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五話 初めての戦闘

 

 私の綺麗なお花はゴミを経て回復薬になりました。

 回復薬のレアリティというか、このゲームでの重要度とかがまだわからないからこれが当たりかどうかわからない。

 まあ有って困るってことは絶対ないんだろうけど。


 私は戦闘しないからいらないけどね。


「これってどんなアイテムになるか決まってるの?」

「元のレア度によるみたいだよ。ゴミになるとレア度が一つ下がるから、レア2の花だとレア1の薬とか消耗品しか出ない」

「ふーん? 元が1のアイテムって有るの?」

「雑草とかただの水とか個別の名前がない系のアイテムは1。1のアイテムはゴミにもならなくて捨てると完全に消えるから注意ね」


 うーん草むしりして回復薬増殖とかできないのか。

 いや、使わないけどね。戦闘しないから。


「まあよくわからないアイテムは捨てないで持ってた方がいいよ。街に鑑定所があるから」

「はーい」


 ミーちゃんと話しながら歩いていると、前方の木がガサガサ揺れていた。

 プレイヤーかな? もし違ってもこっちには先生がいるんでい。


「おっモンスターじゃん。戦闘の練習もしてこうよ」


 やっちゃいますか先生! よし私は後ろに隠れるから任せた。


「先生頑張ってくだせえ」

「ちょっと逃げるなって。というか先生って何よ」


 私と大自然の触れ合いはミーちゃんに腕を掴まれて中止です。

 戦闘は嫌だって言ってるでしょ! 私の心が折れてもいいって言うの!?


 そんなやりとりをしていると、木の影から大きな毛玉が飛び出てきた。

 あっこれはいけそう。


 白くて長い細かい毛に覆われた体長1メートルくらいの動物。

 うさぎかな? そういう種類のうさぎを雑誌か何かで見たこと有るけど……でも倒すモンスターにしないか。


「ミーちゃんコイツってなんて名前のモンスター?」

「最初の森で出てくるのはフォレストファーアニマルってシリーズのモンスターで、コイツはフォレストファーマウス」

「長いね。毛玉でいい?」


 毛玉は私たちを認識できているのかいないのか。鼻? を鳴らして頭をしきりに動かしている。

 可愛い。鼻ヒクヒクさせてるとこめっちゃかわいい。

 こんな可愛いの倒すってちょっときついかも。


「モンスターがこんなに可愛いとちょっと戦いづらくない? どうやって倒すの?」


 戦えないなら仕方ないけど私の不戦敗だね。残念だけど今度リベンジってことで。


「どうやってって真正面からこう」

「けだまーー!」


 ミーちゃんは背中の剣を抜いたと思ったらスパッと普通に毛玉を切り捨てた。

 私の親友がこんなに冷たい人になってたなんて……


 切られた毛玉はぶわさっと抜け毛を残して居なくなった。

 あっ死骸とか残らない系なんだ。


「その毛ってドロップアイテム? それとも死体代わり?」

「アイテムだよ。近くで見るのはいいけど触るなよ?」


 むっ。仲間にもただでは戦利品を配らないって精神だね。

 ここは顔を立てて、観察だけで許してやるか。


 近くで見ると毛の細かさがすっごい。ふわふわなんてレベルじゃなくほわほわって感じ。


「触るなって言ったろ。危ないぞ離れろ」


 危ないって今更毛に何ができるの。

 そう言おうと私が口を開いた時、毛が口の中に入ってきた。

 現実の私には当然影響がないけど、ゲームの私はゴホゴホと咳き込む。


 咳が毛の山に当たって塊が宙に浮く。


「ユー! 離れろ!!」

「んー? ──ひゃあああああ」


 塊が私の体に降ってきて、毛が付いた場所から体が痺れる。

 状態異常マークが出て、現実世界でもピリピリ来てるー。


 麻痺とか言ってよ! というか麻痺ってダメージじゃないでしょ!

 ぴりぴり痺れる体をさすりながら私は毛玉の恐怖に震えたよ。

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