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第二章 強く強く強く張った糸が切れたあと
大会から、1週間がたち。
いつものように鎌倉トレイルへ。
走ったり、歩いたり、歩いたり、走ったりと。
気の向くまま。
原点に戻って。
区切りをつけるため。
再始動として。
新たな一歩として。
理由をつけようと思えば、なんでもつけられるけど。
もっと単純に。
「楽しく!」。
週末には、鎌倉をはじめとしたトレイルへ。
時には、ひとりで。
時には、みんなで。
コミュのランにも参加して。
時にロードも走って。
でも。
体を動かすのは、ほんとにその時だけ。
体重もあっという間に増えて。
切れた糸は、戻らない。
糸が切れた凧のように。
風に身を任せ、流されている。
最初はそれでいいと思っていた。
そのうち、なんとかなるさ。
走りたい。
走らねば。
って、気持ちが全くでてこない。
トレイルには、よくでかけてはいたけれど。
「今度、xxx(大会)に出ようよ。」
って、誘われるけれど。
「いいよ。」
って、いえない。
自身にとって「走る」って何だろう?
そんな思い。
糸が切れた凧では、行きたいところには行けないことには、気づいているのに。