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最強薬師は絶対誰にも恋しない  作者: 菁 犬兎
第2章メリル動く
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閑話*崩れ落ちる二人

あれ。なんなんすかね?


「メリル〜? どうしたの? もう寝る? ベット行く?」


「シャミ。メリル様は眠たくてソファーに俯しているのではありませんわ。余りのショックに崩れ落ちて立ち上がれないだけなのですわ」


「ショック? あれ?チェシャも?」


そうそう。あっちでも全く同じ形で動けなくなってる奴いるっすね? 仲良しっすか?(笑)


「嘘よ。お姉ちゃんが結婚するなんて・・・しかも、相手が騎士団長とか絶対嘘。あの人がそんな人好きになる訳ない。その男、呪ってやる・・・」


この人、なんで素直に姉の幸せ祝福出来ないんすかね?

シスコンを拗らせ過ぎて悪魔に魂売ったんすか?


「そうよ! こうしちゃいられない!私もお父さん達を追いかける! そして皆んなで、そいつ潰してやる!」


「潰す? 何潰す?」


「シャミ。メリル様の言葉を聞いてはいけませんよ? コレは覚えなくていい言葉ですので」


テゼールさんも阻止する気満々で出て行ったすね?

またティファさんと拗れないといいっすけど。


せっかく仲直り出来たのに、確執再び?


ん? チェシャ? 何だよ急に起き上がって。

凄い勢いでこっち来てる? おいおいおい?


「メリル。あの男は駄目だ。決して手を出すな」


チェシャ、ティファさんの恋人に会ったことあるんすか? もしかしてチェシャからティファさんを助けたのがその男なんっすか?何すかそれ、とんだ当て馬っすね?(笑)


「冗談抜きであの男は危険だ。きっと相手が女だろうが敵と認識されたら容赦ないぞ? お前が潰される。関わるな」


え? 何その危険人物。

そんな奴がサウジスカルの騎士団を纏める騎士団長なんすか? あ、でもあのティファさん相手に物怖じしないんだから、確かに納得。


「それが何よ。私は負けない。お姉ちゃんを、その男から救い出してみせる!」


「馬鹿め! アイツは悪魔だぞ! 手遅れだ、ティファは既に奴の手に落ちている。ティファの奴、物凄いいい笑顔でその男と私を拷問したからな? 」


「そうなのですか? チェシャ、一体その二人に、どんな拷問を?」


そうなんすか?

その割には、こちらに帰って来た時、それ程身体の傷は多くなかったスけど?


「人を拘束して動けなくさせた挙句、強制的に口一杯ケーキを頬張らせた後、二人して私の周りをグルグルと回りながらそのケーキに関する詳細な感想を強要された。そしてティファに対する絶対的な屈服を認めろと迫られたぞ」


「ちょっと待つッス。どうしたらそんな面白おかしい状況に陥るんすか? チェシャ。それ真面目な話なんっすよね?」


「大真面目だ!最終的にはお代わりを求めたんだぞ!」


あ。ケーキ美味かったっすね? それは良かったスね?


「メリル様。恐らくまだこの国からは出られませんわ。地震も収まり各領地の整備も大分進んではおりますが、まだ安心は出来ませんもの」


あ、再び俯した。


うーん。メリル様をここまで荒れさせるティファさん凄いっス。俺も一度会ってみたいっすね?


メリルとチェシャをこんなにも骨抜きにしてしまう女性。

ドキドキが止まらないッス!


「あぅぅ。おねーちゃーん」


「はぁー。ティファ」


「「「・・・・・」」」


こりゃ駄目だ !


よし。 シャミ、テニア。俺達三人だけで先にご飯を食べるッス! 心配するだけ無駄な気がして来た。


すげぇ下らない予感しかしないッス!

ほっとこ!

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