第十五章 穏やかな日
大会は終わった。
お祭りは終わった。
準備から、盛り上がったお祭りは終わった。
皆、次の目標に向かい、別々の道を歩き始めた。
翌週の東京マラソンにでたものも少なくない。
そして。
僕にとって、穏やかな日がもどってきた。
田浦梅林に行こうかな。
ついでに、三浦アルプス1周だね。
誰か一緒する人いないかな。
あれっ。
コミュで田浦梅林のイベントあるよ。
参加しよっ。
田浦梅林で離脱して、南尾根にいこうかな。
さてと。
逗子駅まで走っていこう。
どこから、走っていこうか。
北鎌倉からでいいかな。
どのルートでいこうか。
適当に時間見ながらいこう。
逗子駅到着。
「はじめまして。」
初参加者もいるのね。
蘆花記念公園。
長柄桜山古墳。
そして、二子山。
馬頭観音。
「ゆっくりでいいですよ。このあたり、ほとんどわかりますから。」
田浦梅林で皆とわかれ、南尾根へ。
では、また。
ここからは、ひとり旅。
まだ、2月の末だというのに暖かく気持ちの良い日。
多くのハイカーとすれ違う。
「こんにちは。」
「こんにちは。」
「走りですか?」
「ええ。まあ。」
「元気ですねえ。」
「ありがとうございます。」
お祭りの準備は、とてもとても楽しかった。
けれど。
僕はこんな穏やかな日をどこかでずっとずっと待っていたような気がした。




