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第233話 特級A冒険者との手合わせ

-レウキクロスの冒険者ギルド-


「なるほどなるほど、それで気合い入れすぎて体力使い果たしちゃったと」


「そういうこと」


オレは、1人でギルドまで来て、黒髪オッドアイ男にミリアのこととコハルの要望について説明した


「んで、コハルさんが前から言ってた手合わせをしたいと、了解

僕もやってみたかったし、もちろんいいよ!」


「一応言っとくけど、怪我させたらぶち殺す」


「怖いなぁ、、

でもさ、真面目な話、剣士の手合わせでそれは厳しい要求だよ

彼女かなり強いし、プライドもあるだろう?

僕が手加減したらガッカリするんじゃないかな?」


「そりゃ、、おまえ、、そりゃぁ、、

ぐぬぬ、、」


もっともなことを言われてぐうの音も出なくなる

いや、ぐぬぬは出てる


「愛する者が多いと大変だなぁ

とにかく、剣士同士の手合わせで怪我なし、なんてのは承諾できない

わかるよな?」


「ぐ、、ぐぎぎぎ、、クリス、、コロス、、」


「まだなんにもしてないのに、、殺す気満々かよ、、」


「、、ふぅ、、わかった、お前の言うことはもっともだ

コハルが嫌な思いしないようにしっかり相手してくれ

でも、やっぱりひどい怪我は絶対させるなよ」


「それはもちろんだよ

かすり傷とか、打撲とかはあり得るけど、骨を折るとかまではいかないはずさ」


「打撲、、」


「目が怖いんだが、、」


「クリスコロス、、」


「やめてよ、、」


♢♦♢


「おかえりー!クリスいらっしゃーい!

ライ!大好き!」


「お?おぉ!オレも大好きだぞ!おいで!」


「わーい!」


部屋のドアを開けたらコハルがニコニコと好意を伝えてきたので、嬉しくなって抱きしめる


「なんだー?かわいいなー、コハルたん」


「ボクはライのことが大好きだよ!」


「そうかそうか!ははは!」


「それじゃ!クリス手合わせしよう!」


「あれ?」


抱きしめていたコハルがするりと腕の中から抜け出し、クリスのやつに向き直る


「もちろんいいよ、裏庭でいいんだよね?」


「そうそう!いこー!」

「ピー!」


そして、コハルとピーちゃんはオレの前を素通りしていった

それにクリスが続く


「私も見ておきますね、白熱しすぎないように」


「、、うん」


「うふふ♪コハルは子どもなんです、許してあげてください♪」


「、、なんか納得いかない、、」


「あは♪じゃあ夜にお仕置きしてはどうでしょう?」


素敵な提案だ


「うん、そうしよう」


コクコクと頷いてステラを送り出す


「ミリア、大丈夫か?」


ランニングで体力を使い果たし、ベッドで寝ているミリアに近づいた


「うゆ、、だいじょーぶ、、」


「おにいちゃんが添い寝してあげよう」


「えへへ、、嬉しいな」


「かわいいなぁ」

ニコニコ


ミリアの隣に寝転んで、笑顔の天使の頭を撫でる

こんなに可愛い子とベッドに寝転んでると、、なんか、、


「おぬし、ミリアの体力がこれ以上なくなるようなことするでないぞ」


「、、、」


「返事は?」


「はぁい、、」


「仕方のないやつじゃ、、

わ、わしが後で相手してやろうかのう?」


ま、マジでか!?

ティナが珍しく素敵なお誘いをしてくれてテンションが上がる

だから、こちらに手招きしてみた


「ティナたんも添い寝する?」


「う、うむ、、たまには良いかもしれぬな、、」


そして、左手にミリア、右手にティナを眺めながら、のんびりと過ごすことにした


ソフィアはその近くで椅子に座って、オレたちには興味無さそうに本を読んでいた



コハルたちの様子を見にいくついでに、みんなで裏庭に出てお昼ご飯を食べることにした


「ミリアの体力は少しずつつけるしかないよね、やっぱ」


「そうじゃな、こればかりは地道に積み重ねるしかないのじゃ」


「がんばりゅ!」


裏庭に敷いたシートの上に座って、ふんすと両手でグーを作るミリア


「ゆっくりでいいからな?」


「うゆ!」


「うめぇ!なんだこりゃー!」


「、、うるせーな」


隣のクリスがステラの料理を食べながらさっきから騒いでいる


「だって!めちゃくちゃ美味しいよこれ!ステラさん!天才だね!」


「うふふ、ありがとうございます♪父直伝の自慢の料理です♪」


「オレの自慢の奥さんの最高の料理だ、ありがたく味わって食え」


「そんな♪うふふ♪ライさん♡」


ステラの目がまたハートになってる気がしたが見なかったことにする

また攻められるのは、、いや、悪くはないが


「ありがとうございます!!

いやー!ステラさんみたいな料理上手な奥さん僕も欲しいなぁ!!」


「あぁん?おまえ、それ、例え話だよな?」


「もちろんだよ!!」


「もちろんってなんだ!

こんなに可愛くて料理も上手い最高の美人がいるのに!!失礼だろ!!」


「め!めんどくさすぎ!!どう答えてもキレるじゃん!!」


「お前が訳わからんこと言い出すからだろ!!」


「訳わからんのはキミだよ!?」


「うるさいわねぇ、2人とも、、吹き飛ばすわよ?」


「す、すみません、、」

「す、すみません、、」


杖を構えるソフィアにオレたちは強制的に大人しくさせられた



そして、ステラのお昼ご飯を味わったあと、また部屋に戻ってきた


コハルとステラとクリスは引き続き手合わせを行うそうだ


「明日もランニングがんばれそう?」


「う、うゆ、、がんばる、、」


椅子に座って膝の上にのせると、ミリアがすぐにうとうとし始めた


「ねむいの?」


「うゆ、、」


「そっか、危ないからベッドでねんねしようね」


「うー、、」


目を閉じかけて動かなくなったので、お姫様抱っこして、ベッドに寝かせてあげる

すると、

「すぅ、、すぅ、、」


「もう寝た」


「赤ちゃんね」


「それな、、、」


ジッとソフィアのことを見る


「なによ?」


「いや?ねぇ、ティナたん」


ソフィアがそばにいるが、まぁ別にいいか、と思いティナに声をかけた


「、、なんじゃ」


「さっきの約束いいかな?」


「、、、」


ソワソワとティナに催促してみる


「よ、夜まで待てぬのか?」


「ま、待てない、、だって、ティナが誘ってくるから、、」


「そ、そういうつもりでは、、いや、そうじゃな、、責任はとるのじゃ」


「やったー!では!お願いします!」


窓際にドンと仁王立ちになって構える


「う、うむ、、」


窓の外からはカンカンと、木刀同士がぶつかる音が聞こえてきた


こちらではカチャカチャと、ティナがベルトを外してズボンを下ろしてくれる音が聞こえる


「ふぅふぅ!」


「お、おちつくのじゃ、、すぐしてやるからの、、んむっ、、」


ふぁぁ、すぐにティナがオレを包んでくれた


「気持ちいいよ、ティナ」


声をかけると目を合わせて微笑んでくれる


「、、、」


そんなオレたちを、椅子に座ってすまし顔で本を読むソフィアがチラチラと見てくる


にっこり

目を合わせて笑顔を見せると、

「気にしてないわよ、勝手にすればいいじゃない」

と言いたげな顔で、また本に目をおとした


気になるくせに強がってるのもかわいいなぁ、なんて考えていると


「おぬし、今はわしに集中せい」

と、下にいるティナたんをむっとさせてしまった


「も、もちろんだよ、ごめんね?

嫉妬してるティナもかわいいね」


「む、、お仕置きしてやるのじゃ」


そしてお仕置きされてしまった

悔しかったので、ベッドでお仕置きし返すことにする


その後、赤い顔をしたソフィアが近づいてきたので、一緒にお仕置きしてあげた


ちなみに、ミリアはすぅすぅ寝続けて、オレたちがしてることに気づかれるという事態は起こらなかった

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