つづき
フィクションは非現実的であり夢だ。夢の中で物語が動いている。それなのに本というものがそれを存在たらしめている。なんて考えても無駄な気がする。フィクションの前だとなんも考えなくていいの。それより私は今漫画を読んでいる。漫画とは不思議なことにつづきが気になるものだ。終わりは悲しい気持ちになるのにつづきはわくわくする。永遠に続けばいいのに。馬鹿ね私、永遠なんて存在しないの。そんなの錯覚よ。まるで青空が永遠に感じてしまうような感じ。あの感じは怖い。これが畏怖ともいうのでしょうか。あぁ怖い怖い怖い。そうだそうだ、漫画漫画に集中だ。あれ、こんなに分厚かったっけ、この漫画。どうして。試しに1ページめくってみました。なんか重さが変わったような気がする。もしかして1ページ増えてるんじゃ。違和感に気付くのは大層なことではありませんでした。私は物心ついた頃から違和感だけを信じてきたのですから。まぁここでは関係ないですが。私がいくつかページをめくるたびにページがその分増えていく。おぞましいと感じてしまった。あぁ。
そう、めくり巡りゆくその漫画は終わりのない物語へと変貌したのです。ですから「つづき」は終わらないのです。