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第187話 夜のお誘いと百点満点の回答

「すみませ~ん」


勝手に入ると怒られるかもと思って、テントの入口付近で声をかけてみる


「はい、なんでしょうか?」


民族衣装に身を包んだ女性が天幕を上げて顔を出してくれた


「あの、馬車を購入したくて伺ったのですが、こちらのテントに族長さんはいらっしゃるでしょうか?」


「馬車の購入を?そうですか、わざわざご足労ありがとうございます

こちらまで足をお運びいただいた方はとても久しぶりです

あ、こちらにどうぞ」


やっぱり、ここまでわざわざ来る人達は珍しらしい

でも、快くテントの中に入れてもらえたので、みんなで中に入る


入口を入ったところで靴を脱ぐように言われたので指示に従い、テントの奥に進む

薄いカーテンのようなものをくぐると、そこに大男が1人、床に座っていた


「話は聞こえていた

わざわざ出向いてくれるとは、面白いやつらだな」


上半身裸の4、50くらいの男性に話しかけられる

筋骨隆々で強そうだ

昼から酒を煽っている、しかし酔っているようには見えない、酒も強いのだろうか


「はじめまして、私はライ・ミカヅチと申します

馬車と馬を購入させていただきたいのですが、販売していただけるでしょうか?」


「もちろん、構わねぇよ、予算は?」


「200万までで、馬2頭と馬車を1台お願いできますか?」


「おぉ!そりゃ十分すぎるってもんだ!

そんなに出したら王侯貴族に献上するような馬車になっちまうぜ!」


「あー、、そこまで派手にはしたくないですね

見た目は一般的で、内装は快適に仕上げたいです

あと一番こだわりたいのは乗り心地でしょうか」


「なるほどなぁ!

まぁ!詳しいことは職人のやつらと打合せしてくれよ!

前金で半分もらえれば、出来上がるまで好きなだけいてくれていいからよ!

テントも手配しよう!」


「ありがとうございます、では、先にこちらを」


100万ルピーが入った袋を族長に渡す


「アリーサ!」


先ほどの女性がやってきて、その袋を受け取り下がっていく


少ししたら戻ってきて、

「たしかに頂戴しました、こちらにどうぞ」

と退室を促された


「じゃあな!なんか気になることがあったら、いつでも俺に言ってくれや!」


「はい、ありがとうございます」


ふぅ、少し緊張したが無事、馬車は購入できそうだ

よかったよかった


そう思いながら、アリーサと呼ばれた女性についていく

すると、先ほど馬車を作っていたリーダーらしき男性のところに案内された


「おう、族長とは話がついたかい?」


「はい、詳しいことは職人と打合せて作ってもらえ、とのことでした」


「そうか!じゃあ、明日にでも打合せしようや!

また明日の昼くらいにでもここに来てくれよ!」


「わかりました、よろしくお願いします」


「では、テントにご案内します」


アリーサさんに連れられて滞在先のテントに向かう


案内されたテントはとても大きいもので、中に入ると、真ん中にぶっとい丸太がたっていて、そこを中心に円形に白い布が張られていた


20人くらいは暮らせそうだ


「こちらをお使いください

寝具などは必要でしょうか?」


「あ、そういったものは用意があるので大丈夫です」


「そうですか、では、ごゆっくりとおくつろぎ下さい

なにかあれば、族長のモルゲイトか、私アリーサまでお申し付けください」


「はい、わかりました

ご丁寧にありがとうございます」


「それでは失礼します」


アリーサさんを見送ってから、テントをあらためて見る


「でっかいねぇ〜」


「そう、、だね、、」


「オレもこういうのが欲しい」


「毎日、あんたが設営するならいいわよ」


「うーん、、」


「とりあえず、ゆっくりしましょうか♪」


ステラが靴を脱いで、テントの奥に進んでいった


テントの入り口には、マットのようなものが敷かれていて、そこ以外は柄物の絨毯が敷かれている


族長の家でも、入り口で靴を脱がされたので、この使い方で合ってると思う


「ふぅ、とりあえず一息つけるね〜」

床に座りながら、みんなとのんびりすることにした


「お茶、淹れますね」


「ありがと〜」


少しして、リリィがお茶を淹れて持ってきてくれた


そのときを見計らって声をかけることにした、んふふ


「ねぇ、リリィ、隣にきて」


「はい」


もう片方の隣はミリアが占領中だ

隣に座るなり、オレにもたれかかって、うとうとしている、もうすぐ寝そうだ


左側にリリィが座った、ピッタリと


「ねぇ、リリィ」

小声で話しかける


「はい、なんでしょう?」


「今晩さ、リリィを抱きたい」


「、、は、はい、、」


赤くなって下を向いてしまう、リリィ

んふー


リリィの腰を抱いて、すりすりする


「リリィは?リリィはどう思う?」


どうしても、リリィの口から言わせたかった

わくわく


「わ、わたしも、、ライ様に、、抱かれたいです、、」


はぁはぁ、、百点満点です、、

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