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地球の管理者が決まりました。  作者: ルドラ
第2章 救出編
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第三話 深い穴の底で

誤字報告本当に感謝しております。

ありがとうございます。

「イタタタタ」

 真っ暗ではないわね。壁は薄っすら発光してるから光源は大丈夫と。

 体のケガも特にないみたいね。途中から滑り台みたいに壁面を滑り落ちた形になったからこの程度で済んだんだろう。


「いってー足折れた」

「静かにして騒がないで、ここが何処か分からないし何階層落ちたのか分からないんだから騒ぐと危険」


「うっせーな、痛いもんは痛いんじゃボケ」

「だから静かにしてって」

 もう力業で口を塞いで黙らせると、力強さを感じたのか首だけを縦にコクコクと振って黙ってくれた。


 探知に敵の気配は今の所ないし、辺りを見回しても隔離部屋って感じで閉じ込められてもない。


「良いかしら、私たちは落とし穴のトラップで落とされてここが何処か分からない。なので、小声で喋って絶対に大きな音は出さないで。本当に命の危険が増したんだからね」

 全員が首を縦にコクコク振るだけで答えてくれた。


「それじゃケガの確認するから、自分の状況を教えて?」

「俺は右足が痛いから多分折れてる」

「私はお尻を打っただけ」

「僕は右腕の感覚が無いから骨折か脱臼かかな?」

「僕も特に痛い箇所は無いかな、大樹の上に落ちたから」

「私はサクラちゃんが抱きしめてくれたから擦り傷程度」


「一人足りないわね。落下する所を見てないから回避出来たとしたら、大人の人に知らせてくれるかもね。

 しばらくここを動かないでケガの具合を確認しよう。下手に動かすと悪化しちゃう恐れがあるから」


「いや、すぐにでも上の階に戻る階段を探した方が・・・」

「だから、それが無理だから言ってるの。階段の場所が分かる訳?」

「すまん、わからない」

 それにしてもこの後どうしようか。


 30分ほど経過後。


「しばらく休んでみて痛みはどう?」

「俺の右足はやっぱり折れてそうだ、骨がぐらぐらするし痛みもひいていない」

「僕の右腕も感覚が戻らないからどうなってるか分からない、右腕全体がブラブラしてる」

「私はもう大丈夫」

「私も平気」

「僕も大丈夫」


「そうなると移動するのも無理ね」

「いや肩を貸してくれれば移動ぐらいする」


「でも、動くのが良いのか、この場に留まって助けを待つのが良いのか判断がつかないの」


 そう言って現状の厳しさを伝えるも、動き出そうとする人が居ないので、〈探知〉を使って周りの気配を探すもスキルレベルが低いせいでそれほど広い範囲を探せないが、奇襲にだけは注意出来るだろう。


 ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


 目の前で友達が落下して行く場面を見た少年はすぐに目の前の階段下に向かって叫んだ「水永君のお兄さん、聞こえますかー」と、しばらく待ってみるも返ってくる反応は無かったので【ダンジョン】の外を目指して走り出会ったスモールラットは蹴り殺し、出会う探索者さんには友人が落とし穴の罠で落ちた事を説明して出口の方向を聞き出口に向かおうとするも、その出会った探索者さんたちも同行してくれて気持ちは一気に安堵に包まれるのであった。しばらくして出口から外に出て簡易テントの中へ飛び込んで自衛隊の人に状況を説明し救助を求めた。


「君の友達が落とし穴の罠に掛り落下したというのは、どこの場所かわかるかい?」

「はい、2階層へ行ける階段の近くです、今日は友達のお兄さんの引率で1階層を経験する予定で来てたのですが、途中から【魔物】が弱すぎて2階層への階段を見たら帰ろうと言い出したのですが、たぶん彼は2階層に突撃するつもりだったのだと思います」


「それで2階層の階段を見に向かったら落とし穴の罠で男女6人の友人が落下したんだね?」

「そうです」

「ではそこまで案内は出来る?」

「はい」

 そこからの行動は早かった。自衛隊員は即座に1分隊を招集し子供を中心に周りを警戒しながら目的の場所へとやってきた。

「ここです」

「10人は周りの警戒、10人で調査し落とし穴が開けば80メートルザイルを用いて懸垂下降」

「了解」

「落下してからどれだけの時間が経ったか分かるかい?」

「多分だけど1時間と少し」


「落とし穴を発見できませんし床の破壊も無理でした」

 その時である。2階層より上がって来た一団が居たので警戒しながらも誰何しようとしたら、少年が「水永君のお兄さん」と駆け寄って行く。


「えっと、我々は救出任務中で彼の要請で落とし穴に落下した少年少女6名を探してるのだが、2階層で見かけたりしたかな?」

「いえ、2階層では他の探索者さんと遭遇しませんでした」

「水永君のお兄さん、水永君が2階層の階段を見に行ってから帰ろうと言い出して、ここまで来たんだけど僕の目の前で突然消えるように落ちたんだよ」

「水永君が落ちた後は地面は元に戻ってしまって、どうして良いか分からず階段の上からお兄さん達に呼びかけてみたけど聞こえなかったみたいで、急いで外に救出のお願いにでて・・・」

 不安と安心とで泣き出してしまって最後までは聞き取れなかった。

「落ち着けって。これだけの自衛隊員さんが探してくれてるんだから見つかるって」

「うん」


「ああ、ちょっと頼みたいがその少年を外まで護衛して簡易テントまで連れて行ってやってくれるかな」

「はい、分かりました」

「こちらからも2名つけるから外でもう少し詳しく今日の出来事を教えてもらえると助かる」

「2名同行して、本部に連絡しもう1分隊か2分隊を寄こすように伝えてくれ」


「残りで5名はここをで調査続行、13名で2階層と3階層の痕跡捜索する」

「はいっ」


 ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

 簡易テント内


「まずは自己紹介をしましょうか。私は伊丹駐屯地所属の3等陸曹で船木と申します。今日の予定と起こった出来事を教えていただけますか」

「はい、自分はこのチームのリーダーをやってます、水永優大と言います。弟に【ダンジョン】に入りたいとずっとせがまれて居たのですが最初は断っていました。そうすると第二幕の次段が1か月後に始まったら食糧難になるんじゃないのかと詰め寄られ食料を集めれる人が増える方が良いだろと言って来て、仲間も集めたから体験したいと言い負かされてしまい、自分の身分証で15歳以上を証明して一緒に中に入りました」

「本当はずっとついて見守る予定だったのですが、弟が1階層のスモールラット程度平気だって言って兄貴たちも稼がないとだろと言われ、分かれる事にして自分たちは2階層で今日の稼ぎを集めてから帰還のため1階層に上がった所で救助隊の方と出会ったのが全てです」


「そうですか。では落とし穴に落ちたのは全員が15歳以下の子供と言う事で間違い無いですね」

「はい、弟は13歳で同学年の友人を誘ったと言ってましたので年上であっても14歳の子だと思います」

「名前は分かりますか」

「いえ、自己紹介とはしなかったので聞いてません」


「では、仲間が落下したと伝えてくれた君は仲間の名前は分かるかな?」

「はい、水永将大をリーダーに、僕島田優斗と横田大樹と長尾祐樹がいつも遊んでる友達で、将大の彼女で清水清美さん、それと将大が声を掛けて連れてきた佐藤明美さんって子と、清水さんを心配して付いて来たのが山之内桜さんの7名です」

「それでは学校はどこですか、学校に連絡して保護者さんにお伝えしないと駄目なので教えてくれますか?」

「はい、西宮市立今津中学校です」

「ありがとうございます」


「たいへん言いにくいのですが、トラップに掛かった者が無事に戻ったケースは非常に少なくて楽観視は出来ないのが現状です」

 僕はお兄さんのチームと一緒に地上まで移動してきて、色々と聞かれた後に言われた一言に一番衝撃を受けた。


「それではもう遅い時間ですし、それぞれのご自宅まで送らせて頂きますね」

 そう言われて車が用意されるとそれぞれの自宅まで送り届けられるのであった。


 ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

 時間は少し戻り、山之内桜家


「はい」

「あ、坂元さんのお宅ですか?私山之内桜の母親ですが」

「うちの娘がまだ学校から帰らないのでお邪魔させてもらってないかと連絡した次第ですが、うちの娘はお邪魔していませんか?」

『いえ、うちには遊びに来ていませんが、少々お待ちください。ミサキーミサキーサクラちゃんのお母さんから電話だけどサクラちゃんがまだ学校から帰って来てないって何か知ってる?』

『うん、キヨが【ダンジョン】に誘われて連れて行かれそうだって言ってサクラが付いて行ったって事しか知らないよ、ナツにも同じ事を伝えたし。まだ帰って来てないの?』

『そうみたい』


「あ、お待たせしました、娘に確認したらキヨちゃんが【ダンジョン】に連れて行かれそうになってたので心配で付いて行ったって所までしか知らないそうです。あと川辺夏美さんにも同じように伝えたそうですよ」

「そうですか、ありがとうございます」

 そう言って電話を切っても、安心なんか出来ない。


「あなた、サクラはキヨちゃんを心配して【ダンジョン】に付いて行ってしまったらしいわ、どうしましょう?」

「ほんとうか、どこの【ダンジョン】に行ったのか分かるか?」

「いいえ、そこまで聞いてないしミサキちゃんも知らなそうだったわ」


「とりあえず、一番近いのはあの【ダンジョン】だが入る事は出来ないと伝わってるし、そうなると芦屋に出来たと言う初級【ダンジョン】が可能性は高いな。行ってみよう」

「ええ、行ってみましょう」

 そうして車で初級【ダンジョン】へ向かう準備をしている最中に家の電話が着信音を流し始めた。


《♪♪♪♪♪♪》

「はい」

「こちら、伊丹駐屯地所属の3等陸曹で船木と申します。そちらは山之内桜さんのお宅でしょうか?」

「は、はい」

「まことに申し上げにくいのですが、本日午後4時半過ぎに【ダンジョン】内で落とし穴のトラップに掛かり、ご友人含め男女6名が行方知れずで、その中に山之内桜さんも含まれています」

「えっ」

 そう言って受話器を取り落とした妻を不思議に思い受話器を拾い上げて耳に当ててみると


「山之内さん山之内さん?」

「ああ、すみません。家内は動揺してしまって受話器を取り落としてしまったので、お話は私がお聞きします」

「そうですか、では最初からお伝えしますね。私は伊丹駐屯地所属の3等陸曹で船木と申します。本日午後4時半過ぎに【ダンジョン】内で落とし穴のトラップに掛かり、ご友人含め男女6名が行方知れずで、その中に山之内桜さんも含まれています」

「そういう事ですので、こちらでも分かり得た情報は逐一報告させて頂きますが【ダンジョン】でのトラップに掛かった者が無事に帰還されたケースは稀でありますので」

「あ、あのそちらに行って捜索隊に参加する事は可能ですか?」

「いえ、こちらへお越しになられるのはご自由ですが捜索隊への参加はご遠慮ください」

「わかりました。そちらにお伺いさせてもらいます。どちらの【ダンジョン】でしょうか?」

「芦屋市の小学校校庭に出現した初級【ダンジョン】です」

「わかりました。では」


「サクラが【ダンジョン】の中で行方不明だ、今から向かうよ」

「はい」

 うつむき気味に小刻みに震えている妻を支えながら車で現地へ向かう。


「お待ちしておりました、伊丹駐屯地所属の3等陸曹で船木です。こちらでその後の情報をお待ちください。あなた方の他にもご家族がいらっしゃって居りますので」


 テント内に入ると、3組のご家族がそれぞれの場に陣取って不安げな表情で一斉にこちらを見た。


「はじめましてですね、山之内桜の親です」

 そう言って軽く会釈をすると

「はじめまして、佐藤明美の親です」

「私たちは水永将大の親です」

「はじめまして、私は長尾祐樹の父です」

「まだ何も分かって無いとお聞きしてますが、その後何か進展はあったのでしょうか?」

「いえ、ここに来てからは何も追加でお聞きしてません」


「あの、私の息子達のせいでこんな事になってしまって、本当に申し訳ありません」

 水永さん夫婦が息子のせいと言って突然の謝罪にあっけにとられる。


「どう言う事でしょうか?なぜ水永さんのご子息のせいと?」

「実は将大の兄である優大から聞き出したのですが、この度の【ダンジョン】行きは息子の将大が言い出した事でそれに手を貸したのが兄の優大だと言う事も聞き出しました」

「トラップの事故は偶然でしょうけど、息子が言い出さなければ【ダンジョン】にも来る事は無かった事ですし、本当に申し訳ありません」

 そう言って事の顛末を説明しながら再度深く頭を下げる水永夫妻。


「今は言いたい事は多いですが後にしましょう」

 それから1時間半ほどで行方不明者となった子供達のご家族が全て揃ったのを機に、水永夫妻が先程の話をもう一度話し謝罪する場面が繰り返された。


 それから小一時間ほど経過した時、妻のスマホが着信し出てみるとミサキちゃんからだったそうだ。サクラを心配して帰ってきたのかを確認の電話だったので事情を説明して電話を切ったらしい。


 結局その夜は追加の情報が入って来る事もなく日が変わったのであった。


 ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

 少しだけ時が戻って、坂元岬家


「お母さん、サクラちゃんのおばさんに電話したら、サクラ達行方不明になってるって」

「え、どういう事?」

「なんかね【ダンジョン】で落とし穴の罠に掛かって6人が行方不明で救助隊が出てるって言ってた。おばさんもおじさんと一緒に芦屋の【ダンジョン】前に来てて情報が入るのを待ってるんだって」

「大変な事になってるじゃない」

「ちょっとナツにも伝えとくね」


「ツーツーツー」

「ナツんち話し中だから行ってくる」

「近くだから良いけど気を付けて行ってくるのよ」

「はーい、行ってきまーす」

 それから3分少々後


 ピンポーンピンポーン♪

「はーい」

「こんばんは、坂元岬です。ナツ居ますか?」

「はーい、ちょっと待ってね、夏美、夏美、ミサキちゃんが来てるよ」

「はーい、今降りるって言っといて」

 ナツの母親が玄関を開けながら迎え入れてくれて広間のソファーを勧めてくれた。

「今降りてくるから少し待ってあげてね」

「はい」

 子沢山で大変なナツのママさんがせかせかと動いてるのを眺めながらサクラを心配するのであった。


「おまたせ、どうしたのこんな時間に?」

「うん、電話してたんだけどずっと話し中だったから来た方が早いと思ってね。」

「そっか、また秋人が長電話してたのね、ごめんね」

「それでどうしたの?」

「うん、サクラがね行方不明になってる。サクラのおばさんから夕方に電話があって帰って来て無いからうちに遊びに来てないかって聞いてきたのね」

「それで来てないと答えて、放課後話してた事を伝えたの」


「でね、その後心配だからサクラちゃんちに電話したら転送電話でサクラのおばさんに掛ったのね、そこで現状を聞いたの。放課後に【ダンジョン】に行って落とし穴の罠に掛って6人の男女が落ちて行方不明になってるらしくて、その一人にサクラが居るんだって」

「どうしよう?」


「どうしようって言われても、探しに行く?」

「おじさんも言ってたけど戦うのは無理じゃない?」

「じゃあどうしようって言うの?」

「ズバリ、おじさんを探そう!それが一番早く解決出来そうじゃない?」

「探すって言ってもあれから会ってないし、どこに居るかも分からないわよ?」

「うーん、多分だけどねあの【ダンジョン】の入り口近くに居ると思うんだよね。いろいろ怒ってたようだけどおじさんの事だから【ダンジョン】から【魔物】が出て来ないか様子見てそうじゃない?知らんけど」

「もぅ、それじゃ明日の朝にでも【ダンジョン】前に行って呼び掛けてみる?」

「しよしよ、おじさんと会えたらラッキーだもんね。」

「それじゃ帰るね、また明日朝寄るよ」

「はいはい、気を付けて帰んなさいよ」


「おばちゃん、お邪魔しましたー」

 ペコリと頭を下げて去っていった。


 ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

 地の底のサクラ


「あれから3時間は経ったけど怪我の方はどう?」

「俺の足は骨折じゃなさそうだ、痛みが引いてきたから捻挫の酷いやつだったのかも」

「僕の右腕は感覚が無いのは変わらない」

「私はもうなんともない」

「私も平気」

「僕もどこも問題ないけど、不安」


「「不安なのは私達もよ」」

「静かにしなさいって、いつ【魔物】に襲われるか用心してるんだから」


「痛めた右腕が心配ね。どうしようもないからとりあえず我慢してね」

「う、うん」

 一応着ていたブレザーで彼の右腕を吊ってあげた。ブラブラさせとくのも良さそうじゃないと思っての行動だ。


「3時間怪我の様子と救援が来るか待ってみたけど、救援が来る気配もなければ【魔物】に襲われても居ない。さてどうする?私はこのままここで救援が来るのを待つを勧めるよ。ただし【魔物】の襲撃があるまでって条件つけてね」

「理由は少しでも体力を温存しないと食べ物もなければ飲み物もない。それに【魔物】の強さが分からないから無暗に移動して【魔物】との遭遇を避けたい」

「僕も山之内さんの案に乗る」

「私もサクラちゃんの言うとおりにする。サクラちゃんが【ダンジョン】行くの止めてくれたのに来ちゃったからこんな事になったんだし」

「俺は移動して上の階に行く階段を探すべきだと思う。食べ物も飲み物無い状態だから【魔物】を倒して食料を得る方が良いと思う」

「僕は無傷だからどっちでも良いとは言えるけど、どっちの方が安全かと言えば山之内さんの案が長生き出来そうではあるかな」

「ちっ、わかったよ。ここで救助を待って【魔物】が現れたら移動するって事だな」

「うん、ただし【魔物】の強さで判断は変えようと思うし、ここでは絶対に騒がないって約束もしてね。【魔物】を呼び寄せる必要はないでしょ?」

「そうだね、1階層を歩いてた時みたいに騒いで【魔物】を寄せ付けるのは駄目だね」


「じゃ、喋る際は小声で短時間ね。出来れば喋らずじっとしとく」

「「「「「わかった」」」」」


 それから、みんな本当に静かにじっとしてくれたお陰で長時間休む事が出来た。

お読み頂きありがとうございます。



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― 新着の感想 ―
[気になる点] 船木さんが未だに三等陸曹なのが不思議。 白ネームで一応ダンジョン経験者で、レベル持ちの人が昇進も無く使い回される立場なのが分からん。 レベル7だっけ?あの生き残り3人よりも上なのに…
[気になる点] おじさんの現ステータスが知りたいです。
[一言] 今更だけど宗教関係も赤と黒で埋め尽くされてそう
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