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残された者

「ここから先は行かせねぇぞ」

こっちに近づいてくる相手に向かって箒を突っ刺した。相手は声も上げずに階段から落ちていく。

俺の名前は青柳。

いたって普通の高校生のはず。

みんなから趣味が悪いと言われることが多い。

今、俺が置かれている状況は放課後に見知らぬ男のヤナンと出会った。

ヤナンは何か分からないことを話して消えた。

そして、寮に帰ってくつろいでいる所に地震が来て地面にひびが入り、化け物がたくさん出てきた。

そして、ヤナンの言った事が何となくだが分かってきた。

ヤナンは平行世界から来たと言っていた。

そして、何かあったらまたこの場に来ればいいと言って床に何かを書いていた。校舎に向かった俺達はヤナンと会った所まで行ったが青白い光は弱く助かるとは思えなかった俺は、鈴女たちを置いて後ろから追ってくる化け物たちを足止めすることにした。そして、化け物たちと会った時後ろから青白い光が一瞬通り過ぎた。

その光に気を取られ化け物の攻撃に反応が遅れた。鋭い爪が顔に向かって振り下ろされる。さっき見た警備員の有り様が頭をよぎる。死を覚悟した。その時、後ろから銃声がした。俺の腕をかすめ化け物の胸が吹き飛ぶ。銃声がした方を見る。そこには、置いてきたはずの鈴女の姿があった。

「大丈夫?青柳君?」

鈴女がこちらに近づいてくる。前からは化け物たちが階段を上ってくる。

「来るな。まだ、化け物が沢山いる!」

そう言って、俺は箒を持ち直し、殴りにかかる。今度は頭に直接声が聞こえた。

『下がりなさい』

声の言ったとおりに後ろに下がる。すると天井から光の矢が降ってきて化け物を射殺していく。

光の矢が収まった頃には階段は無くなっていた。上を見ると女がゆっくり降りてきた。黒いフードに身を包み隠した顔。独特な感じに加え何かとてつもないものを持っているような女だ。

女が目の前に降りてくる。すると、俺に向かって、

「あなたは勇敢ね。怖くないのかしら?私の名前は秘密よ。みんな最初に聞いてくるから先に言っとくわね。『世渡り』となのっとくわ。」

そう言って鈴女を見る。

鈴女は恐がっていた。俺は鈴女に近づいて行くと、鈴女は俺の腕にしがみついてきた。それを見て女は、

「あなたたちは生きたい?」

言った。それに対して俺と鈴女は答えた。

「生きたい」

その答えに女は笑って言った。

「私の駒になるなら助けてあげる。ならないんなら異型を呼ぶ。どっちがいい?」

女は笑っていた。生きて駒にされるか化け物を呼ばれて殺されるか。答えは決まっていた。そして、俺は答えた。

「駒になってやる。ただし、鈴女はなにもせずに助けてくれ。」

そう言うと、今まで黙っていた鈴女が言った。

「そんなのだめだよ。私だけただで助けてもらうなんてね。私…青柳君の事が好きだから一緒にいて」

鈴女はそういうと顔を真っ赤にして下を向いた。

多分、俺も顔を見られたら真っ赤になっていたと思う。しかし、女は溜め息をついて言った。

「二人ともが私の駒になるなら助けてあげるわ。片方だけじゃだめよ。」

笑っていた。俺は女を殴ろうと近づこうとする。その時、階段があった方から声が聞こえた。

「見つけたぞ。『魔の世渡り』」

すごい風が吹き、下から男が現れた。

「リンは彼らを連れて『パラレル』に戻れ。フウは俺と一緒に『世渡り』を殺すぞ」

あがってきた男が叫ぶと俺と鈴女の前に女の子が現れた。

「私はリン。今は忙しいから後で質問してね。」

リンと名乗った少女は手のひらを地面に当てた。

すると、周りが青白い光に包まれた。リンは呪文を(のような)唱えている。

「世界…パラレル 時間軸…同化 道…正常 門を召喚します」

言い終えると目の前に鉄製の門が現れた。

「ゲートオープン。早く私について来てください!」

リンが俺たちに言う。

言われるがままにリンについて行く俺と腕にしがみついて顔を真っ赤にしている鈴女。さっきの男の方を見ると、二本の短剣を持った男と、リンに顔つきが似た少年がいた。

そして門を通ると門が閉まり俺は意識を失った。

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