突然の再会
実生活で幼馴染みが性転換してしまいモンスターペアレントから面倒を押し付けられて気分転換にネタにしてしまいました。
これを読もうと思った方ありがとうございます。
目の前に髭を生やした美少女がこちらを警戒するように睨み付けている。
こちらもヤケクソ気味に構えながら元凶となった自分のお人好しを後悔する。
事の発端は地元に帰った時に幼馴染みの母親に会った時の事だ。
偶然声を掛けられて近況の話になった時に
最近幼馴染みが音信不通になっている事を聞いた。
今の自分の住んでいる場所から近いので今度様子見てついでに遊びにでも行ってみますと社交辞令的に言ったのが間違いだった。
何を思ったのか幼馴染みの母親は息子の部屋の鍵を
半ば強引に押し付けて去って行ってしまったのだ。
そのまま鍵を受け取ってしまい幼馴染みの部屋に
行った結果がこれである。
髭の生えた美少女が居る。
言語化すると意味がわからないがとりあえずそうとしか言えないので仕方ない。
無論この部屋の住人である幼馴染みはもう何年も会ってないが華奢な感じの男でこんな美少女ではない。
となるとこの美少女は誰なのかという話になるが勿論心当たりはない。
そして薄暗い部屋に入った俺は中で鉢合わせしてしまい今の状況に至る。
周囲には彼女が俺に向かって投げた物が散乱しており
まるで強盗にでも入られたかのような有様だ。
こちらも今更ながら敵意がない事を示そうとしても無駄だろう。
だからと言ってこんな状況の中どう話しかけたら良いのかなんて見当もつかない。
とりあえずこちらに飛びかかって来た彼女の蹴りを腕で受けて足を掴もうとする。
蹴りを受けた瞬間思っていた以上に重い手応えに受けきれず体勢を崩して後ろによろめく。
そのまま追撃をするべくこちらに馬乗りになろうとした所に両手をフローリングに付けたまま無様な蹴りを放つ。
そんな技も何もない蹴りが馬乗りにしようとしていた彼女の偶々股間に当たり彼女が悶絶をして倒れ込む。
自分の足に残る感触に違和感を抱きながら立ち上がって部屋の灯りを付ける。
低い声で唸っている彼女を見るとこちらの視線に気付いたのか聞き覚えのある怒気を含んだ低い声で俺の名前を呼んだ。
こんな駄文を読んでくださった読者様ありがとうございます。