけれど、今の段階でここまで出来れば上出来ね?まぁ、ブリッツォはここで一番才能もあるし魔力も優れているからいいとして・・・・。


「うん、ちゃんと出来てる。じゃあ次、そこの貴方」


「は、はひ!」


「・・・・・これは、何かしら?」


「あ、あの。土、です」


そうね?

私、薬草の種に魔力を付与して次までに芽を出させる課題を出したのだけれど・・・なんで芽が出てないのかしら?


「貴方、ちゃんと世話しなかったのね?」


「え? いや、あの・・・栄養と水分は与えていたのですけれど・・・」


「私、これを貴方達に渡す時にちゃんとやり方を説明したわよね? これはただの薬草じゃないの。これは調合をするに当たって一番大事な基礎的な訓練なのよ? 栄養と水分に自分の魔力を付与させ与えれば1日で芽がでるようになっている。貴方やる気、あるの?」


「す、すみません・・・その、付与をちゃんと出来てると思い込んでおりました」


バシーーーン!!そんな貴方はハリセンの刑に処す!

サウジスカルから拝借してきたのよ? 私のお気に入り!


「んな訳あるか! よく見て! この土の中にどれだけ魔力が込められてる? アンタの目は節穴かぁ? 出来ないなら出来ないと素直に出来る人間にやり方を教えて貰いなさいよ!頭を下げてでも教えを乞いなさいよ! 私に同じ事二度、言わせるんじゃないわよ!!」


「も、申し訳ありません」


「今ここにいる者で芽を出す事すら出来ていない者は、この部屋から出て行きなさい。私は二度はやり方を教えはしない。協力して行動出来ない者はここに必要ない。私達は人の命を扱うのよ。場合によっては数人で患者を施術する事もある。その時に勝手な行動を行う者は邪魔にしかならない。自分がしたいようにしたいのなら町医者にでもなりなさい。その方が余程稼げるわよ?」


「・・・・申し訳ありませんマリオーネ様。私の指導不足が原因ですわ。このまま貴女に教えを乞う訳にはいきません。出直して参ります」


「そう? じゃあそうして? 私はその間、新しい医療書の改定を進めるとするわ」


ここに残されてた医療書めちゃくちゃだったものねぇ。

私が使っていたものは全て焼き捨てられたわね。


本当にクソ野郎だわ、ベルシャナめ。


きっとあれは残された医療官達が必死に記憶を寄せ集めて作った物に違いないわ。資料なんて殆ど無かったし優秀な医療官は居なくなってしまっていたものね。


「はぁ・・・・ま、お金も貰えるし悪い仕事ではないわよねぇ」


メリルはこういった作業嫌いだから余りやりたがらないけど私は結構好きよ?


頭の整理整頓も出来るしね?


「マリオーネ様。邪魔は致しませんので少し隣で見ていてもよろしいでしょうか?」


「いいわよクリオル。ブリッツォも見る?」


「ええ。是非」


フォン


そう。

私の魔法式は私の魔法で直接本に印字する事が出来る。

一々手で書いてたら面倒だから、これも私が開発したやり方よ?


ブワァッ!!


「「ーーーーーーッ!」」


ヒュンヒュンヒュンヒュン


基本的な薬の調合本と、人体に関する内容の本は出来ているから、今回はちょっと複雑な毒の種類と解毒薬について記しておこうかしらね?


未だにここでも多く使われているみたいだし?

暗殺未遂とか、懲りないわねぇ?


「・・・・・す、凄すぎる」


「・・・・・」


ベルシャナの尻拭いをするのは癪に触るけど、仕方ないわね。これも全て次の未来を生きるメリルやティファの為だもの。それに、私やっぱり働くの好きなのねぇ。


「ほらほらほらぁ! 次の本を持ってらっしゃい! ボーとしてんじゃないぞコラぁ!!」


「・・・・本当に、色々凄いこの人」


あ、いつもはこんな言葉遣いじゃないわよ?

私仕事で人が変わるらしいわぁ? やぁねぇ?

でも、少しだから、気にしないでね?ウフフ!


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