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黒い犬

作者: かきのしたひめ

いつもの道で感じた事を歌いたい

同じようでも少しずつ変化する景色

そして自分の気持ちも変わっていく


それを書き留めよう


黒い犬と 白い雪の中を歩く

昨日つけた足跡を 今日もまた踏む


黒いカラスが木の上から見ている

カラスたちが食べ残した柿の皮を踏む


冷たく痛む耳をマフラーに隠し、

黒い犬と 白い雪の中を歩く


誰とも会わず、黒い犬と白い雪の中を歩く

この時間が

一番幸せなのだと灰色の空を見上げる



黒い犬と 濡れた小道を歩く

昨日の雪が融け 地面を黒く光らせる


ようやく差した陽の光が空気を温める

犬はリードを強く引き、早く前へ行きたがる


順光に目を細め、道の先を見る

眩しい光の中を黒い犬と歩く


この幸せもそう長くは続かないのだと

この時を噛み締め

今は幸せだと青い空を見上げる

書いてみると色々な事が思い出される

ちょっとした事だけど

これが生きるって事なのか

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