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短編詩集~心理~

心の鍵 ~人は誰でも変わることができる~

作者: 楠木 翡翠

私とあなたが出会ったのは


私達が高校2年生の時だった気がする


クラス替えの関係で1年生の頃にできた友達と別れてしまったけど


移動教室の移動中や部活の時に話すことができるから


あまり寂しくなかった


新しいクラスになって3ヶ月が経った


仲良しグループがはっきりと決まったのに対して


あなたは1人でぽつんと本を読んでいたね


私はクラスのみんなから避けられているあなたのことが放っておけないの


1人ぼっちにさせたくないの


だから


私は仲良しグループと一緒にいる傍ら


時間が空いたら


私は毎日のようにあなたに声をかけ続けた


どんなにあなたの心の鍵が頑丈にかかっていたとしても


周りのみんなの接し方によっては


彼女の心の鍵を開けてくれるものものなのだよ?


なんか人の心は複雑だよね


私があなたに声をかけた時


最初は驚いたみたいでビクッとされたけど


だんだん相槌(あいづち)を打てるようになり


次第に私だけに心の鍵を開けていってくれたね


そして


今ではいろいろなことを互いに話せるようになった


時には衝突してしまうこともあったけど


これもいい思い出の1つだよ


少し前の放課後のことだけど


「わたし、人と話すことと信じることが怖い」


と素直に言ってくれたよね


違うよ


あなたは自分から話しかける勇気がなかっただけで


あなたは知らず知らずにして自分で心の鍵をかけてしまったと思うの


あなたは成長したと思っている


だから


私はあなたに


「大丈夫だよ。いつかは人と話すことと信じることが怖くなくなる時がくるよ」


と言ったんだ


人は過去のことを引きずるかもしれないけど


誰でも変わることができる


彼女が変わることができたのだから


きっと…………

最後まで読んでいただきありがとうございました


2015/10/03 本投稿

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