第148話 楽しい徒歩の旅
オレたちは今、遊牧民がいるという場所に向かっている
目的は、彼らが販売している馬車と馬を購入するためだ
と、いうことになっている
まぁ、今言った目的も嘘ではないのだが、オレとしてはもっと大事なことがある
新しい攻略対象の美少女に会いに行くためだ
その子は、遊牧民がいる場所の方角にある小さな村に住んでいるようだ
攻略スキルのマップで位置を確認すると、毎回村の中に位置情報が表示されているので、村人なんだと思う
まだ見ぬ美少女にオレはワクワクが止まらなかった
その子は、ファンタジー特有のピンク色の髪の持ち主だということは検索条件から分かっている
どんな子なのかとても楽しみだ
このまま歩いていけば、あと1週間ほどで辿り着けるだろう
デルシアの町を出てから、だいたい1週間ちょっと経っていた
日中は、ゆっくりと歩き、疲れたら休憩、回復したら再開、というのを繰り返してここまで歩いてきた
オレ以外は女の子なので、あまり何時間も歩き続けないように気を使う
ステラやコハルのような前衛職の子は体力があるから平気そうだが、
リリィ、ソフィア、ティナは後衛職なので、最新の注意を払う
1人でも疲れたそぶりを見せたら、すぐに椅子を出して座らせた
「ちょっと、いいから、そんなすぐ休憩してたら進まないじゃない」
ソフィアを無理やり座らせたら、最初のころはそう反論された
でも
「べつに急ぎの旅じゃないし、ソフィアが楽しく旅してくれるのが重要だから
それに無理して怪我とかさせちゃったら絶対イヤだし」
と返しておく
「そ、そう、、ふ~ん、、」
なんて言いながらも、まんざらでもない顔をしているソフィアは可愛かった
そんなこんなで、後衛組の3人を気づかって進んできたので、オレたちの旅のペースはゆっくりだ
レディーファースト、美少女ファースト、妻ファーストなのである
それに、みんながヘトヘトだと夜に楽しいことも出来ないしね
なんて、ひそかに思っている
ひそかに、ひそかにね
、、いや、みんなにはバレてるような気もするけど、、
♢
「今日もステラのご飯は美味しいなー!
ボク!毎日ステラのご飯がいいよ!」
夕食を囲んでいるとき、コハルがステラの料理を絶賛し始めた
「うふふ♪ありがとうございます
そう言ってもらえると、作りがいがありますね♪」
「オレのステラの料理は世界一だからな」
ふふんと自慢する
「なんで、あんたが得意げなのよ」
「そりゃステラはオレのだからだよ?」
「はい、そうです♪私はライさんのです♪」
隣のステラをよしよしして、ねー♪と顔を見合わせる
今晩も、ステラと一緒に作った料理を焚き火を囲んで、みんなで楽しく食べていた
人数分の椅子を焚火の周りに並べて、キャンプをしているような雰囲気だ
炎を囲んで、妻たちと会話しながら食べる食事はとても美味しかった
「今日オレと寝るのは、ソフィアとティナだよね」
「そうね」
「そうじゃ」
「そっかそっか」
ニコニコと2人をみる
「、、、」
「、、なんじゃ?」
「なんじゃと思うのじゃ?」
「、、、」
なにをされるか察しただろうに、ティナが目を逸らす
ふーん?そういう態度が余計オレを興奮させるんですよ?
ソフィアたんはなんもコメントすらしない
なるほど、今晩はクソガキコンビか、ふむふむ
ご飯を食べ終わって、片付けをして、
リリィが入れてくれたお茶を飲んでのんびりとする
それから、順番にシャワーを浴びた
「じゃ、おやすみ〜」
2つのテントにわかれて、就寝の準備に入る
今日のオレのテントには、予定通りの2人がついてきた
ソフィアとティナを先に中に入れて、リリィとコハルとステラに手を振ってから、
テントの中に入った
「おやすみなのじゃ」
「おやすみ〜」
「およ?」
2人はさっと布団に入って寝ようとする
「なにしてるの?」
「、、、」
「、、、」
「そっか」
リーン
サイレントのベルを鳴らす
「寝たふりしてても、するから」
オレはまずティナから味わうことにした
ティナを味わっているとソフィアと目があったので手招きして、こちらに招く
それから2人に奉仕させて、ソフィアを楽しむことにした
今日のデザートもとても美味しい
♢
「おはよう、可愛い天使さんたち」
「、、なんじゃ、朝からおかしなことを言って」
「う〜ん、、あと5分、、」
両脇でオレの肩を枕にしている2人に声をかけると、それぞれ違う答えが返ってきた
「ティナ、キスして」
「むっ、、キスだけじゃな?」
「うん、それ以上してもいいの?」
「、、朝はダメじゃ」
「はーい」
ちゅ、っとキスをしてくれる
そんなティナの頭を撫でる
ソフィアはまだ眠いようだ
もう少し寝かせてあげよう
もちろん、起きたらキスはする、これは絶対だ




