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Prepare_For_Journey.log

『おはようございます、マスター。朝です』

「うーん……あと5分……5分だけ寝かせてくれ……」

『かしこまりました。スヌーズを設定します。5分後に起こします』

「ああ、すまん、頼む……ん? 誰だ?」


 頭の中に直接響く、聴き慣れない少女の声に目を覚ます。真っ暗闇だ。拠点のバンなら窓から光が差すはずだし、俺は独り身だ。女友達も彼女も居ない。嫁なんて望むべくも無い。誰の声だ?

 起きあがり、未だ覚醒しない頭を振って無理矢理脳を働かせる。硬くて慣れないベッドのせいか、身体中が痛い。動くと関節からポキポキと音がする。

 確か昨日はアトロポス日本支部に侵入して、データを盗って、逃げて、カプセルでスマホを拾って、変な所に飛ばされて……


「夢じゃなかったか」

『はい。現実です。改めましておはようございます。照明を付けます』


 少女の声……枕元に置きっぱなしにしていたスマホのアシスタントアプリであるシアが、天井の照明を付けてくれた。

 昨日の話の通りなら、この照明も魔法で動く道具……魔道具なのだろう。こんな明らかに電気の通っていない洞穴の奥で、火も使わずに明かりを灯す事なんて出来るはずもない。

 俺はベッドから起き上がり、体や手足を曲げたり伸ばしたりしながら凝りをほぐしていく。特に酷いのは肩と腰だ。捻る度に痛みは全くないくせに、エグい音がする。


「さて……どうしたもんかね、今日は。街を探してみようかな?」


 スマホ……と呼ぶとシアが怒る。SIを拾い上げてポケットに入れる。テーブルの上の硬貨を一枚手に取り、何の気なしにコイントスをしてみた。五角形の銀色の硬貨は、それだけで美しい音色を響かせた。

 二、三回指で弾いた所でシアの音声が耳の奥で流れた。


『その硬貨はディクティム五角銀貨です。この世界の貨幣は基本的に円形の硬貨と五角形の硬貨で構成されています。五角形の硬貨は丸の硬貨の五倍の価値があります』

「五円玉とか五十円玉みたいな奴かな」

『はい。オルバン鉄貨、ミドラ銅貨、ディクティム銀貨、アールシュ金貨と価値が上昇します。それぞれ10枚分で両替出来ます。鉄貨10枚分で銅貨1枚、銅貨10枚分で銀貨1枚分……と言った感じです』

「最小は丸の鉄貨、最大は五角金貨かな?」

『貨幣価値が最低なのは仰る通り、オルバン鉄貨です。一番貨幣価値が高いのはアールシュ大金貨です。一枚が金貨10枚分です。なお、皆さん貨幣の名前は省略して鉄貨や五角銅貨、大金貨と言った感じで呼んでいます』


 なるほど、街に行くなら必要な情報ではある。しかし、そこまで聞くと一つ気になる事がある。


「……日本円にするとどうなるかな」

『恐れながら、マスター。それは意味の無い質問です』


 恐れながらと言いながら全く物怖じしていないような、感情に乏しい声でシアが否を唱えてきた。


『物価も違えば生産能力、販売までのコストや輸送の難易度も違います。物価の優等生と言われる鶏卵やもやしやバナナも、この世界では価値が違います。日本円で換算する事に意味はないかと』

「いや、それは……うん、確かにそうだ。すまない」

『いいえ、マスター。差し出がましい事を申し上げました』


 とは言え、せっかく十進数で繰り上がる貨幣なんだ。鉄貨を一円、金貨を一万円くらいと考えるとしっくり来る。紙幣が無いのは技術力不足か?

 俺はテーブルの上のコインをかき集め、コートの胸ポケットに入れた。裸銭だと動く度にジャラジャラと音がしてどうにも見栄えが悪い。不良にジャンプさせられそうだ。

 財布でもあれば良かったが、ここの元住人は裸銭派だったのか、何度探しても見当たらない。


「で、これを使えそうな街はあるか? もしくは行商人や集落でもいい」

『検索しています……一番近い街ですと、三日歩いた所にイクシアスと言う街があります。この近辺では一番大きい街です』

「三日か……途中に村とかないのか?」

『野営の出来そうな開けた場所ならいくつかあります。しかし、夜になると気温が著しく低下します。雨風を凌げるテントのような野営具が必要になるでしょう。暖を取る設備も必須です』

「簡易宿泊所の類は?」

『あまり期待しない方がよろしいかと。あったとしても足元を見られるのを覚悟してください』


 あまり強行軍で移動するのは得策ではなさそうだ。せっかく拠点として利用出来そうな部屋だし、ここで準備を整えてから旅に出ても問題ないだろう。

 洞窟の入り口からやや離れた所にあるからか、この部屋はそこまで寒くない。厚着しているのもあるだろうが、直ちに凍える心配は無い。

 長い間人が寄り付いた形跡は無いが、もしかしたら周囲で置き去りにされた物資や程度の良い野営具の中古品が落ちているかも知れない。


「……旅の準備を整えるのを最優先にする。周囲を探索したい」

『かしこまりました。では本日は物資調達を行うのですね? サーチモードの準備をしておきます』

「また新しい機能が出て来たな……よろしく頼む」

『外出しますか? マスター登録が完了した事で、SIの機能を念じるだけで行使出来ます。照明と魔力ソナーで試してみてください。チュートリアルです』


 俺はドアを開けて、照明に消えるよう念じた。少しのタイムラグがあって、消灯した。ついでに魔力ソナーの起動も念じてみたが、やはりタイムラグがある。

 リアルタイム性を求める場面では、この念じる方法は無理がある。手が塞がっていたり、拘束を受けていたりでもしない限りは、普通にタッチパネルで操作した方が良さそうだ。

 俺は尻ポケットに入れたSIを取り出して、取り出しやすいコートの左ポケットに入れた。


—◇—◇—◇—◇—◇—◇—◇—◇—


 外に出ると、太陽がそこそこ高い位置に居た。この世界、月は二つあるが太陽は一つだけのようだ。昨日は宵闇に飲まれていてよく見えなかったが、この洞窟はかなり急な山の斜面にあった。

 ここは山の中腹にある遺跡と言った感じで、眼下には鬱蒼と茂る森と陽光に煌く湖が広がっている。さらに奥には山が見える。険しい山岳ではなさそうで、登山道のような物も見え隠れしている。その途中に立っている看板は……あれ?


「何だこれ、見え過ぎるぞ」


 日本にいた頃、特別目がいい訳ではなかった。メガネやコンタクトのお世話になる事は無かったが、今みたいに裸眼で望遠鏡で見なければならないような遠くを見る事なんて、逆立ちしたって出来っこなかった。マサイ族の戦士じゃないんだぞ、俺は。


『サーチモードの一つ、望遠機能です。遠くを見渡すのに最適な視覚マスクです。望遠中は近くの物を見落としがちになるので注意してください』

「やっぱりお前の仕業か……びっくりするから何かやる時は最初に教えてくれないか?」

『かしこまりました。そのように致します』


 俺はSIを操作して、望遠機能をオフにした。俺の感覚に作用する機能はWCEではなく、センス・ユーティリティと言うアプリで切り替えるようだ。起動中のアプリ欄に入っていたので、すぐに分かった。

 暗視モードや魔力ソナー、望遠だけでなくサーモグラフィーや魔力濃度センサーや聴覚保護や痛覚遮断等々、五感や感覚に関係する様々な項目をこのアプリで設定出来た。

 これもいざと言う時の為に、常日頃練習しておいた方がいいのかも知れない。そう思ってセンス・ユーティリティの項目をざっと流して見ていると……


「鑑定?」

『物品の簡単な説明を記したウィンドウをARで表示出来ます。10m以内の物品が対象です。対象物が多い場合、マスターの意識が向いた物品のみの情報を提示します』

「野草とか動物とかにも適応されるのか?」

『はい、可能です。食用が可能かどうかも表示されます』


 これは正直、嬉しい。生まれてこの方都会育ちで動植物の類は明るくない。もし俺に植物学の知識があったとしても、こちらの植物との互換性があるとは限らない。

 草木の名前が分からずとも良い。とにかく食べられるかどうかが分かれば、当面飢えずに済むだろう。……飢え?


「そういや腹減ったな、昨日は何も食ってなかったもんな……この辺で食えそうな物とか無いのか? 木の実とか草とか」

『栄養が全く無く、術者によっては味も酷い物になるのであまりお勧めはしませんが、魔術で作成が可能です』

「……は?」


 いや、さすがにそれは眉唾物だ。どこまで便利にすれば気が済むんだ、異世界は。


—◇—◇—◇—◇—◇—◇—◇—◇—


 シアから一通りの説明を受けた俺は、魔術データベースアプリを開いていた。シアが言うにはこういう事だ。

 全ての魔導師が使える無属性魔法には魔力を物質化する「マテリアライズ」、そして高位の魔導師が使える無属性魔法には物質化した魔力を様々な性質に変化させる「モディファイ・クオリア」と言う魔術がある。

 マテリアライズで食品の形を模した魔力製の物質を作り、モディファイ・クオリアで味や食感、匂い等を再現すれば、擬似的ながら食用に適した物体になる。

 しかし食品を模しているが所詮は魔力の塊であり、せいぜい生命エネルギーを微量摂取出来る程度の物で、あまり頼り過ぎると栄養失調で倒れてしまうだろう。

 それに魔力の変換効率が悪いとマテリアライズの成功率が低く、モディファイ・クオリアの品質は変換効率だけでなく術者のイメージと魔法スキルのレベルに依存するため、純粋に魔導師の腕が試される事になるそうだ。だが……


「俺、変換効率100%で魔法スキルがハイフンなんだよな」

『マスターの能力を入力した魔術シミュレータでは、成功率の計算が出来ませんでした。魔術行使で不測の自体が発生するかも知れませんので、ご注意ください』

「ってもなぁ……俺は何か呪文でも唱えればいいのか? アブラカダブラとかアラカザムとか?」

『マスターが詠唱する必要はありません。使いたい魔術をタップで選んで、詠唱開始ボタンを押してください。貯留魔力を用い、SI内部の魔術サーキットで擬似的な詠唱を行います』


 何ともありがたみを感じない魔術だ。もし老害と呼ばれそうな魔導師がいたら大激怒する案件だろう。

 呪文を機械に頼るとは何事だとか、人が唱えない詠唱には温かみを感じない等と愚にもつかない与太話から始まり、「近頃の若者は嘆かわしい」「ワシが若い頃は」と若者への熱いディスりが始まる奴だ。俺は若者から外れつつあるが、年寄りからしたら誤差だ。

 ここにいるのが俺一人で良かった。魔術リストからマテリアライズとモディファイ・クオリアを選択し、詠唱開始ボタンを押した。


『マテリアライズ詠唱開始……完了。制御をお願いします』


 特段目につくような異変も何かを吸い取られるような感じも無く、中空に1メートル程の大きさの透明な何かが突如現れた。無重力で浮かぶ水のようでいて、質量を全く感じさせない謎の物体だ。

 

『魔力体をどのように変形させたいかをイメージして下さい。出来上がったら完成ボタンを押してください。魔力を不可逆な物にする為、固定します』


 イメージ。イメージか。今俺が食いたいのは日本で良く食べていたチョコレートバーだ。中にナッツ入りのヌガーとキャラメルが入ってる、ずっしりと重い奴だ。俺はいつものチョコレートバーをイメージした。

 いや、ちょっと待った。昨日から何も食べてないから腹が減っている。今なら少し多目に食べても良いだろう。どうせ食べても栄養は無い。ゼロカロリーかどうかは分からないが、今は甘味をしっかり食べたい。

 俺は宙に浮かぶ透明なチョコレートバーに拡大を指示し、五割増しの大きさになった所で完成ボタンを押した。


『魔力体の固定化、完了しました。続いてモディファイ・クオリアを行使します。この物質に付与する感覚質をイメージしてください』


 簡単に言えば「チョコレートバーってこういう奴だよな」ってのをイメージすればいいのか。上品とは言えない露骨に甘いチョコレート、歯に引っ付くが香ばしいキャラメルとナッツ……そんで甘い……やたらと甘い……

 こうして思い出そうとすると、いかに意識せずに食べて来たかを思い知らされる。語彙に表せる程に味わってないのか、単に語彙が足りないだけなのか。

 どちらにしても「チョコレートバーの感じはチョコレートバーの感じだろ」としか言えないが、あの感じは覚えている。言葉に出来ないだけで。

 俺は生まれてこの方、ここまでチョコレートバーの事を強く思った事はないと言う位に、頭の中をチョコレートバーで満たした。


『イメージを読み取りました。モディファイ・クオリアを発動、読み取ったイメージを感覚質として付与しました。一連の術式を終了します。完成品が落下しますのでご注意ください。3、2、1』

「よっ……と」


 パッケージも何もない、剥き出しのまま落ちてくる偽チョコレートバーを掴んで、そのまま一口齧ってみた。

 同じサイズの安い駄菓子とは比較にならないずっしりとした重み、口の中に広がるミルクチョコレートの甘さ、しっかりとしたナッツとキャラメル、ヌガーの歯触りと香ばしさ。少し大きい事を除けば、どこをどう見たってコンビニで買えるチョコレートバーだ。


「本当に作れるんだな、こんな物……」

『マスターの魔力変換効率と魔法スキルの高さ、それに確固たるイメージの強さのお陰とも言えます。一般的な魔導師では味が薄かったり違う味になったり、そもそも食品とは思えない見た目になったりと非常に難しい術式です』


 こればかりは俺の力ではない。Loki.sysのイタズラに助けられた形だ。突然変異としか思えない特異体質に変えられてなければ、俺は今頃そこらに生えてる草をありのままでムシャムシャやっていたに違いない。

 こんなに美味い物が出てくるなら、他にも色々作れそうだ。ロングフットのサンドイッチや冷たいシェイク、コーヒーはある種デカフェと言っていい。夢が広がる。ハッカーよりもよっぽど食っていけそうだ。

 ……いや、これは食べ物以外でも案外役立てるのではないだろうか。例えば服とかアクセサリ、日用品や……野営具とか。


『その完成品はお気に入りの品ですか? お気に入りリストに登録すると次からはすぐにご用意出来ます』

「聞く分には高難易度な上に大変そうな魔法なのに、通販サイト感覚で言われてもな……いや、お気に入りリストに入れといてくれ。後、ちょっと聞いてみるんだが、これってメシ以外にも作れないか? 例えば野営具とか」

『……可能です。マスターの能力が未知数でしたので提案しませんでしたが、これほどまで高品質の物を作成出来るのであれば、マテリアライズとモディファイ・クオリアで大抵の物は用意出来ます。周囲を探索して体力を減らすより、作ってしまった方が手っ取り早いと言えます』


 ならば、とタッチパネルを操作しようとした所に、シアが口を挟む。


『ただし、いかに品質が良くても魔力産は魔力産です。見る者が見れば分かります。市井の魔導師を軽く超越する魔力生産物を何故持っているのかを隠す言い訳が必要です』

「これって、そんなに出来がいいのか? 頑張れば何とか出来るレベルじゃないのか?」


 俺は右手に持ったままのチョコレートバーを見つめた。確かに美味いは美味い。しかしある程度の実力を持つ魔導師であれば、ここまでなら何とか出来る芸当だったりしないだろうか。この世界の標準を知らないと言う事もあるが、魔法=万能と言う意識が俺の中にも無いわけではない。


『そんなに出来がいいのです。例えるなら、市販の3Dプリンターから品質の良い合挽き肉が出来たくらいのレベルです。しかも、それが3Dプリンター製であることが技師なら分かるオマケ付きです。頑張ってどうにか出来ますか?』

「……分かった、無理だ。なるべく隠す事にしよう」

『賢明です。それに、魔力産なのでディスペル……魔術を打ち消す魔法を受けても消滅します。掛ける側と抵抗する側の魔法レベルの競り合いですので、そうそう簡単に消される物ではありませんが……過信は禁物です』


 どちらにせよ、人目に付く所で多用するのはあまり褒められた話ではなさそうだ。

 とは言え、背に腹は変えられない。まさかここで仙人のように暮らしていく訳にもいかないし、栄養素だって限られている。これから冬に突入するのだとしたら、栄養素の元はほとんど枯れるか冬眠するだろう。ジリ貧だ。

 俺は明朝にはイクシアスを目指して出立出来るように、必要な道具を生産していった。

 テント、杭、断熱シート、寝袋、着ぐるみのように仕立ててある毛布、小さな薪ストーブ、コッヘル、食器一式、リュックサック、役に立つかどうか分からないが熊除けの鈴、用心の為に剣鉈と鞘、そして俺のコートの胸ポケットで音を立てるジャラ銭を入れておくための小銭入れ等々……思いついた物を遠慮せず作る。

 何せ、魔力は山ほどある。一つ生成するのにSIの貯留魔力の1%も使わない。バカスカ作っても誰も困らない。

 食品はパッケージまで含めて作れば衛生的にはいいのかも知れないが、かなりイメージが面倒だったので、食事の直前に作成する事とした。


 気がつけば日暮れ前、山ほどの荷物を前に途方に暮れている俺がいた。勢い余って作り過ぎた。どうやって運んだらいいのか分からない。

 全部持って行こうにもリュックサックに入りきらないし、入るだけの鞄を作ったとしても今度は持ち運びに難がある。

 荷物の収納に苦慮していると、SIが自身の存在を思い出させるように震え、シアが俺の頭に直接語りかけて来た。


『入りきらない荷物はSIで保管出来ます。トップ画面のストレージツールを起動して収納を選択してください。収納したい物に触れて収納ボタンを押すか収納するよう念じれば、SI内に保存出来ます』

「そういう事は早く言って欲しかったな、そんな便利な機能があるならバッグは要らなかったか?」

『いいえ、手ぶらのままで旅行する人間は、この世界にはあまりおりません。空間魔法の使い手ならば可能でしょうが、単身で移動する事はほぼありません。カモフラージュと言う訳ではありませんが、あっても損はしません』


 確かに、旅をするのに明日のパンツだけあればいいと言うのは地球のロックンローラーくらいなモンだ。こんな何が出るかも分からない世界では用心し過ぎるくらいが丁度いいのかも知れない。

 俺は大きな荷物だけSIのストレージに保存し、残りの品物はリュックサックに荷物を詰め、今日の所はさっさと寝る事にした。

 晩飯はコッヘルのテストを兼ねて、袋ラーメン袋無し。粉末スープも袋無しだ。結論から言えば、とても美味かった。昔ながらの醤油味が日本人の味覚にはたまらなく嬉しい。コッヘルも焼け落ちるとか壊れるって事もなく、問題無く使用に耐え得る物だった。

 ……これで栄養が無いんだから恐ろしい。地球に帰れたらダイエットフードで一山当てられそうだ。


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