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はじめての  作者: 渡り鳥
原始記録
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2/13

日記の行方

僕はある本を拾った。


麦畑に落ちていた本はあまりにも不自然に麦がその場所を譲るように空いた空間に落ちていた。



本の作りは弱々しく継ぎ接ぎだらけにされた

体のようだ。その体は表紙だけでなくその中まで

例外なく継ぎ接ぎのようであった。モンスターに追われたくらいではこうはならない、故にこの本は元からこうであったのだ。その作りからは

「紙が貴重な世界で白っぽい紙を集めて作って頂いたんです。」と本が言っているようだ、または何としても本にしなければいけなかった作者の熱意とも受け取れる。


しかしさっぱりこの文字が読めない隣の国に行けば誰が読めるかもしれないと思った。隣の国には様々な国から人が集まるからだ。



そしてこの本の名前も勿論書かれていた、読むことは出来ないが真似て書くとこうだ。【はじめての】と書いてあるのか、これでうまく書けているのかもわからない。僕は斜めに掛けたバックに本をしまい僕を待つ牛飼いの荷台へと走った。麦を撫でる風が僕の服を空へと膨らませた。



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