第八章 今年もバスに揺られて帰ってきました
以前のようなモチベーションも湧いてこず、走力・体力の低下を感じとり。
エントリーについて随分と悩んだ結果、エントリーすることに。
一昨年の「RtH」、昨年の「続RtH」の続編をかくこともせず。
試走についても、なかなか足が向かず。
気持ちだけが焦り。
一度、試走に行くも、すぐにヤメてしまった。
ここでもリタイア。
ここを走ることが、楽しく感じられなくなっていた。
今年は、もう試走はやめとこう。
コース整備なども含め、何度も何度もきているので、充分すぎるほど知っているし。
結局、夏は丹沢で遊んでいた。
ただ、遊んでいただけで、全くトレーニングにはなっていなかった感じだったけど。
重くなっていた体重は、なんとか元に戻したけれど。
強く強く強く張った糸が切れたあと、自身の感覚は、最後まで戻ることなく、「日本山岳耐久レース」をむかえることとなる。
そして、レースはというと。
懸念していた腰が悲鳴をあげ。
いつものごとく、胃に入れたものを全てもどし・・・
先に進む気力もなく。
結局、バスに揺られて帰ってきた。
翌日。
何事もなかったかのように、また、1日が始まった。
うだつのあがらないサラリーマン。
ただ、レースで悲鳴をあげていた腰、そして肩がわずかにレースの記憶を覚えていた。