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地球の管理者が決まりました。  作者: ルドラ
第2章 救出編
33/60

第八話 日本国の混乱と出来上がる秩序

誤字報告、本当に助かって居りますm(__)m


修正作業より続きを読みたいとの意見がありましたので、誠に申し訳ない気持ちですが見苦しい文章ですが温かく応援して頂けると助かります。

 ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

 内閣総理大臣官邸


「第二幕が完全に開始されたな。私の加護にも【疫病神の視線】とか付いてしまっている。これが付いてからさらに体が重くなった」


「はい、私も同じです。政治家の殆どが似た様な有様ですね」


「それで通信網は全滅でエネルギー関係も全滅なのは間違いないのだな?」


「磯部総理の言われる通りだと思います。それと言うのも何も情報が届いてないからです。今分かる事はスマホのアンテナが立ってないと言う事と充電のためにケーブルを差し込んでも充電されない事が判明してるだけですね」


「では何処へも指示も指令もだせないと?」


「はいそうなりますかと」


「ふふふ、まるで中世や戦国時代みたいに馬にでも跨って伝令っ伝令ってやるしかないと?」


「いえ、それも不可能かと。馬が地球上に居ません」


「なら飛脚の仕組みよろしく一定距離を飛脚で繋いで情報を伝達するしかないって事か?」


「そうなりますかね?」


「ふん。そんなのは実現不可能だ」


「どうしてでしょう?」


「わからんか?食料を得るのと建材を集めるのを各々優先するからだ。飛脚なんてやっても食事にありつけなければ誰もならんだろう?」


「そう言われればそうですね」


「で、食料の備蓄は?」


「わかりません。連絡がとれないので」


「ふはは、内閣府防災業務計画などあって無い様なもんだな。こうなってしまえば各自治体で柔軟に動いてくれる事を望むしかないか。

 ここで何を言ってももう何処へも発信できないし作戦の立てようも無い。まずは生き残る事に重点を置くしか無いか。

 ちょっとそこの窓から拡声器で叫んでみて貰えますか。何処へも通信が不可能になったので各自で生き残る努力をして下さいと。」


「そのような事を言うのですか?」


「ええ、多分意味が無いでしょうが叫んでみてくださいませんか?官房長官よりご連絡とでも言って」


「はい、やってみます」

 そうやって窓を開けて拡声器で叫んでも拡声器が声を拡声する事無く敷地外まで声が届く事はなかった。


「思った通りですね。声またはその拡声器に【魔力】でもこもっていなければ意味が無いようですね。あの時の坂本何某がやったように、こちらを黙らせたり動けなくさせたりとな」

 まったく忌々しい、反論も何もさせずにただただ一時間少々を身動きも声すら発声出来ずに座らされてただけのあの日。


「芦屋市の【ダンジョン】事故でも報告が上がってただろ。地下から阪本何某の声は聞こえたが上から自衛隊員の声は下まで届かずに壁を殴らせたと。

 さて、何機の航空機が不時着または墜落し、どれだけの船が航路を外れているのだろうか。目的地に到着できずとかならマシだろうが衝突事故で沈没してる船もあるだろう。

 更に言えば、電車も惰性で止まればマシな方で踏切が作動せず惰性で踏切に突っ込み事故も考えられるか?まぁ新幹線が一番被害が少ないだろうが救援にも向かえない今自力で帰宅するしかないが帰宅難民が一気に増えそうだな」


「ここから見える景色でも事故が起こっているのは一目瞭然なのに火の手は上がっていない。煙すら昇ってない所を見ると、書き換えられた概念によって【魔素】や【魔力】が無いと燃えないんでしょうね」


「あとは建造物の朽ちる速度でしょうか。本当に〔神〕とやらは人類を20分の1以下にまで淘汰させる心算つもりのようですね」


「さて護衛して【ダンジョン】に付き合ってくれるSPは残ってくれてるでしょうかね?今のこの体の鈍さでは簡単に【魔物】に殺されてしまいそうですよね。初級【ダンジョン】の1階層だと蹴り倒すことが出来るぐらい弱い【魔物】らしいですがこの鈍い体でどうなる事やら。やってみない事には分かりませんね。一緒に行く大臣や官僚が居るか確認して来てもらえますか?」


「はい、声を掛けてきます」


「おねがいしますね」

「これは各国とも沈没でしょうね」

 ボソッと囁かれた言葉は官房長官には聞こえなかったのである。


 ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


 〔神〕様のお告げで第二幕が完全に始まった。日本中で停電した警察、救急、病院はすぐに非常電源に切り替わったが電気が点く事はなかった。

 しかもどことも連絡が途絶えたし、緊急連絡も入る事も無かった。でも建物の窓から見る景色ではそこかしこで事故が見受けられるが一切の通報がなかった、気になった警察官はスマホを取り出してみたが電波を受信も送信もしていなかった。


 これが星を貪った我々に与えられた罰か。本当に平等に下された罰なのか?いや平等なのだろうな、どこの国でも物資を運ぶには燃料が使われただろうし、アフリカの原住民でさえ近代化が進んでると聞く。


 でも受け入れる準備は全く出来ていなかった。だが〔神〕様は人類が絶滅してもやり直しが何度でも効くとでも言わんばかりの所業だ。


 考えろ。何が生き残ってるのかを。まずは全ての通信は死んだ。文明の利器も死んだ。交通も死んだ。益獣も奪われて居ない。火も付けれない。水道も出ない。電気も来ない。ガスも来ない。テレビも映らない、ラジオも動かない。煙草を始め人体に害のある物もすべて消された。何がある?何が残ってる?命だけ(・・)が残ったか。


「よし、今から言う事を口伝えで広めろ。各区にある初級【ダンジョン】を中心に食料の調達を官民関係なく協力してやる。協力出来ない者も【ダンジョン】への入場は許可しろ。【ダンジョン】の独占は徹底して取り締まる。そして食料の他に資材も調達し【ダンジョン】を中心に生活空間を再構築する。今ある建物はいつ倒壊してもおかしくないと思い動け」


 そう指示を出すとすぐに部下が蜘蛛の子を散らすように各方向へ駆けて行き指示した内容を叫びながら街中を駆け回った。【ダンジョン】前に拠点を移して集まってきた民間人にも状況を説明し国としての機能は失ったと伝えいつか国としての機能を取り戻すまで協力して食料や資材を集めようと呼び掛けたが、民間人からの提案で、表示されてる色で別れたいと言われてしまった、理由も納得行くしドロップ量が違うのは自分も知っていたが、一番の理由が混ざるとドロップが減るだけの手段しか選びようがないからだ。

 

 上位色のドロップさせた食糧は下位色の者は食べる事が出来ないと〔神〕が決めたからだ。


 この一言に尽きるこれのせいで平等は失われ諍いが起こるのは必至だろう。簡単に言うと今まで良い子ちゃんでルールを守り生活していた者が、ずる賢くルールを破ったりルールの穴をついたような姑息な考えで生活してた者を受け入れたくないって事なんだと思う。特に犯罪ギリギリの事をやってた者や、立派な犯罪履歴を晒してる者も多いとなると拒否されても誰も何も言えないだろう。


 家族で色が違う所は住み分けを嫌い家が倒壊するまで各家庭で過ごすと離れて行った者達も居た。


 だがこの決まりが口伝えでそれなりの範囲には広がったが、日本全てに行き届くとはとても思えないのであった。それでも【ダンジョン】前に集落が作られ段々と秩序が作られつつあった。


 それでも【ダンジョン】毎の距離があるので差し詰め小国間同士の諍いの様な物は起こったりもした。


 ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

 芦屋市立打出浜小学校校庭の簡易テント


 ここも地域の警察や消防が口伝えで、住民を集めて集落が出来上がりつつあった。

 他と同じで表示色毎にグループが形成され、校庭内も地域分けがなされた。

 7割以上が【黒色表示】【赤色表示】の場所になってしまったが【灰色表示】や【白色表示】や【緑色表示】も3割と地域分けが出来上がった。食料問題で出来るだけ接触はしないようにルール決めされては居たが不満を抱える【黒色表示】【赤色表示】の人間は多かった。

 元から我慢やルールを守る事が出来ない者たちなのだから仕方ない。文句を言って喧嘩を吹っ掛けたとしても能力差で返り討ちになるだけなら軽い方で、重症を負うものも出てたりするが、【黒色表示】【赤色表示】から吹っ掛けた喧嘩で相手をぶちのめそうと善悪値が下がる事が無かったし、逆に【黒色表示】【赤色表示】の善悪値は下がる一方であった。


【黒色表示】【赤色表示】者の中には少ないドロップから【白色表示】者グループや【緑色表示】者へ食料を持ってきて贖罪に尽くす者も居てたが、【黒色表示】【赤色表示】の者が少ない貴重な食糧をと陰口を叩く者が続出するのであった。世界がこうなっても自分勝手な自己中心的人物が多いのが嫌になる。


 そんな中この集落では一人の女性が頑張ってた。同じ【緑色表示】者だが怪我が元で満足に動けなくなってしまって居た者へと食料を分け与えていた。同じ集落に居る女の子達から聞いた事であるが腕を動かせなくなってしまった子もポーションで動くようになったという話を聞きポーションを探す事を目標にするほどだ。


 別にこの女性にとって満足に動けなくなった人は姉妹でもなければ家族でもない、始めはただ【緑色表示】者として集められた集団の一人に過ぎないが、誰一人満足に動けなくなった人を見捨てる者は居なかった。

 でもこの【緑色表示】者集団は強くなかった女性が多かったのもそうであるが、男性陣も元々は行動的な人物じゃなかった人が多かった為だ。


 それでも陸上自衛隊の方々に戦い方や体の動かし方などのレクチャーを受けて始めは保護されながら【魔物】を倒してドロップを得るようになっていった。【緑色表示】者ともなると同じスモールラットを倒すだけでも300グラムも肉が取れるのだ、【白色表示】者の3倍である。


 【ドロップ】品は生でも食べれるが、ただ食べれるだけで美味しくは無いのである。焼いたり調理すると一気に美味しい物に代わる不可思議な食材である。自宅から持ち寄られた調理器具では最初の肉を切り分ける事すら不可能でそれを見かねた少女達が【ダンジョン】の2階層の森から枝や薪をかき集めてきて、陸上自衛隊員の仮設テント近くに許可をもらって火を熾したのであった。それにより焼けば美味しくなるし手でも裂けて分ける事が可能になった。熾された火は全員で管理して絶やさないように薪や枝拾いに協力もした。


 ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

 おじさん寂しくなる


 お告げのあった日から2週間が経過したある日、無性に人恋しくなった。

 100階層でドラゴンさんとの会話も悪くはないが同族と話しをしては和んでみたかった。

 そう、癒しが足りないのである。厳つくかっこいいドラゴンさんは話し相手としては文句は無い、事も無いが、問題があるとするとこのドラゴンさん良く食うのだ。食わなくても問題ないと言って居たのだが、料理でおもてなししたらそれに味をしめて色々とがっつくのだ。見ていて微笑ましいが食いっぷりは豪快そのもので食料が減る減る減り(・・・・・・)まくるのである。

 一度言ってみた事があるがどうやら100階層の守護職にある為に他の階層に行って気軽に食材を集めて来る事が出来ないようだ。階層に縛り付けられてると言うやつだな。それも可哀想なので定期的に食材が集まれば来るよとお暇した。


 そう言う事で一番近い【ダンジョン】の阪神甲子園球場のど真ん中に出現した中難易度【ダンジョン】に来てみたが、人っ子一人居ない。【ダンジョン】の中にでも生活の場を移してるのだろうと【ダンジョン】内に入って行って5階層まで下りた所で「ないな」って呟き出口に向き直り歩き始めるのであった。

 どうやら中難易度の【ダンジョン】に入ってる人は居ない様だ。よくよく考えたら初級【ダンジョン】で倒したあのカメレオンより強い【魔物】が1階層から居る時点で気付くべきだった。


 そう言う事で気を取り直してやって来ました芦屋市立打出浜小学校校庭に出来た初級【ダンジョン】へ。来てみたは良いが見渡す限り人人人、気持ち悪(汗

 来て早々帰りたくなったが来た以上は知り合いの一人でも尋ねてみるべきだろう。せっかく来たのだ。

 見た感じでは、殺伐とした雰囲気はそれほど感じなく秩序は保たれてるように思う。優秀なトップでも居るのだろうか。

 さてこうして戸惑ってても仕方ないのでいくつかある簡易テントの中から見覚えのあるテントへ向かって歩き始めたは良いがふと思ってしまった。

 これ更衣室とかとして利用されてたらまずいんじゃね?って思ってしまえば動きは止まってしまうもんで、足が前に進まなくなった。


 見知った顔も見かけないしもう帰ろうかと思っていたら突然足にしがみつかれたので見てみると懐かしきマイちゃんの姿があった。


「おじぃちゃんみつけたの」


「いや、おじいちゃんて、泣いちゃうよ?」

 そういってマイちゃんを抱き上げると、少し大きくなって居た。

「マイちゃんおっきくなったね。元気してた?」


「うん、おーっきっくなった。げんちだった」


「よくおじちゃん見つけれたね?」


「うん、ママとチーちゃんと遊んでたら、おじぃちゃん見つけたの」


「そっかそっか」

 そう言って頭を撫でてあげてると不意に背後から声を掛けられ


「すみません、マイが走って行ってしまって」

 そっちを向くと会見の日にマイちゃんとチーちゃんを手渡した女性が立っていた、二人の母親だ。


「あの時は済みませんでした。一緒にいたお嬢さん達から2か月間の事を聞いて後悔と感謝で気持ちが複雑でした。本当に誹謗中傷を拡散させて申し訳ありませんでした」

 そう言って深く頭を下げるが


「いえその話はすでに審判と裁きの女神様が贖罪方法を告げられてるので私への干渉はする必要ないですよ。正直私も私に悪感情を持った人々の事なんか心配も致しませんし。

 今日はたまたま知り合いに会えないかなと来てみて戸惑ってた所にマイちゃんが飛び付いて来てくれて癒された思いですしね」

 そう言ってマイちゃんに、ねーって微笑みかけると、ねーって微笑み返してくれて嬉しくなった。それからマイちゃんを降ろし自由にさせると自分の周りをくるくる回りだした。見てるだけでも癒されるし母親に抱っこされてるチーちゃんを見てもかわいいなって気持ちに支配される。


「お答えいただけるなら教えてほしいのですが、ここの集団のリーダーの居てる場所をご存じですか」


「はい、あのテントです」


「ありがとうございます」

 礼を言ってマイちゃんにバイバイしてテントに向かっていく。何か言いたそうにしてた母親だが私の拒絶感が伝わってくれたのか何も言って来る事はなかったが、背後で深く頭を下げているのは感じ取れた。


「失礼しますよ」

 テントの外より声を掛けてしばらく待つと「どうされました?」と返答が来たので「入っても?」と聞き返すと「どうぞ」と返って来たので遠慮なく入ることにする。


「こちらに舟木さんと言う女性か、松本さんと言う男性は居られますか?」

 ふむ、Lv9で【緑色表示】者か初めて見たかもしれない。と思うと同時に相手も自分の簡易表示を見ている視線を感じはしたが今更だ。

「どのようなご用件で?」


「いえ、ただ寄ってみただけなので忙しいようでしたら構いません。少し【ダンジョン】に入ろうとは思ってますが」


「そうですか。舟木は今【ダンジョン】へ入っていますが、松本は何処に所属してるのかは分かりません。

 あの日以来突然に通信手段が失われて、移動手段も徒歩か自転車のみですので他の場所と連絡を取るより食料と水を確保して生活の基盤を作る方に重点を置いてますので。お力になれず申し訳ない」


「そうですか、ありがとうございます。それでは【ダンジョン】にでも入って来てみますのでこれで失礼しますね」


「お一人で入られるのですか。よろしければチームを選んでお付け致しますが?」


「大丈夫ですよ、お気になさらないでください」

 何か思惑がありそうな顔だがどうしたもんか?


「ふむ、それで本音で答えてくれると問答が少なくて済むんだが、この集落で起こってる問題はあるのかな?」


「多くはありませんが、少なからず問題は起こってます。多くが食料分配への不満がメインですね。【黒色表示】【赤色表示】者がどうしてもドロップ量が少なくて飢えてきて文句を言う人が出始めてます」


「あー【黒色表示】【赤色表示】者はレベルアップしても恩恵が少ないし、運動能力も子供並かそれ以下の人も居てるでしょうし。食料でレベルアップするにしてもそれなりのレベルの敵からのドロップ品でも食べないとレベルも上がらないととなる餓死一直線って感じですかね?」


「後は怪我人が多くなってきてるのも問題ではありますね。医療機関の施設も沈黙していて中には命を落とす人も居ます」


「【青色表示】者が増えて【銀色表示】者までなれば、施すのは簡単でしょうがそうなると、それを当たり前と受け取って文句を言いだす者も・・・・・ああ、それは出来ないんか。それを権利と思い込んだ瞬間にその後は施しを受ける資格を失うんでしたね」


「〔神〕様もよくよく人類を理解してるようですね。強き善き魂だけが優遇される世界な訳だ。少しでも悪感情を抱くだけで転落人生って事ですね。いや恐ろしい」

 そう言って恐ろしさを実感したのかうんうん唸りだした代表に提案する。


「少しばかりなら、協力するのもやぶさかではありませんよ?」


「と申しますと?」


「【黒色表示】者で私に悪感情を持ってなくて償いたいって気持ちを持てた者や、元から私に関係してない【黒色表示】者に対して食料を食べさせて1階層位では戦えるように【レベル】を引き上げても良いですよって事です」

「でも【赤色表示】者は駄目だ。人殺しや人を死に追いやったような輩は救う価値なしと思ってるんでそこは一切の協力を拒否させてもらいます。貴方が例え救わねばならないと思ってる民間人であろうとです」

 国が崩壊し法律も何もあった物じゃない今【赤色表示】者を皆殺しにした所で善悪値は下がらないだろうとは思うがそんな事はしない。言いはするけど。


「分かりました」


「では個別に面談して、私阪本よりの援助が受けれるとは一言も伝えず、私の誹謗中傷を拡散した者と見える人には、素直にどう思ってるか聞き取り調査をして反省してる者は集めて。理不尽な罪に落としやがってとでも思ってる輩はそのまま放置で構いません。そんな奴にまで手を差し伸べる気はありませんので」


「自衛隊員や警察官からも当時は子供を見捨てたクソ野郎呼ばわりされましたし、警察官だろうと自衛隊員だろうと【黒色表示】されてる者は全て聞き取り調査を徹底して頂きたい、親族感情や友人関係での調査も避けるようにして下さいね。すべて見抜けるので不正の無い様にお願いします」


 そこからの動きは速かった【白色表示】の自衛隊員が分散して事に当たったが、人数が人数な為、数日を要するようでそれならと【ダンジョン】で遊んでくると伝え後は任せるのであった。


【ダンジョン】に入ったら以前の落とし穴の罠の場所まで移動して床をぶち割り穴の中に飛び降りて時間短縮する、俺賢い(ドヤ顔。どうか誰も落ちませんようにと祈りながらも落とし穴の底で床が塞がるまでの時間を様子見した。流石に自分のした事で巻き込まれた人が居て亡くなるなんて事故起こってほしくは無い。


 しばらく様子見して誰も落ちて来ない事を確認したら下の階層への階段を探し歩く。程なくして階段を発見し下の階層に降りるとそこは森林階層であった。俺はニヤリとし武器や道具などを収めてる荷物置き場空間を開いて中に入り自分の背丈よりも大きな斧を取り出すのであった。この斧だが【デスミノタウロスロード Lv725】って145階層の主から手に入れた物だが大き過ぎて取り回しにくいので荷物置き場に眠らせてた。


「以前は飛び蹴りでへし折ってたけど、今回はこの斧で切り倒すもんね」

 そう言って手当たり次第に木の根元から一振りで木を切り倒して枝葉も落とし丸太として銀色ゲート異空間の荷物置き場に手当たり次第に放り込んでいく。もちろん枝葉も薪として使えるだろうと放り込む。


 その際蜘蛛の【魔物】にも襲われたが蜘蛛糸が手に入ると手当たり次第ドロップ品を集めさせて貰うのであった。


 半日ほど丸太と薪と蜘蛛糸を集めていたら遠くの方から悲鳴らしきものが聞こえた気がした。

お読みいただきありがとうございます。


これからも楽しんで更新していくのでよろしくお願いします。

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― 新着の感想 ―
[一言] いや、第2幕が始まるまで2ヶ月もあって、その時どうなるか説明まであったのに、政府はなにもしてなかったのかよ。 政治とは転ばぬ先の杖。 転んでからこんなこと考えてる時点でもはや政治ですらな…
[気になる点] 微生物がいないんだから酒とか味噌醤油なんかも作れなくなるのか
[気になる点] 燃焼機関を否定する為に魔力の介在しない燃焼は存在できなくなった世界とやらは、そもそも自然現象たる酸化が起きなくなる世界なんじゃないかと思うんですよね 旧世界を全否定する理由づけなんでし…
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