朝会後
無事、朝会を終えた俺とユリウスは
「ハァ、何とか朝会は成功だな」
朝会では、俺が悪魔を率いて戦争を止めに行くことが多数決で可決された。
「にしても危なかったな…」
実際、票差は僅か一票。
ステラ―大臣が剣を持っていれば反対しないと言っていなければ、否決されているところだった。
「うむ、まさか数票差になるとは思っておらんなんだ」
「あぁ、まったくだな」
「それで、出陣はいつにするのだ?」
「出陣か、今日中にはたとうと思ってる」
「うむ、そうするといい。王都から早馬を出したがあと二日は着かぬであろう。それに、既に本軍も動き出している頃であろうにな…」
「そうだな…。それじゃ、俺は行くぞ」
そうして、ユリウスの寝所を後にする。
大臣や官僚たちが不快気な目線、興味深そうな目線、を向けてくるが、表立って何かいってくることはない。
そのまま門を抜けていこうとしたのだが、後ろから一人の騎士に呼び止められた。
「お前が、例の魔物か?」
白髪で白いローブに身をまとっている。年のころは二十代後半。
「あぁ、そうだが。お前こそ誰だ?」
その騎士は、何が可笑しいのか、フフフと笑った。
「まさか、僕にここまで不遜な態度とはね…。いいか?叔父を言いくるめたからといい気になるなよ?」
叔父?ステラ―大臣の事か。
年のころも六十代と二十代後半だとおかしくないな。
若気の至りという物か…相手にしているほど暇じゃないしな。
「…」
無言のまま立ち去ろうとすると、横を抜けると、肩をガッシリとつかまえられる。
そのまま立ち去ろうとしたことがよっぽど気に入らないのか、かなり怒りの色が見える。
「なんだ?」
「覚えておけ、白騎士団、団長ミリアムだ。帝宮で騒ぎを起こすわけにはいかないから見逃すが…今度また会おう」
最後はニヤリと不敵な笑みを浮かべて立ち去っていく。
だが、どう見ても強がりだ。
少しばかりオーラを開放しただけで、びっしょりと脂汗をかいていた、今、ちょうど一段階強く開放しただけで、かなり不快そうだった。
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それでは、また次回。バイバイ~!




