表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
地球の管理者が決まりました。  作者: ルドラ
第一章 試練編
18/60

第十七話 おじさん、ピンチ! とその頃の自衛隊

 朝までチーちゃんの夜泣きも無くぐっすり寝ることが出来た翌日、簡単な朝食をナツちゃんと作り食べ終わると、チビちゃん二人を嬢ちゃん達にお任せし、川の上流を調べる為に出発するのであった。


「それじゃ、調査行ってくるね。寝てるチビちゃん二人のことお願いね」

「「「はーい、行ってらっしゃい」」」


 元気よく返事してくれたので、お任せして出発する。


「さてさて、やってきましたよと。ゲートから出て来ただけなんだけどねっと」


 独り言ちながら川の上流を目指して慎重に移動を開始し1時間ほど突き進む。すると一頭の犬が水を飲んでる姿が遠目で見えたので歩を止めるが、犬には気付かれて居たようだ。


 遠目に見てもその体躯は巨大で、見た目でいうとイングリッシュ・グレイハウンドっぽい容姿をしているが、肩高だけでも2メートルはありそうだ。間違いなく自分よりも目線が高い。


 じっとして様子を伺うも、犬は遠吠えをし仲間に合図を送った直後、茂みから前後左右を囲まれるように巨大な犬達が5匹飛び出してきた。


「やばいな。動きも早いし、統率もとれてそうだ」

 現に囲むだけで飛び掛かって来ない。


 じりじりと間合いを詰められ、いつでも飛び掛かれる体勢で指示を待ってるようだ。


 タラリと額を汗が垂れる。


 川を背に背水の陣で迎え撃とうと身構えると、いつの間にか近くまで移動して来ていた最初の一匹が吠えたとたんに四方八方から犬が一斉に飛び掛かってきたが、その巨体が災いして同時攻撃にはならず時差攻撃と化したのを好機と、先頭の一匹を顎下からデスラビットの角を突き入れて強引に2匹目の犬の攻撃動線に引き寄せ盾としそのまま一匹目を蹴り飛ばし、3匹目の突進を回避すると3匹目は川に落ちる。


 3匹目の攻撃をかわすと同時に出来た空間に飛び込み4匹目5匹目の攻撃の動線から回避するも、即座に包囲網を展開する犬たちの行動を脅威に思いつつも、どう切り抜けるべきか思案する。


「妙に戦いなれてるな。一斉に攻められると回避しか選択肢がないし、やるしかないかな」


 考える間もなく再度一斉攻撃してくる犬たちを、来た道を後退しつつ回避に専念する。


 ふとゲートを盾にする事を試すべきかと、徐に突っ込んできた先頭の犬に対して侵入許可を出してないゲート2を開いてみると思惑通りにゲートにぶつかり跳ね返すことに成功する。もちろん子供たちが居る方のゲートは開かない万が一があってはいけないのだ。


「これは使えるな」


 そこからは慎重にゲート盾を駆使しながら犬の駆動力を削ぐように足を重点的に攻めるように切り付けていき、包囲網を解いていくが、それは一瞬のことであった。


「うぐあぁぁあぁぁ」

 突然左手に激痛を覚え視線をやると、川からワニが飛び出してきて左手首までを食いちぎられてしまった。


 咄嗟の事と、犬にばかり気を向けすぎた事で、犬の流した血が川に広がっていた事を失念しワニを呼び寄せる事になっていたようだ。さらにもう一匹のワニが犬に噛みつき場は混沌としてきた。


「ゲートオープン」

 自分は咄嗟にゲートを開き逃げ込むことが精一杯であった。


「ただいま。ポーション取ってくれる?」

 手からボトボトと血を流す姿を見せてしまい、子供たちが動揺しちゃってる。


「おかえりなさい!?」

「大丈夫?」


「うん、大丈夫だから手当てするのでポーション持って来て」

「持ってきたよ!」


「ありがとう」

 そう言って、上級ポーションを傷口に少量掛けて見るが、手首から先が元に戻ることもなく止血だけでき、痛みも取れた。


「ふぅー」

「何があったんですか?」


「えっとね、あれから川沿いに上流を目指して移動してたんだけど、1時間ぐらいして1頭の犬に遭遇してね、犬には気付かれてたみたいで、その犬が吠えたとたんに5匹の犬が姿を現して囲まれちゃったの」

 そこからは、何があったかを説明ししつつ、犬との戦闘の際に横槍でワニの襲撃を受けて手を食いちぎられた事を説明した。


「そんな事があったんですね」

「うん、ビックリしちゃったよ」


「それで、手は大丈夫?」

「そうだね、手先は無くなったけど、ポーションで痛みは無くなったし、血も止まってるから大丈夫と言えば大丈夫だよ。それに【エリクサー】もあるからね、飲めば手も元通りにはなるとは思うけど、念の為に【エリクサー】は取っておくよ。両手が無いとどうしようもなくなる迄はね」

 そう言って、安心させるも子供たちはすぐにでも【エリクサー】を飲むべきだと主張してくる。


「飲んじゃうとそれが最後だし、次に手に入ったら飲むよ。まだまだ何があるか分からないし、もし君達やチビちゃんに何かあった場合には絶対に必要だからね」

「「でも」」


「心配してくれてありがとね。ちょっと不便だけど大丈夫だからね」

 そう言って安心させてみる。


「それじゃちょっと血とかで汚れちゃってるから洗い流してくるよ。今外に出ても犬とワニが争ってるかも知れないからね。ゆっくりと時間潰してからでるよ」


 ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


 嬢ちゃん達の会話


「おじさん、大丈夫なのかな?」

「大丈夫とは言ってたけど、私達を心配させない為?」

「でも、【エリクサー】を飲んでと言っても飲んでくれないし、不便そうなら手伝うしかないかな?」

「手伝うって言っても外に出たとしても戦える力なんか無いよ?」

「そうなんだよね。おじさんも頑固だし言っても聞いてくれないかもね」

「頑固とは違うんじゃ無いかな?おじさん自分の事よりも私達4人やマイちゃんチーちゃんの事を優先してるだけだと思う」


「「うん」」


「それじゃ、おじさんが不便そうならそれとなく手助けして行こう」

「そうだね」


 ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


 水場から戻るとマイちゃんとチーちゃんが近づいてきた。


「おいちゃん、お手手ないのぉー?」

「お手手食べられちゃったよぉー」


 マイちゃんチーちゃんの前で胡坐座りして二人を抱きかかえる様に太ももの上に座らせ、心配しないようにおどけながらマイちゃんに手を見せて、左腕を振って見せる。


「いちゃくないの?」

「大丈夫だよ、痛くないよ」

 そう言って、マイちゃんの頭を撫でてあげ安心させるのであった。


「今ね、犬さんとワニさんが喧嘩しててお外に出れないから、おじちゃんと遊んでようか?」

「あしょぶーのぉー」

 その日は、左手先を失った事を忘れるように、チビちゃん二人といっぱい遊んで疲れ果てた二人をお昼寝させて穏やかな気持ちで添い寝するのであった。


「さて、おチビちゃん達はお昼寝しちゃったから、夕飯の支度始めようか?」

「うん。材料の切り出しお願いしますね」

「はいよー。前と同じように切り分けてフィルムに包んでおけば良いね?」

「でも、フィルムに包むのは片手じゃ上手く出来そうにないから、ナツちゃんにお任せするね?」

「はい、お手伝いします」


「あと、フィルムに包まれてない果物やキノコは保存どうなるんでしょうか?」

「ああ、どうなるんだろうね、腐ったりするんだろうか。一晩経った今も瑞々しい見た目だけど、これは検証用に少しだけ除けて置いて経過観察した方が良さそうだね」

 ナツちゃんが採取物の保存期間の心配をしてくるが自分にも分からない。


「そうですね。傷んだ物を食べてお腹壊しても病院に行けないですしね」

「そうだね。ポーションも少なくなってきたし、おじさん使い過ぎだね」


「いえ、そんなことないですよ。おじさんだけが脱出に頑張ってくれてるんだし」

「ま、今日はちょっと無理しちゃったから、複数と戦う事も想定してもう少し鍛えてから上流を目指すよ」


 そうして、他愛無い事をナツちゃんと駄弁りながら夕食の準備を進め夕食となったのであった。


「ごちそうさま」

「美味しかったよ。食材が増えると味付けも増えてどんどんおいしくなるね。がんばって食べるものを探すね」


「「「はい。でも無理はしないでくださいね」」」


「そうだね。今日は心配させちゃったし、驚いたよね。

 明日からなんだけど、川を戻って階段を見つけた所から森に入って単体の魔物相手にレベル上げを繰り返すよ。

 どうも単体とは戦いになっても、複数相手だと避けるしか出来なくなって、周りの注意が出来なくなっちゃう位だからね。今日みたいに違う魔物の襲撃とか怖いし。

 上の階に移動するのが少し遅くなっちゃうけど、無理して移動が出来なくなる事を心配するなら出来るだけ安心できる身体能力を身に着けてから進むのが最善策かなと思ってね。それで良いかな?」

「「「うんうん」」」


「食べ物もしばらくは心配しなくて良い位集まってるし、おじさんの好きなように進めて貰って良いですよ」

「そうだね。甘い物も増えたし、チビちゃん達の相手も楽しいし、寂しくないからね」

「うん、おっちゃんも無理しないでね」


「うん、無理はしないように慎重に出口を目指すよ」


 それからチビちゃん二人が目を覚ましたので夕食を食べさせて水浴びして、少し遊びの続きをやって就寝とした。


『チビちゃん二人とも好き嫌いしないし、素直でいい子だ。それに嬢ちゃん達もやさしい良い子達だ。絶対に親元に帰す』


 ぼんやりそんな事を考えながらチビちゃん二人の方を向きながら微睡み、眠りにつくのであった。


 夜中に、チーちゃんが夜泣きをし始め慌てて様子を見るとオムツ擬きが濡れていて気持ち悪かったんだろう。

 オムツ擬きを替えた後にしばらく横抱きに抱っこして落ち着くまであやし、落ち着いて寝入った後はチーちゃんをそっとマイちゃんの横に降ろし寝かせ付け。

 オムツ擬きを洗濯しに水場に行き洗い流して干して置く。


『やっぱり片手だと洗濯はしにくいが仕方ないよな。この先まだ何があるかも分からないし、子供達も突然体調を崩す恐れもあるんだから、最大の治癒手段は温存すべきだな』


 朝になり、皆で朝食を食べた後、行ってきますと空間を出ていき、周りを伺うも魔物の気配もなく慎重に来た道を戻り倒しやすいアリの魔物方面をレベル上げの場と決め森と蟻塚の中間点を拠点にハグレ蟻を倒すのを繰り返すのであった。


 この時、おじさんは慎重になるあまりやり過ぎてしまうのである。


 ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


 その頃の自衛隊


「稲葉三等陸佐、報告します、ダンジョン入り口周りを下方向へ掘り進めましたが一定の距離約5メートルで下へ掘り進むのも出来なくなり、ダンジョン入り口方向へも掘る事が不可能と判明しました。ダンジョン入口より5メートルの距離でダンジョン方向には掘り進めなくなりその下も5メートル掘り進めた所で下方向へも掘る事が出来なくなりました」


「爆破でも無理か?」

「いえ、爆破は上海の件があってより試みないようにしています。当初試した際にも非破壊でしたので、神罰の判明してる今、試してみるのも戸惑われますし、当初試しにC4で爆破を試みた事さえ今思えばゾッと致します」


「ダンジョン入口の結界を爆破しようとしていたら、神罰があったのかも知れませんし、当初爆破したのは地面下の掘り進めなくなった箇所だったので見逃されたのでしょうか?」


「ふむ、手立てなしか。では埋め戻してダンジョンの入り口を中心に15メートル離し防壁の構築を急げ。何が出てくるかわからん物を放置しておくのも不用心だ」

「はっ。ダンジョンの入り口を中心に15メートル離し防壁の構築を要請します」

 そう言って男は敬礼し防壁構築の構造や材質等の打ち合わせを開始した。


 ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


 ダンジョン内部の自衛隊員達


「はぁはぁ、階段を降りると追っては来ないようですね」

「そうだな。追って来られてたら生き残っては居なかっただろうな」


 階段を発見し上階へ行ける喜びと共に、無警戒にも階段を上がり野営準備したのが事の始まりであった。夜半過ぎに【魔物】の襲撃を受け、這う這うの体で階段下に逃れ一息付いた所であったのである。


「被害状況の確認と装備の点検を報告しろ」

「自分は左足を齧られましたが軽傷で、装備は即座に持ち運びできるようにしていましたので、損失はありません」

「自分も右腕を齧られましたが軽傷です。装備も損失はありません」

「よし。自分も装備の損失はないし、負傷もない」


「では、今後どうするか意見を聞きたい」

「はっ。自分は階段下のこの場所で休息を交代で取り、上階を一気に抜けるべきだと提案します」

「自分は、この場での休憩には賛成でありますが、上階を一気に抜けるのは愚行だと具申します」

 丹後が一気に移動を愚行だと言う。


「理由は?」


「はっ。自分は先ほど襲われた【魔物】に対して肉弾戦で応戦いたしました所、【魔物】1匹を討伐する事に成功したようで、【レベル】が2に上がりました。ですので慎重に移動しつつ少数の【魔物】を蹴散らしながら移動するのが安全ではないかと思うのが一つの理由で、もう一つの理由が一気に突き進む際に【魔物】が集まりすぎて追いかけられる結果になった際に、行き止まりに入り込んでしまった事を考えると得策とは思えない所にあります」


「ふむ、言ってる事は一理あるな」

「まずは、怪我の手当てをし、見張りを交代しつつ休息をとろう」


「休息後にどうするかを判断する」

「「はっ」」


 手に入れた水を使い傷口を洗い怪我の手当てをし順次休息をとるのであった。


 3人が順番に休養を取り、怪我も悪化することもなく安堵し出立の用意を済ませ出口を目指し慎重に進む方針で移動を開始するのである。


「階段上、敵影確認できません」

「了解、警戒を怠るな」


「前方20メートルまでクリア」

「突き当りを左に曲がってます」


 丹後が角まで進み手鏡で曲がり角の先を確認すると、ラットが2匹道の真ん中に居るのが確認できたのを機に、ハンドサインで後方に伝える。


「【魔物】が居るようだな。一旦戻れ」

 小声と、ハンドサインで戻るように促して合流すると、状況を聞き作戦を考える。


「昨夜襲ってきたラットが2匹、道の真ん中に居るのが鏡越しで確認できましたが、それ以外居ないとも断言は出来ません」

「そうは言っても、ここまで一本道だし進むしか無いんだが。大きさは小型犬ほどのサイズのネズミか」


「出来るだけ音を立てずに接敵して早急に仕留めるぞ。応援を呼ばれると昨夜の舞になりかねん」

「「はっ」」


 角まで音を立てずに移動して、ハンドサインでタイミングを計り一気に飛び出し襲い掛かる。


「チッ、速いぞ!」

「嚙まれるなよ。銃は効かないし音で寄ってこられても面倒だから素手で行くぞ。ナイフも効果ないからな」

「壁にぶつける感じで蹴りまくれ!」


 なんとか、2匹のラットを蹴り殺すことに成功し、ラットの死体が青黒い粒子となり中空に溶けて行くのを幻想的な気分で眺めていると、その場に無かった物が顕現したと同時に、脳内に【レベルアップ】を知らせる音声が3人同時に聞こえるのであった。


「どうやら【レベルアップ】したようだ」

「自分もしました」

「自分もであります」


「丹後だけがレベル3で、自分と千葉がレベル2で間違いないな?」

「あってます」

「はい」


 【ビッグラットの皮 Lv5】

 【ビッグラットの魔石 Lv5】


「む、死体が消えた後に顕現した物だが、持ち上げられないな?」

「ほんとですね、まったく持ち上がる気配がありません」

「3人掛かりでも無理ですね」


「持ち帰れたら何か得られたかも知れないが仕方ない、メモにこの現象だけは記入しておこう」

「「はっ」」


「動かせない物の事を未練たらしく見てても何もならんぞ。まだ用心しながら進まねばならないのだからな」

「ですね」

「先行して索敵を開始します」

「頼む」


 慎重に少数の【魔物】だけを速やかに処理し、【ドロップ】品を一つも手に入れる事が出来ず進める方向にだけ進み、突き当りに至っては引き返し分岐を効率よく消化しながら進み、比較的小さな小部屋に到着した頃には日も暮れているだろう時間帯に差し掛かっており、休憩を取ることにしたのだった。


 【ダンジョン】に挑まされてから数えて7回目の野営であった。7回目ともなれば休憩方法も確立し2人体制で見張りをし、1人が休むという態勢が出来上がっていた。そのおかげで休養時のエンカウントに対し逃げ出す迄もなく撃退する事が出来るようになっていた。


 そして、運命の8日目が幕を開くのであった。


 8日目も慎重に進むのは変わらず、ハンドサインを駆使しながら出来るだけ音を立てず進む。


「今の所は順調だな。気を抜かずに脱出するぞ。助けられなかった馬場、宮崎、佐藤の事も最期を伝えなければならない」

「「はっ」」


 そこからは、慎重に進み勝てる【魔物】のみを倒し、勝てなさそうな【魔物】は来た道を戻ったりやり過ごしたりしながら歩を進めた。


「【レベル】5まで上がったな。なんだか体が軽くなった感じがし疲れにくくなってきた」

「はい、自分も【レベル】5まで上がってます」

「自分も【レベル】5です。追いつかれましたね」


「ラットを蹴った時に与えるダメージが増えた気がしますね」

「それに、【ビックラットの皮 Lv5】と【ビックラットの魔石 Lv5】に【ビックラットのもも肉1kg Lv5】も重いですが持ち上がるようになりました」


「そうだな。戦利品は持てるだけ持ち帰ろう、何らかの助けになるだろうしな」


 そうこう話しながら小休止を止め、行動を開始し2時間程が過ぎた頃の事だった。上の階へと繋がる階段に行き着いたのである。階段上を見上げると外を感じさせる程の明るさを注ぎ込んでいたのである。


 試練に挑戦させられ【ダンジョン】に落とされてから8日目の事で、人数は半分に減らしたが【ダンジョン】の外に踏み出すのであった。

お読み頂き感謝です。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ