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第2話 荊棘の少女

 

 太陽の光が僅かに窓から差し込んで来た。遂に夜の間は目覚めなかったが、シェイクも何となくそれは予感していた。

「取り敢えず飯の支度くらいはしておくか」

 廃墟を出ると、バイクに積んだ箱からいくつかの缶詰を取り出す。味はいまいちだが、栄養だけは豊富だ。

 再び戻ると、シェイクは小さく息を吐いた。


 少女の上半身が起き上がっている。そして入ってきたシェイクを、紫色の瞳で見つめていた。


「おはよう」

 まずは無事に目覚めてくれた事に一安心し、シェイクは少女の前に座った。

 少女は怯えるでもなく、パニックになるわけでもなく、ただ黙ってシェイクの事を見つめ続けている。

「状況を説明する前に名前を名乗らなきゃな。俺はシェイクだ。お前は?」

「…………」

「……話したくないのか?」

 シェイクが尋ねると、少女は首を横に振る。そして自分の喉を指差し、手でバツを作る。

「喋れない?」

「……っ」

 僅かな息遣いと共に首を縦に振った。

「成る程。少し待っててくれ」

 シェイクはポケットから古ぼけたメモ帳を取り出した。いつぞやの探索の折、何かに使えるかもしれないと取っておいたものだ。

 紙と鉛筆を渡すと、少女はスラスラと書き記し、シェイクへと見せた。


『実験体No.23』


「実験体……?」

 ポッド、喋れない少女、実験体。昨日のトラックやDCDの事も合わさり、シェイクの脳裏に嫌な予感が過ぎる。

 それにこうして生きている人間に対し、実験体No.23などと呼びたくはない。

「なぁ、その名前気に入ってるか?」

『別に』

 シェイクの問いに対し、慣れた手つきで文字を書いて答える。

「じゃあお前のこと……そうだな……」

 そこで、彼女の胸元に刻まれた赤い痣が目に入る。刺々しい植物の蔦に見える。

「…………ソーン、って呼んでも?」

 少女は一瞬呆気に取られたように小さく口を開く。やがて自身の胸元の刻印を見たかと思うと、両手でそれを隠した。目が非難する様に伏せられている。

 何事かシェイクが考えていると、少女は紙に思いを記した。

『私の胸見て決めた。スケベだ』

「何を言ってるんだ。そんな事より名前はどうだ?」

 そんな事、と言われた為か少女の頬が膨らむ。言葉を話せはしないが、随分表情豊かだ。

『仕方ないから、良いよ』

「あぁ、よろしくなソーン」

『シェイク、お腹が空いた』

 追記事項がシェイクの頭に加わる。表情豊かだが、少々自由人である。

 持って来た缶詰を開く。肉と野菜がペースト状になったものだ。今の地球ではこれも貴重な栄養源だが、宇宙暮らしの人々は「犬の餌みたい」だと言って毛嫌いしている。

 口に合うか不安ではあったが、シェイクはソーンへ差し出した。

 まずは見た目を確認。この時点で唇がへの字に曲がる。次に匂いを確認。唇が真一文字に結ばれる。指で掬い上げると、舌先で様子を見る。数秒の沈黙。

 と、ソーンの目が僅かに見開かれ、スプーンを手に取ったかと思うと缶詰を食べ始めた。ペースト状の塊が次々と彼女の口へ消えていく。

 あっという間に缶詰を平らげる。そして思い出したようにメモへ感想を書き記した。

『おいしい』

「そうか。足りないなら俺のものも食って良いぞ。こっちは水な」

 余程腹を空かせていたのか、ソーンは本当にシェイクの分まで缶詰を食べ切ってしまった。口元に食べこぼしを付けたまま、幸せそうにお腹を撫で回す。


 シェイクはその隙に、また注意深く観察する。身体つきから恐らく年齢は10代半ば。その割に顔がやや幼いが、肉付きを見ると衰弱しているような様子もなく、少なくとも研究施設では衣食住に困らなかったと予想出来る。

 何より気になるのは胸元の荊棘に似た刻印だ。単に実験体を見分ける為のものなのか、それとももっと特別なものなのか。


 すると、メモがそっとシェイクの前に差し出された。

『ジロジロ見ないで』

 空いた手で胸を隠したソーンが少し怒ったように突きつける。

 やはり見ただけで分かるような事情ではないらしい。シェイクは諦めたように頷き、自分の荷物を漁る。

「これからどうするにしろ、その格好で砂漠を渡るのは無理だ。貸すから着といてくれ」

 日除けようの外套、靴、手袋、防塵ゴーグルを投げ渡す。壊れた時の為に用意している予備である。

 ソーンはそれぞれを一度注意深く観察した後、言われた通り身に付け始める。シェイクと身長差がある為ぶかぶかだが、移動に支障をきたす程ではない。

「取り敢えず街に行かない事には始まらない。ここからだとまだ5日かかるが、物資は保つと思う。……で、大丈夫か?」

 シェイクの問いに対し、ソーンは右の親指と人差し指で丸を作る。了承という事だろう。

 バイクの荷物を半ば無理矢理押し込み、1人分が座れるスペースを作る。そこへ彼女を座らせると、バイクのエンジンを始動。

「危ないからちゃんと掴まれよ?」

 座席に跨ると、少しだけ振り向いてシェイクは言う。最初こそ戸惑った様子を見せたが、やがてゆっくり両手をシェイクの身体へ回した。

「よし、出発」

 土煙を上げながら、2人が乗るバイクは走り出した。



 道中でシェイクは持ちうる限りの知識をソーンへ教えた。身の振る舞い方、銃の扱い方。大した事ではないものの、覚えておいて損はない事だ。

 もっともシェイクが携行している銃は普通のものでなく、小さな帯電する弾を射出する非殺傷武器。使い勝手は通常の物とは違う。第一、ソーンの手に銃は持たせたくないとシェイクは思っている。


「…………そうやって缶詰を口に送る手で良いんだ」

 何の事か分からず、ソーンは缶詰の中身を口に含んだまま首を傾げた。


 そうして2人で旅を続けて、3日が経った時。



 シェイクとソーンにとって大きな分岐点となる日が、訪れる事となった。




 シェイクは起床後、地図を開いて経路を確認する。予定より少し早く街に着けそうだ。これも道の途中でデヴァウルに遭遇しなかったおかげである。

「ソーン、起きろ」

 ぐっすり眠っている為起こすのが忍びなかったが、外が明るくなっているのもある。身体を揺らすと、重そうに目蓋を開いて大きな欠伸をする。長旅と砂の所為で髪はボサボサになり始め、麻酔薬の匂いがしていた身体からは人間らしい匂いがし始めている。街に着くまでどうしようもないとはいえ、少し忍びない。

 以前に、

「砂で身体を洗うと少しはマシになるぞ。どうする?」

 と聞いてみたのだが、首を横に振られた。その時の目が訝しげだったので、別の誤解をされていたのかもしれない。

 しかし普段の生活ではシェイクに心を開いているようで、現にこうして同じ場所で寝食を共にしているのを嫌がる様子もない。選択肢がないからと言われてしまえばそれまでだが。

「さて、先に朝飯を……っ?」

 ここで、不自然な音を聞きつける。耳を澄まして聞いてみる。

「DCDの駆動音……」

 という事は、近くにデヴァウルもいる可能性がある。

「ソーン、朝飯は後だ。出発するぞ」

「っ?」

 状況を把握していないソーンの手を引き、廃墟から外に出た。だがシェイクの予想は少し外れていた事に気づく。


 DCDは、シェイクとソーンは目の前に降り立ったのだ。


 サイの角の様に反り返ったブレードアンテナ、スリットの様に細いカメラは青く光り、鈍色の機体は太陽の光を受けてなお、慎ましく光る。各部に設けられた排熱口から熱風を吐き出している。

「この機体……」

 細部こそ変わってはいるが、そのDCDにシェイクは見覚えがあった。

 開いたコクピットから人が降り立つ。パイロットがヘルメットを脱いだと同時に、見覚えは確信へと変わる。


「兄貴……?」

「シェイク……そうか、ここにいたんだな。生きていて良かった」

 彼はシェイクの実兄、グリム・ストラングス。かつて共にデヴァウルを討伐する業務を請け負う企業に勤めていた。しかしシェイクがある事情で抜けて以降、連絡を取り合う事すらしていなかった。

 口振りから、彼はシェイクがここにいる事を知らなかったのだと察する。となると、目的は。

「ソーンか……」

「ソーン?」

「あぁいや、偶然会って旅を一緒にしていた。名前が無いようだったから俺が仮に名付けた」

「そうか……変わっていないようで少し安心したよ」

「俺の話はいい。それよりも、兄貴が地球に降りた目的はソーンなんじゃないのか?」

 それを聞いたソーンが、シェイクの背に身を隠す。

「その子もだが、お前にも用はある。あくまで個人的に、だけどな」

「……まず、ソーンへの用事は何だ?」

「簡潔に言えばその子、ソーンは本来俺達に引き渡される予定だったんだ。指定ポイントへ引き取りに来たんだが、既に輸送車も護衛のDCDも破壊されていた」

 シェイクは思い出す。あのトラックはソーンを何処かへ移送する為に砂漠を横断していた。だとするならば、その取引相手がグリムの所属する企業なのだろう。

「何の目的で? ソーンは妙なポッドに入れられていた。おまけに話す事が出来ない。まともな仕事には見えないぞ」

「詳しく話したいのは山々だ。けど今のお前には教えられない。そこでお前との話になるんだが……」

 その言葉の先を、シェイクは既に予感していた。


「俺達のところに、M・Sに戻って来てくれ、シェイク。お前の力が必要だ」

「…………そういう事だったか」


 シェイクは溜息を吐いた。

「7年前の事、兄貴は覚えてるだろ? 兄貴が良くても、他の奴等は俺と仕事をしてくれるのか?」

「皆、あれはお前の所為じゃない事を理解してる」

「理解してるだけだ。受け入れられるとは限らない。特にあの2人は」

 シェイクの言葉を聞くグリムの表情は曇る。それは断られたからではなく、事情を知りながら頼むしかない事に苦しんでいるからだと、シェイクも分かっていた。

「7年前にお前が黙って出て行ってから、俺達もあの事件が二度と起きない様に徹底した。その上で、変わったM・Sにお前が必要なんだ」

「俺に、今更何を……」

「あのデヴァウルがまた目撃された」


 グリムのこの言葉が、眠っていたシェイクの闘争心と復讐心に再び火を点けた。


「俺達は7年間、仕事の傍でそいつを追跡してきた。まだ情報はその1つだけだが……」

「戦うつもりなのか?」

「準備は出来ている。あとはお前の返答次第だ」

 深く息を吐くシェイクの目を見て、ソーンは震えた。今まで感情らしい感情を見せていなかった彼の目の中で、無数の陰鬱な感情が逆巻いているのが見えたのだ。

「…………我儘なのは承知している。奴は……俺が討ちたい」

「じゃあ……?」

「それにソーンを預かった以上、俺にも彼女の面倒を見る責任がある」

「俺から頼んでおいてあまり言えた事じゃないが、本当にいいのか?」

「仲直りしに行く訳じゃない。兄貴は気にしなくていい」

 気にしなくてもいい。その言葉が何を意味しているのか、兄であるグリムには理解出来てしまう。しかしそれ以上、真意を探る権利は自分に無いことも理解していた。

「…………ありがとう。出発を急ぎたいんだが、大丈夫か?」

「俺達は構わないが……ここからロケット無しで宇宙に上がれるのか?」

「大分無茶だが、今の俺のDCDなら出来る」

 グリムが指差したDCD。背負った4基のロケットブースターが太陽光を受けて煌めいた。




「その子……ソーンはスーツの着方を知ってるのか?」

 グリムの問いに首を振るソーン。既に2人は慣れた手つきで装着したのだが、ソーンはスーツを持ったまま突っ立っている。

 するとシェイクが彼女に歩み寄る。

「まず上着を脱いでだな……」

「っ!?」

「待て待てシェイク」

 服に手を掛けたシェイクを慌てて止めるグリム。固まるソーンを背に説教が始まる。

「それも昔から変わってないのか。ソーンは子供じゃないんだぞ?」

「着方を教えるだけだ」

「口で言えば十分だと言ってるんだ。そこまで彼女も子供じゃないだろう」


 などという一悶着がありつつ、無事にノーマルスーツを着用したソーンと共にDCDへ乗り込んだ。

 補助席が1つしかない為、シェイクの上にソーンが座り、その上からシートベルトを装着。2人の安全を確認し、グリムは発進シークエンスを開始する。


「システム起動、計器異常無し、スラスター稼働状況良し、メインカメラ異常無し、変形駆動部稼働良し、各部値誤差0.005%以下。《バインドホーク》、離陸準備開始」

 《バインドホーク》の脚が砂地から僅かに離れる。機体の振動に驚いたように、ソーンの口から小さく息が漏れる。

「怖かったら目を閉じて、別な事を考えればいい。羊を数えるとか」

「…………?」

「羊を知らないのか……なら目を閉じるだけでいい」

 忘れて欲しいと言わんばかりに訂正する。そうしている間に《バインドホーク》は全身のスラスターを噴射して飛翔した。

「変形する、少し回るから嫌なら目と耳を閉じて」

 グリムの言葉に頷き、ソーンは瞼を閉じ耳を塞いだ。頬が膨らんでいるのは無意識だろうか。

 コクピットの周囲が半回転、上下逆さまになると、機体のフレームが大きく移動。人型から戦闘機に似た巡航型に変形した後、再び周りが半回転して元の位置に戻った。

 ロケットブースター4基が点火、一気に速度が増し、Gで身体が圧されていく。耳をしきりに気にしているソーンに気付いたシェイクは、彼女の鼻を摘んだ。

「っ?」

「思い切り鼻から息を吐け」

「っ、…………っ」

 耳抜きが無事に出来たのか、ほっと息を吐いた。


 移動用ロケットとは違い、周囲の状況がよく見える。青い空の色は段々と濃くなっていき、それまでの色は後ろに追いやられていく。

 ソーンはそれが新鮮なのか、シートベルトで固定された身体を目一杯横に向けて景色を眺めていた。

 対するシェイクは懐かしい風景を見ているように横目で眺めている。

「すまないな、旅行船じゃないから座り心地が悪いが」

「補助席なんてそんなもんだ。それに初めて座るが、周りが言うほど悪くはない」

「そうなのか? ……っと、そろそろ抜けるぞ」

 気づけば周りは暗く、背後に砂だらけの地球が見えていた。シェイクが機体状況を表すモニターを横から見ると、耐熱装甲の92%が既に融解、パージされていた。僅かに見える機体の装甲は鈍色ではなく、本来の輝く銀色になっている。

「行けるものなんだな、DCDでの宇宙上昇」

「武装懸下プラットフォームが全部ロケットブースターで潰れるし、固定武装も抜かなきゃならないから無茶なのに変わりはない」

「……つまりだ」

 シェイクが言葉を続けるより早く、機内アラートが鳴り響いた。

「この状況でデヴァウルに追われたらまずいんじゃないか?」

「それも、この装備が滅多に使われない理由の一つだ」

 レーダーには《バインドホーク》の後ろにつく2体の反応。別ウィンドウで確認すると、やはり追ってきているのはデヴァウルだった。


 平たい三角頭には目が無い代わりに渦巻状の角が突き出し、背中からは骨を無理矢理引き伸ばして出来たような器官が飛び出ている。ブースターの様に炎を噴き出し、手脚は魚類の鰭、尾は水性爬虫類のものに酷似している。


「宇宙じゃよく見るタイプだな……」

「地球に降りる時も絡まれたからその残党だと思うが……とにかく今出来る事は1つ」

 《バインドホーク》がロケットブースターをパージ。僅かに燃料が残ったそれらは2体の内1体に衝突。背中の器官から出る炎で誘爆し、燃えながら地球へと墜ちていった。

 しかし1体が炎を突き破り飛び出した。胸鰭からカッターの様なビーム刃を発振し、《バインドホーク》へと迫る。

「あと出来る事は?」

「ない。逃げるしか」

「仕方ないか。ソーン、ちゃんと口を閉じとけ。舌がどっか行っちまう」

 狼狽えていたソーンもシェイクの言葉を聞いて頷き、口を両手で塞いだ。

 速度を上げる《バインドホーク》。流石に巡航型に変形したDCDに追いつくほどの速度は出せないのか、徐々に距離は離れていく。

「このまま行けば振り切れるか」

「……っ!? っ、っ!」

「な、おいどうしたソーン、大人しくしてくれ」

「っ、前から来る!」

 前を見て暴れ出したソーン。その先には3体のデヴァウルがこちらを待ち構えていた。同じ様にビーム刃を出し、斬り裂くのを心待ちにしている様に。

 しかし急旋回も間に合わない様な距離。突っ切るより道はない。

「このまま行くしかない!」

 デヴァウル達が目の前まで迫る。


 その時、真上から降ってきた一筋の光がデヴァウルの頭を撃ち抜いた。


 爆散したデヴァウル目掛けて突撃、包囲網を脱出する事に成功した。

「今のビームは……?」

「気が利く奴からの助けが来たか」

 高速で飛行するコクピットの上を見上げると、遥か先から再び光が降り注ぐのが見えた。

『こちらペイル、2体はやった。あとは母艦まで逃げ切れ、グリム兄さん』

『いやいや、お残しは許しませんぜ!』

 青年からの通信に、底抜けに明るい少女の声が乱入。

 かと思うと、《バインドホーク》を追うデヴァウルの背後に、4つの蒼炎を煌めかせるDCDが迫ってきた。

『そぉっ、れっ!』

 デヴァウルが気づいた時には既に眼前。DCDの主翼、否、懸架されたビームブレイドが飛び出し、背中から頭部にかけて両断。爆発して肉片と化した。


『真っ二つ! うっへへ、ペイルにばっか良いカッコさせないもんね〜』

『勝手に言ってろ』

「2人とも感謝する。……《アスカロン》、こちらグリム・ストラングス。これより帰艦する」

『了解。お疲れ様でした、グリム隊長』

 徐々に減速していく《バインドホーク》。ゆっくりと息を吐いて落ち着くソーンとは対照的に、シェイクの顔は何処か浮かない様子だった。

「変わってない、な」

「っ?」

 一瞬シェイクに気を取られたソーンだったが、前に現れたものに再び心奪われ、目を離した。


 前方に巨大な採掘用掘削機を備えた、対デヴァウル戦兼資源採掘用戦艦、《アスカロン》。


 初めて目にする巨大な艦に、ソーンは小さく口を開けながら圧倒されていた。



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