第80章:聞く耳持たねえヤツには、言っても始まらねえ・・・。
・・・これは、
映画『ロッキー5』の劇中で、
主人公のロッキー・バルボア(= シルベスタ・スタローン)が、
やがて自分を裏切ることになる、弟子の「トミー・ガン(= 故・トミー・モリソン)」に、
序盤で言い放った言葉です。
・・・自分の身内の話で恐縮ですが、
ぼくが愛し、
そして尊敬する母は・・・
実は、
人生で最もぼくを苦しめ、
ことあるごとに絶望の淵に叩き込んできた『天敵』でもありました。
他人様を引き合いに出すのもいかがなものかとは思うのですが・・・
歌舞伎界の二代目・中村獅童さんも、
同様のことをおっしゃっておられました。
「亡くなった母が、ぼくの一番の天敵でした」とね。
・・・派遣労働者として働いておられる方、
ぼくのように、何度も転職を繰り返してきた人なら、
「面接から採用までの流れ」というものを、
よーーくと知っておいでのことと思います。
面接のあと、
採用か不採用かの電話が来るまで、ときには、一週間近くも待たされる場合があるってこともね。
・・・でもね。
あまり「かけもち」で、一度にどんどん何社も派遣会社に面接受けに行っちゃうと、
最初に採用が決まった会社以外は、
たとえ「採用の通知」が来ても、断るしか・・・つまり、辞退するしかないじゃないですか・・・?
そうすると、
決まった派遣会社でダメになり、いざ、次の派遣会社で面接に・・・となったときに、
断った会社には、二度と面接には行けないわけ。
・・・そうでしょう?
だからぼくは、
返事がちゃんと来るまで、
ひたすら「自室で」待っていたんですよ。
・・・もちろん、ぼくのほうから派遣会社に、
「催促の電話」なんて入れられないですよ。
向こうの都合でかけてくるわけですから。
こっちはただ、おとなしく待つしかない。
そうなると、母にしてみれば、
そんな事情や状況なんて知らんから、ぼくが何もせずに遊んでいるようにしか見えない。
・・・で、
説明しても、何もわかってもらえない。
「なんでもいいから、すぐに働け!」
この一点張り。
ぼくの一番目の弟もそうでしたね。
「・・・働かないんなら、ここを出て行ってもらうからね。」
転職をした経験のない彼は、
自営業で食ってきた母同様・・・
なにもわかっちゃくれなかった。
「いや、そうじゃない。」
「ぼくだって、働きたいんだよ。」
「でも、返事がさぁ・・・。」
何度説明しても、無駄でしたね。
さぁ、そこで皆さん。
お題目のアレが出てくるわけですよ。
『聞く耳持たねえヤツには、言っても始まらねえ・・・。』
・・・そんなことが10年近く続き、
いまは、
母とは、あまり突っ込んだ「議論」はしないことにしています。
弟とは・・・
もう、10年以上も口を利いてません。
・・・同じ屋根の下で暮らしていても、です。
初めて母とこうなったのは、
高校3年の秋か冬。
ぼくの国立大学進学が絶望的だという、厳しい現実が濃厚となったある晩・・・
部屋にふらりと入ってきた母。
・・・大声でわめかれ、
泣かれました。
最後には、ぼそっとひとこと。
「はぁ・・・。夢も希望もなくなっちまった。」
いまでもそのひとことは、
ぼくの胸にグサリと突き刺さった、
あの日のままです。
・・・5度目の『カムバック・ロード』を、
こうして楽しんでいる、
いまいまにいたっても・・・ね。
だからぼくは、
今回の東大への挑戦については、
「ただのひとことも」、
母には告げていない。
・・・部屋に急に参考書が増えてきたから、
うすうすとは感づいているだろうけどね。
母と仲がいい弟も、きっと気づいていることだろうよ。
でも、
『聞く耳持たねえヤツには、言っても始まらねえ・・・。』という彼らだからこそ、
今度という今度は、
黙って「結果」を出してやりたいのさ。
見てろよ・・・。
m(_ _)m
追伸:
・・・ごめんなさいね、皆さん。
こんな暗くて、「マイナスのハナシ」で。
おわびということでもないんですが、
こんな YouTube動画を、
おみやげに持ってかえってくださいまし。
・・・とくに、
これから大学受験を目指す、現役高校生や浪人生の読者の皆さんに、
強くお勧めしたい動画です♪
『【Q&A】東大理3が質問に答えます①』
→ UP主様は、「ガチでノビる受験数学 東大医学部の解説動画」様。