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1 ここはどこ?
痛い。体が痛い。
石の上に寝たような感覚がする。石の上に寝たことないけど。
家のベッド、こんなに硬かったっけ?
マットレスの意味が無く、枕の意味も感じない。
それに、なんか寒い。
布団落ちた? どこだよ。
「うっ……」
半寝状態で私は布団をかけようと手を足下に伸ばした。
しかし、布団の感覚はない。
あれ、おかしいぞ。これ下に落ちたパターン?
拾うのめんどくさいじゃん……。
せっかく寝てたのに、これで覚醒しちゃったらどうなるの?
明日は大事なミーティングがあるのに、睡眠不足のまま出社すれと?
私は意を決して目を開けた。
早く床に落ちているであろう布団をかけないと。
「え」
人は、ありえない現実を目の当たりにすると、明日のミーティングや寒さなんて忘れて、呆気ない言葉が口から出る生き物なのかもしれない。
「うぁ」
だって、数時間前まで私は自分の部屋のベッドで寝ていたはずなのに、目を覚ませば、目の前に知らない檻があるのだから。




