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最強薬師は絶対誰にも恋しない  作者: 菁 犬兎
第1章カスバール宮廷
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メリルはデズロを観察したい

「あ! リディ。久しぶりぃ!来ちゃった!」


ドゴンッ!!


「「「陛下!!」」」


リディ驚き過ぎて足がふらついてドアの角に頭ぶつけたわね。あんな狼狽えたリディ始めて見たかも。


「デ、デズロ様・・・・な、何故ここに? 先日お話しした時はサウジスカルに居たのでは?」


「ごめーん黙っててぇ。実は既にこっちに居たんだよね? 驚かそうと思って黙ってた! ドッキリ大成功!!」


うん。リディこれは怒っていいんじゃない?

怒っていいと思うよ?あ、怒らないの?

忍耐強いね?流石だわ。


「・・・・・理由を・・・伺っても?」


「うーん。実はこちらの都合でメリルの力を借りたいんだけど、メリル宮廷から離れられないって言うし、どうしようか考え中。正面から突然訪ねたら大騒ぎになると思ってお忍びで会いに来たんだぁ」


どちらにしろ大騒ぎには変わりないと思う。

なんだろ、この人なんか、お姉ちゃんを思い出す奇想天外さだわ。もしかしてお姉ちゃん、この人に似てるのかも。


「正面から来て下さいよ! ちゃんと客人として貴方をこちらに招待させて頂きます。どの位こちらに?」


「メリルがこちらに来れないなら、こちらに連れて来たい人物がいるんだ。だが、今のままこちらに連れてくるのは難しい。体がかなり弱っている。それを保たせる手段を持ち帰りたい」


「協力、してもらえないかな? その代わり僕も君達に何か協力しよう。そうだなぁ〜。アースポントを増やすなんてどう?」


「「「え!?」」」


そんな事出来るの?

あ、この人がアレ作ったんだっけ?

アレが増えれば補充する回数も減らせるしもっと早く国中に魔力を送れるかも。


「ここにあるアースポントはさぁ、一番最初に作ったオリジナルだから、改良した新しいアースポントを作ってあげる。それでどう?」


「・・・・しかし、アースポントが増えた所で、その中に補充できる者がいなければ・・・」


「うん? だからさ? 誰でも補充できる物を作ってあげる」


え? この人今、なんて言った?

空耳? 誰でも補充できる?


「魔力を持ってれば誰でもあの中に魔力を入れられるよう改良したアースポントを作ってあげる。サウジスカルにはもういくつかあるよ? あっちで僕が作ったんだ」


「・・・・・それは、それ、では」


うん。

それなら・・・別に私ここに居なくて良くなるね?ふむ?


「いいよ? デズロさんお願い。あと、その、ベロニカさんの詳しい症状とか細かい情報を教えて欲しい。あちらの国の人と連絡は取れる?」


「それは問題ない。では、後で必要になる情報を集めてメリルに伝えよう」


「・・・・・メリル」


何? なんでそんな顔してんの? 心配してんの? ははっ!


「リディ。それでも私の魔力には誰も敵わない。私はここに必要なんでしょ?」


「・・・ああ。そうだ」


「そんな心配しなくても飛び出して行ったりしないわよ!信用ないなぁ」


テットを見習いなさいよ。

アイツ全く心配してないわよ。

それどころかずっと尊敬の眼差しでエルハド様見つめてるわよ。ってアンタそっちに夢中で私の事は蚊帳の外かコラ!!


「ん? って事は、お二人共向こう側に行っちゃうんっすか? こちらにこのまま居ないんッスか?」


「そうだな。客室に通される事になるな?しかし・・・この姿ではとても正面から入れないぞ?」


そうなの?

まぁ確かに皇様の着る服じゃないよねぇ?


でも、なんかこの人かっこいいなぁ。

ちょっとタイプかも。ジーーーーーッ


「どうした? 何か変か? 」


「ううん? エルハド様ってハンサムだよね? 強そうだし・・・偉そうじゃないし。モテそう」


「そうか? 若い者にそんな風に言われるとは嬉しいものだ。メリルもマリオーネに似て可愛らしいぞ?」


この人もお母さんとは面識あるらしいよ?

意外だよねぇ。他国の皇帝陛下と私の両親が知り合いとか、普通ならあり得ない事だけども。


「でも、大丈夫なのですか? お二人の事をよく知る者も宮廷内におりますでしょう? 何かされたりしませんでしょうか?」


「するかもね? でも、僕達強いから大丈夫だよ? 毒にも耐性があるから簡単には毒殺出来ないだろうしね?」


あ、そこまでちゃんと予測出来てるんだ。

でも、まぁ一応毒消しは渡しとこうかな。

一応私の親戚みたいだし? お姉ちゃん保護してくれてる人だし?


「えーーー? 俺後でエルハド様と剣打ち合いたかったッス。こんな強い人早々いないっスよ」


「貴方図々しいですわよ? 他国の陛下と剣を交えるなど。わきまえなさい」


「別に構わないぞ? ここにいる間、時間があればいつでも相手になろう。だが、私は人にものを教えるのは得意ではないぞ」


「そうそう。やめといた方がいいよ?ただただ疲れるだけだから。うちの国じゃもう誰もエルハドに声なんてかけない」


「お前そういう事言うな! まるで私が鬱陶しいと思われてると言わんばかりの言い方だな?」


それに、この二人さっきから見てると、なんていうか・・・物凄く仲が良い?デズロさんって無理矢理連れて行かれたんじゃないの?それともあっちで仲良くなったのかな?ううん?


「そうですね。では、もう暫くこちらでお待ち下さい。至急お召し物を用意致します。・・・・父に貴方のことを知らせても?」


やっぱり、昔色々あったんだ?

エルハド様の目が少し冷たくなったけど? リディ? 大丈夫なの?


「大丈夫だよ〜? アトレイアに会うのも久しぶりだなぁ。退位してからは初めてだ」


「おいデズロ。分かっていると思うが・・・決して私から離れたりするなよ? 勝手にアトレイアに会う事は許さない」


この人達、本当に大丈夫なのかしら?

なんだか面倒くさい事になりそうな予感するなぁ?


「熱烈だねぇ? こんなに人が見ている前でそんな事言うなんてぇ? エルハド僕ちょっと恥ずかしいよ?」


ん?んんんん?

何? 何かしら? この雰囲気。

リディ顔が凄い事になってるわよ?


「そんなに心配ならずっと抱きついてようか?皆に見せつけちゃう? 僕らを引き裂く隙がないってところ、証明しちゃう?」


そっち? まさかこの二人そっちなの?

テニアがブルブル震え出してるから、それ以上はやめた方がいいと思う。


刺激、強すぎるんじゃない?


「お前・・・そんな事言って、また私にお前を担がせるつもりだな?いい加減自分の足で歩け!!」


「あ、バレた? いいじゃんエルハド無駄に怪力なんだからぁ〜僕の替わりに歩いてよ」


うん! 完全にリディや私達を揶揄って遊んでんだねコレ。

成る程? 何となく理解した。この人変わり者の変人だ!


「強く、強く・・・血を感じるッス。メリル様やっぱあの人の親戚だったッス」


え? そう? ・・・いや、あんなに酷くないわよ!よく見てよ!私は純粋に言ったけど、あの人明らかにわざとでしょうが!悪意しか感じられないわ!!

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