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第137話 トカゲドラゴン討伐の報酬

翌朝、ニコニコのソフィアと朝食を食べてから、みんなの待つ宿に戻った


女子たちは、

「どうでした!?どうでした!?」

と、かしましく騒いで、またオレを置いてどこかに行ってしまった


あれ?またボッチじゃん?

しゅーん、、


「ピー?」


「あぁ!おまえだけはオレを見捨てないのか!ピーちゃん様!」


「ピー!」


オレはその愛くるしい毛玉様と今日も一日戯れることにした


♢♦♢


ギルドから、今回の報酬が決まったという連絡を受け、みんなでそれを受け取りにやってきた


ギルドからの報酬は3つだった


まずは1つ目、冒険者ランクのランクアップだ


今回のトカゲドラゴン討伐をうけて、オレたちのランクは以下のようにランクアップした


------------------------------

コハル

 特級B→そのまま

オレ

 上級A→特級B

ソフィア

 上級A→特級C

ティナ

 上級C→特級C

リリィ

 上級B→上級A

ステラ

 上級B→上級A

------------------------------


デルシアにきてから少しずつランクを上げてきたオレたちであったが、

ここにきて特例として一気にランクアップした


ソフィアとティナは神級魔法を見せたことが高く評価され、

オレはとどめを刺したことと、8パーティ全体の指揮をとっていたことが評価された、ということらしい


個人的にはステラが特級じゃないのが気に入らないが、トカゲドラゴンとの戦いでは、みんなのカバーに徹してくれていたので、ギルド職員の目にはとまらなかったようだ


そして、2つ目の報酬は報奨金だ


オレたちのパーティに90万ルピー、他の7パーティにそれぞれ30万ルピーが支払われた


ギルドの依頼をこなすと、1日でだいたい10万くらいになることが多いので、

今回の報酬は異例だろう、かなり多いと思う


それと、3つ目の報酬として、やつの死骸から剥ぎ取った素材を受け取った


素材の中には、爪や牙、鱗などがあったが、鱗だけを少し多めに受け取ることにした


「爪や牙も強力な武器になりますよ」

とルカロさんに言われたが、あいつの寝床で大量の骨を見たことを思い出したら、

その惨劇を生み出したものを受け取る気になれなかった


それに今、オレたちの前衛はみんな武器に恵まれてるしね


オレは雷帝剣キルク、コハルはピーちゃんの双剣、ステラはゴルエムから受け取った魔法剣だ

どの武器も最高の一品だと思う


なので、

「もし素材が余るようなら、他のパーティにも配ってください」

と伝えておく


改めて、受け取ったトカゲドラゴンの鱗を確認する

白っぽくて、角度によって色が変わるその鱗は、今もキラキラと輝いており、

すごい防具が作れそうでワクワクした


あとで、マゾさん、もといゴルエムさんのところに持っていってみようと思う


ギルドでの報酬受け取りを終えたオレたちは、

そのままの足でギルドの待合所に向かう


改めて、あのとき一緒に戦ってくれた仲間たちにお礼を言いに行くためだ


そして、

見知った顔を見つけては、

「明後日、打ち上げやろうぜ、オレたちの奢りだ」

と伝えて回った


今いないメンバーにも伝えといてくれ、と頼んでおいたので明日には全員に伝わるだろう

念のため、ルカロさんにも

「受付にきたらあいつらに声をかけておいてください」

とお願いしておいた

うん、これでハブになるやつはいないことだろう


この打ち上げ、というはオレたちパーティでさっき話し合って決まったことだ


今回、オレたちのパーティだけかなり多くの報奨金をもらったので、

少しでもみんなに還元したいよね、と話し合った結果だ


ギルドでの用事は済んだので、町を歩いて打ち上げ会場を探しにいく

全員来たら30人を超えるので、大きい箱が必要だ


酒場を何軒か回って、

治安が良さそうな場所をいくつか最終候補として絞り込む


そして最終的に、若い女性が切り盛りしているお店に予約を入れることにした


決め手は、店内が清潔で装飾がかわいいから、というのが女性陣の意見だ


お店が決まったので、次はゴルエムさんの店に向かう


剣士しか入れないので、オレとコハルとステラの3人だ


コハルからは、

「ゴルエムさんは防具の作成は嫌がるかも」

と事前に聞いていた


そして、店に入って防具の話を持ち出すと、予想通りの反応をゴルエムさんは見せた


「防具」という単語を出した途端、それはもうめちゃくちゃイヤそうな顔をされた


しかし、トカゲドラゴンの鱗を見せると顔色が変わる


じっくりと鱗を観察して、徐々に目を輝かせはじめ、

「作ってやる、1週間よこせ」

とテンション低めの声で了承してくれた


声のトーンは低いのに、目はギンギンになっていて笑いそうになった

ゴルエムさんは、未知の素材に職人魂が刺激されたらしい


ゴルエムさんには、トカゲドラゴンの鱗で、オレの防具の製作を行なってもらうことになった


ステラは騎士団の防具がしっくりきていて、

コハルは今の防具で満足、ということだったからだ


どんな防具になるか楽しみだな


ゴルエムさんの武器屋を出て話し合う

3人で昼食を食べてから宿に戻ろう、ということになった


今日もコハルのオススメのお店に連れて行ってもらう、楽しみだ

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