第十四話 北を見ていざ四国へ
誤字報告ありがとうございます。
いつも大変助かっておりますm(__)m
感想欄も読ませて貰ってお返事を個別に書く時間がございません。申し訳ございません。
そして暖かい応援のお声もありがたいです。
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自分はひたすら北を目指して走っていた。
あの陸自の管理者に騙された?でもそんな【善悪値】が下がる行為をしてまで嘘を付く必要はないよな?
仕方ないと周辺を手当たり次第に走り回ってみた結果、所々の家に人の気配は感じるが出て来る事はなかったのでこちらから声を掛けてみる。
「すみませーん、家の中に居るのは【スキル】で分かってるのでちょっと出てきてもらえませんか?」
「・・・・・・・・・」
出て来てくれない。
どの家からも人が出てくる気配がない。
仕方ないのでこの辺にあると言う中難易度【ダンジョン】を先に探してみると、朝来市立朝来中学校の校庭で発見できた。
数人は居てるけどどう見ても1家族か2家族だ。
とりあえず警戒させないように近付いて行くと【黒色表示】だが、自分に関する事が書かれてない大人5人と【白色表示】の子供5人の家族のようだ。
「すみません、ちょっとお話聞かせて貰っても良いですか?」
そう声を掛けると軽く目を見開き頷いてくれた。
「どうしてここの【ダンジョン】周りには人が居ないんですか?家々には人の気配はあるのに呼び掛けても誰も出て来てくれませんし」
疑問をぶつけてみた。
「それはな見捨てられたからだ。加古川方面の【ダンジョン】へは?」
見捨てられたとは聞いてて気持ちの良いものではない。
「ええ、ついさっき寄って来ました。怪我人多数で空腹者も大勢居ましたね」
加古川の陸自さんとは良い関係とは言い難いが寄り道したのは事実だし。
「白色でそうだと、我々じゃどうしようも無いと思わんか?」
「思いますね。それで諦めたと?」
「諦めちゃいない。それだけ動ける人数が減っただけだ」
「それじゃ尚更私の呼び掛けに答えてくれても良さそうなのに、他者と関りを持ちたくない何かがあった?」
「あったとも言えるし、それが普通な事とも言えるな」
「なんじゃそりゃ。まぁいっか、ここの地域が【黒色表示】や【赤色表示】が多いなら、幼子と乳幼児を集めて貰えん?」
「なぜだ?」
「自分が声を掛けても誰も反応してくれないんで頼んでるんですよ?」
「そうじゃない。なぜ集める必要があるのかを聞いてる?」
「ああ、僅かばかりのミルクと離乳食と子育て中の親の食糧を提供出来ればとね?」
「なぜそんな事をする?」
「なぜ?なぜか?しいて言えば子供の笑顔が大好きだからでしょうか?無邪気に笑いかけてくれる存在って尊くないですか?」
「・・・分かった呼び掛けてみよう。ここで良いのか?」
「そうですね、ここの方が広いし集まりやすいでしょう」
「・・・わかった」
「子育て中の家族の怪我人情報はあとで集めてくれるか?」
「それも了承した」
「まともな話し合いが出来て助かったよ。変な気は起こさないでくれると助かる。
ついでにそこに居るのは、あなた方のお子さんたちかい?」
「そうだ、息子と娘に甥っ子が2人と姪っ子だ」
「んじゃ、少し借りて良いか手伝って貰いたい」
そう言うと子供達に手伝うかどうか確認して、手伝ってくれることとなった。
「それじゃ、あんたたちは手分けして幼子や乳飲み子の家族中心で集めてくれ。
その際は幼子や乳飲み子家族には絶対来てもらえる様に声掛けて貰って
それ以外には、食糧分けて貰えるかも知れないぞ程度で声を張り上げながら駆け回ってくれると助かる」
「そうするよ」
「では、お願いします」ペコリ
さてさて、ここの【黒色表示】者や【赤色表示】者さんはどんな表示になってるんかな。
もう、俺に関する事も母に関する事も出来れば見たくないんだが、常にイライラしてる自分が嫌になる。
もし、我が子にまで同じ表示が出てたり、母に関する表示が出てたらと思うと怖くもあるんだよな。
「おじさん、考え事してるようだけど、何をお手伝いすれば良いの?」
おっと、考え事に没頭してしまってたか。
「そうですね、まずは君たちがお腹一杯になる事が先かな?」
「え?」
驚いた表情をする姪っ子って紹介された子を放置して、〈造形術〉で加工したコの字型の鉄板をひろげて下に薪をこれでもかと詰めて〈火魔法〉で着火して火を熾す。
その上に【デスゲーター】のステーキ肉を大量に焼いていく。
「すげーーー」
そうだろそうだろう、美味そうな肉がこれでもかと焼かれてる光景には感激するだろう。
「魔法つかったー」
そっちかーい!!!!
「ま、焼けたら食べたいだけ食べな!鉄板は熱いから注意してね」
「いいの?でもお父さんやお母さんも、ここ数日まともに食べれて無いから食べさせてあげたい」
「もちろん食べさせてあげるよ?街中走り回ってくれてるのに無報酬ってないでしょ?」
そう言うと安心したのと空腹に負けて勢いよくがっつき始めた。
「足りなかったら言ってね、追加で焼くからね」
声を掛けながら、離乳食を作る場とミルクを配布する場を整えていく。
しばらく離乳食用のにんじんを煮ていると、子連れの家族が結構な数やってきた。
表示に目をやるとやっぱりかと思ってしまう。
もう自分に対して贖罪する必要もないんだし気にしても仕方ないんだが目に付くものは目に付くわけで、イライラは募るわけわで踏んだり蹴ったりだ。
「君たちちゃんと食べれた?」
「「「「「はい、お腹一杯」」」」」
「それじゃあね、その鉄板を使ってお肉を焼く役目をしてくれる?適当に焼けば良いし、そのうち出しゃばりなのが焼き始めるだろうしさ」
「出来るだけ早く大勢に食べさせてあげたいから一人一枚ずつ渡してね。食べきった後のおかわりは自由に並びなおして良いけど1枚ってのは守って貰ってね」
「「「「「はい」」」」」
「それじゃ焼肉担当は任せるねーおじさんあまり【黒色表示】や【赤色表示】に書かれてる文字を見たくないからね。赤ちゃん見てる方が癒されるし」
「みなさーん、こっちに離乳食と人肌に温めたミルクがありますので並んで下さいね。
離乳食は、にんじんを煮崩しただけの物ですが、お子さんにはご好評頂いてます。
ミルクは山羊のミルクになります。
お一人にそれなりの量を用意してますので、横入りとか自分の物とか主張はしないで下さいね」
はい、どうぞと渡して行くと近況を聞かされてしまった。
「助かります。ここ数日は保存食も食べ尽くし【ダンジョン】で僅かばかりの食糧を得てやっと食べ繋いでたので」
「その【レベル】だと大変だったでしょうね。
お腹一杯になって寝ちゃったか、赤ちゃんの寝顔も良いですねぇー、笑顔も癒されるし、お母さんもあちらでお肉でも食べて【レベル】上げといてよ、【ダンジョン】で食糧取れるようにさ」
自分の誹謗中傷を拡散したって母親を見てもあまり心に来る事はなくなったな。食料が手に入らない苦労が良く分かるだけに同情心が大きくなってるわ。
まぁ赤ちゃん効果が絶大なだけのような気もするんだけどね。
ぷにぷにの手足に表情豊かな笑顔にすこやかな寝顔、見てて飽きない。
そうやって、幼子と乳飲み子を順繰り順繰り見ながら癒されてると、突然怒鳴り声が聞こえてきた。
「だから3枚乗せろって言ってるだろ、腹減ってるんだから」
「他にも待ってる人が居るから一人一枚で、食べ終わったらまた並んで下さいって言ってるでしょ」
「うるさいな、何度も並ぶのが面倒だから3枚乗せろって言ってるんだよ」
「そうすると後ろで並んでる人も同じ事言いだしたら、焼けるまでに時間が掛かって食べれるのが遅くなるじゃないですか」
「知るか、そんなに焼いてるなら良いだろ、町長の俺が乗せろって言ってるんだから乗せろ」
あーあー、言っちゃった。
「あの良いですか?」
「なんだ君は」
「そのお肉を提供した者ですが?」
「おおそうか、なら3枚乗せろと言ってやってくれ」
「いやいや、もうあなたは1枚たりとも食べる事は出来なくなりましたよ?」
「なぜだ、そんなに肉があるなら食えるだろうが」
「〔神〕様のルールは覚えて居ませんか?あなた方【黒色表示】者が【赤色表示】者以外から食料を得る方法を覚えてないですかね?」
『上位色の【ドロップ】させた食料は下位色の者は食べる事は出来ない』
『ただし上位色でも金色と銀色まで登り詰めた者からの慈悲は受ける事が出来るがそれを権利と思った瞬間食べる事が不可能になる』
「こう言ってたと思いますが違ってましたかね?」
そう言った瞬間、町長とやらは顔を真っ青にしてへたり込んだ。
「皆さんも、ただ慈悲を受けるだけですので、食べる権利があるだの、枚数が不服とか言わない方が良いですよ。
私の目の前にはレベルアップ画面の様な透明な画面でその町長『木下聡に慈悲を与える権利が消失した』と表示されてしまったので」
「簡単に言うとですね、私は何も皆さんの為にこちらに寄った訳じゃないんですよ。幼子や乳飲み子が無事なのかが気になっただけで。
なので私の気分次第ですぐにでもこの場を去る事もしますし。
ご理解してくださいとは言いません理解してたなら私の誹謗中傷を拡散させたり母が死ぬまで追い詰められる事もなかったでしょうしね。
もちろん関係の無い人も多いのでこれ以上言っても時間の無駄ですので、粛々と並んで食べて足りなければ再度並んでを繰り返しててください」
その言葉を聞いた人の中には、あれが阪本か俺らが苦労してるのも奴のせいだろとか聞こえてきたが。
俺の楽園に向かった、元気なちびちゃん達と遊んで癒されよう。
よっぽどお腹を空かせていたようだ。全員(町長と一部の人除く)が【レベル】15前後ま上がってる。
それでも何回も並んで食べてる最中に食べる権利を失う者がそこそこ出たのは驚いた。
町長の件見てたんじゃないのかよ。
俺から提供されるのが当たり前とかどういう精神してるんだこいつらは。何が贖罪なんかを俺らに与えやがってって喚いてたがそれって俺のせい?贖罪与えたの審判と裁きの女神様やん。
食べさせた価値がないと思ってしまうだろうが。
そりゃさ【黒色表示】や【赤色表示】者は結構なマイナス修正で能力値がダウンしてるのはわかるよ。
それでも文句言わず食えば1階層か2階層ぐらいでは食料を得るのは楽になっただろうに。
疫病神と死神の視線とかが付いてない限りだけど、あれが付くと悲惨らしいと〔神〕様も言ってたような気がする。
幼子や乳飲み子の親からは心底感謝されたし捏造記事に煽られてとんでもない事をしてしまったと謝罪もしてきたが謝罪は必要ないと言ってしまった。子供の為に頑張れとだけ返すのがやっとだった。頭上の表示が目に付く度にやっぱりイライラは消えないんだよな。
誰にも解らないだろうが、会社の同僚や学校の同級生やまったく知らない人の頭上に自分の誹謗中傷を拡散したと出てたと考えて貰えば理解できるだろうか。
「おっさん、俺もおっさんだが、人集めるの助かったよ。俺じゃ集められなかった」
「良いさ、たらふく食わせて貰ったしな」
「それで、その程度の【レベル】でここはやって行けそうか?」
「ここまで【レベル】が上がれば大丈夫だろう」
「なら出来るだけ【白色表示】者にドロップさせないで、量が減るが【善悪値】が改善するように子供の為にがんばれよ。ついでに、重篤な者の情報はどうなった?」
「それな、飯が食えるとここまでやってくるぐらいだから、負傷を言い訳に【ダンジョン】から逃げてたのかもな」
にししと笑うが、笑い事じゃねぇーだろ。餓死すんぞそれ。
「それじゃしばらくは落ち着けそうだな。【善悪値】の改善がんばってな。俺は行くわ」
それだけ言って立ち去った。町長と一部のアンチがどうなったかは知らない。
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さてと、寄り道したが心の癒しは補充出来た。
【善悪値】を改善させれるかどうかはあの人達しだいだろう。町長と一部の人は無理そうだが。
ま、自給出来る様に【レベル】も上がったし、忘れよう。
さて、加古川バイパスまで戻り暗くなってきて辺りが見えなくなったので、異空間で休む。
明日は瀬戸大橋を渡るつもりだが、落ちてないよね?渡る最中に落ちるのも無いよね?
フラグじゃないからな!
出来れば渡り切るまでは集団の情報を得ませんように。
どうも自分が困った時に助けられた経験があるだけに困ってる人を見過せない性分になってたようだ。
「さてさて、今日も良い天気だ。遠くの山肌が崩れてるように見えるが、ここからだと建物が巻き込まれてる感じはしない」
なので今更駆け付けても遅いよなと自己完結させて、今日もひた走る。
「今更思ったけど、瀬戸大橋経由って遠くね?」
淡路島経由が近かった記憶が不意に蘇ってきた。大将と鳴門の渦潮を観光船で観光したり鯛釣りしたやん・・・
「岡山まで来て瀬戸大橋渡る手前までの距離で淡路島経由なら徳島に着いてた気がしてきた」
はぁー香川県経由しても、うどん屋はやってないだろうな・・・・
「ん?海の中に巨大な気配を感じるぞ?」
そう感じた瞬間50メートル級のシードラゴンとでも言えば良いのか、巨大生物の影を見てしまったが僅かな時間の為目の錯覚かとも思った。
動植物は隔離すると告げられてたし、そうなると【魔物】?
船での往来を邪魔する存在って事か?
わかんねぇー見間違いだよな。何か漂流物と見間違ったんだ。
なわけないな、〈探知〉スキルが反応するぐらいなんだし。橋が落とされてもかなわんから、早々に渡ってしまおう。
まさか、第三幕に関係しないだろうな?あんなの相手って無理だぞ?巨獣溢れる殺伐とした世界の到来とかあるんかな?
考えても分らん事は何か起こるんじゃね?知らんけど。
この一言に限るな。
さてと、懐かしき香川県にやってきた30年ぶりぐらいか、違うか結婚の為に戸籍謄本を取りに来たから17、8年前か
。
見回す限りだと閑散としてるな。さてさて【ダンジョン】はどっちかな?
地図を取り出してみ確認してみると坂出市にあるようだ。
常盤公園内にあるそうだが、幸いと瀬戸大橋を渡った直後の位置だが。
これは寄るべきか徳島へ急ぐべきか、第三幕まであと5か月と少し。
この後鹿児島を優先すれば帰ってくるまで期間は間に合いそうだが、東京経由で青森に行くと2か所は寄れるが探す時間も考えると兵庫に帰ってくる時間が無いと。
常盤公園は遠目に見て問題なさそうならスルーしよう。下級【ダンジョン】だし大丈夫だろう。
瀬戸大橋を渡り終え道なりに進んでいる坂出北ICで下り、様子を伺ってみたが一目見たらキャンプ場?ってぐらいテントが乱立してた。
秩序も保ててそうだが、乳幼児と幼児の食事が間に合ってるのかだけ聞いて問題がありそうなら少し置いていこう。
初めて来る場所は緊張するな。ここはどうやら色縛りは無い様で胸糞悪い気持ちをしなくて良さそうだ。
「あのーここの集団のリーダーさんの所はどこですか?」
近付いて行き近場にいた人へ声を掛けてみた。
「なんだ、また新入りか?」
「いえ違います、人探しの序に寄っただけですよ。長居する気は無いし問題を起こす気も無いですよ」
「そうか、まとめ役をしてる市長ならあそこのテントにいるから行ってみろ」
「あれですね、ありがとうございます」
テントを間違わないように指差し確認してお礼を言って別れた。
【白色表示】で【レベル】13か。
「すみません、ここの集団のまとめ役の市長さんがいると聞いてきたのですが、お時間ありますか?」
「どうぞ、どうかされましたか?」
「特に用事って程では無いのですが、幼児や乳飲み子が十分に食が行き渡ってるのか気になりまして」
「そうですね、幼児や乳飲み子は【白色表示】しかいませんので母乳は出る人で協力して与えたりしてなんとかって所でしょうか?
離乳食に適した食材がなかなか取れないので離乳食の後期時期の子なら肉を軟らかく煮て細かくして与えれてますけど。
2階層で稀に見つかる、じゃがいも、さつまいも、のイモ類で離乳食初期の子には与えてます。
梨も見つかる事は見つかるのですがどうしても、見つけた人が食べてしまうので、少し困ってますね」
「そうですか、やっぱり苦労はありますよね、では交換条件と行きませんか?」
「と、いいますと?」
「徳島の知り合いを探してるんですが、徳島市の情報を持ってれば教えて欲しいと言う事ですね。
代わりにミルクとにんじんと肉をそれなりの量を提供させてもらいます。
知人は金毘羅駅前で居酒屋を経営してたので、その近くの【ダンジョン】情報でも分かれば助かります」
「そうですか、少しお待ちください」
そう言って何人かを呼び出して情報を集めてくれているようだ。出来る人ってのはクールに見えるな。
「お待たせしました。なんせ距離があるので正確な情報かははっきり致しませんが徳島県立鳴門渦潮高等学校の校庭に初級【ダンジョン】か中難易度かがあるとしか分かりませんでした。
金毘羅前駅からは一番近い所なのは間違いないそうです」
「いえ、助かります」
「では、乳飲み子と離乳食を必要としてる幼児と親を集めて貰えますか?あと手伝ってくれる人が欲しいですね」
そう言っていつものように食材を放出して希望する人へ食べて貰ったがここでは、権利を主張するような人も無く穏便に済んだ。
「では、こちらは何日分になるか分かりませんが、離乳食の食材のにんじん300㎏と山羊のミルク700リットルに肉500㎏を置いて行きますね」
「情報ありがとうございました」
「こちらこそ、本当に助かりました」
そう言って握手を交わして立ち去った。
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目指すは金比羅前駅の居酒屋か徳島県立鳴門渦潮高等学校の校庭か、どちらかで出会えると良いのだが。
その日は少し離れた場所で異空間に入り休んだ。
休んでからも色々とぐるぐる考え事をしてしまった。
一つは、午前中に見た瀬戸大橋からの巨大な影、あれは確かに〈探知〉に引っかかった個体だ。
本当にあれは何だったのか。第三幕で動き出す【魔物】なのか?
そして人類の敵となるものか、最高難易度ダンジョンの100階層に居るドラゴンさんみたいに友好的な存在として接する事が可能なのか?
あと5か月で何が出来るのか、本当に毎回毎回どうなるのか先が読めない。
そして我が子の事も気掛かりで仕方ない。
我が子は混血児だからどちらの国を選択したか、またはどちらの国の血が濃いかで日本に居るかどうかなんだよな。不安で考えないようにしてたがもし国内に居ないなら・・・
お読みいただきありがとうございます。
更新希望が多い様なので、修正は完結話を更新した後からしたいと思います。
まだしばらく続きますので、読みにくい文章ですがお付き合い頂ければ幸いです。