プロローグ
初めて投稿させていただきます。
この日、星々を見下ろせる世界で、一つの任務が発生した。
それは、星の上にある生命には、その存在を認識することさえ出来ない、境界を隔てた空間に存在する、圧倒的力を持つ存在者達による、世界を維持し均衡を保つ為の会議での決定であった。
『そなたに命ずるぞ。この見落とされし星を管理し調和の取れた星へと再調整し、我らへと至る魂を見出す環境を構築するのだ』
悠久の時の間、管理者から見落とされ、微なる生命から星の環境に適応した生命へと、幾度となく進化と退化を繰り返し、また生存競争に負けた種の絶滅等を繰り返した結果、その星になんらかの生物が存在している事は許容できよう。
しかし他の生物の絶滅に大きく関与し、また他の生物を管理し、一つの種がまるで管理者のように振舞う。
また星の生命を貪り尽くして、星を傷付け汚している事に関しては許容できぬ。
『はっ!見事に調和の取れた星へと再構築し、我らへと至る魂を見出せる環境へと導いてみせましょう』
勇んで返答してみたものの、厄介な任務を押し付けられた感が凄すぎて、内心でウンザリしていると追加で指示が飛んできた・・・・
『一つだけ注文を付けるぞ。現時点で星に存在する種の数はこれ以上減らす事は許可しないが、絶滅してしまった種の数だけ新たな種を送り込むのは許可するので、うまいこと調整し調和の取れた星に導くようにな!』
『承りました』
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『はぁ~無理難題を押し付けられちゃったなぁ~』
『どうかされましたか?』
つい呟いてしまった一言へ、背後から思い掛けない問いかけが帰ってきて、ビクリと肩を跳ねさせ。
ギギギと音が鳴りそうな動きで体を後ろへ向けると、腰まである金髪をサイドテールに纏めた同僚の女性が首を傾げて居た。
『い、いえ、少し難題を申し付かってしまって。渡された資料を眺めながら思案してたら、ついね』
『そうですか、何かお手伝いが出来る事が有れば仰って下さいね』
そういって女性は微笑んでくれた。
『ええ、その時は宜しくお願いします』
そう言って、同僚女性にこれから資料に目を通して調査と対応策を考えるので、と伝えてその場を後にした。
女性と別れてから、自室に戻り幾つもの画面を展開させながら、資料の内容と星の現状と状態の確認作業に取り掛かる。
何から手を付けて行くべきか、TODOリストを作って行くのであった。
『なんなんだよ、この星の状態は!!!!!』
『このままじゃ、確実に星の生命活動が止まってしまうじゃないか!!!!!』
画面を見ながら細かくデータを確認していく。
たった1種の種族によってここまで星が貪られた記録なんて無いぞ!と、憤りを感じつい声を荒らげてしまった。
とにかく酷いの一言で言い表せられる。
『それにしても、星の成り立ちを確認しても【魔素】も【魔力】を有する生物も存在しないとは、どうなってるんだ?』
【魔素】も存在せず【魔力】も肉体に持たない不完全な存在なのに、これほどの繁殖をするとは。
本来ならば寿命もかなり短い存在なのに無理に【科学】【化学】【医学】で管理者の領域に近付きつつ、肉体を維持させて寿命を延ばし歪な種となって行った訳か。
『それにしても治療の為の薬物や、健康補助の薬物はまだ理解出来ない事も無いが、なぜ肉体を蝕む麻薬や煙草等まで。
しかもこれらの薬物は世代が進むにつれて、肉体の遺伝子に悪影響を与え、不完全な種に成り下がって行ってるじゃないか。』
『肉体が歪化するにつれ魂までもが劣化し始め、汚れた魂によって輪廻システムまで狂い始めてる』
肉体が不完全な状態で生を受けるから、本来なら在ってはならない輪廻システムが作動してしまってるぞ。なんだ男性の肉体に女性の魂が宿り、女性の肉体に男性の魂が宿るなんて本来なら在ってはならないだろう。
それに産まれながらに四肢の欠損や動作不良にと、本来あり得ない現象が起こってるようだ。
『これは【魔素】や【魔力】が無い事の弊害か、過剰に薬物依存した結果がこれか。ハァ~』
種の調査はこれぐらいで良いだろう。
対応策として輪廻システムを正常に戻し【魔力】を与えて、肉体の強化を施し天敵になり得る存在の導入で、数の調整をするとしよう。
現状では数が多すぎるから、最初にやる事は数を減らす事だな。まぁ20分の1から30分の1まで、種の数を一気に減らしてから、天敵との弱肉強食の世界にすれば、ここまで増加する事も今後はなくなるだろう。
『それにしても、この種族の芸術や文化は面白いな。
1種族なのに多様な国に分かれて、良く言えば切磋琢磨か。
存在しもしない〔神〕なる存在を作り上げ、勝手な教義で自己の正当性を主張し争い合ったり、統治方法も多様で言語も統一性が無いとか面白い』
お、このゲームとやらは面白いじゃないか、フムフム仮想なのに本来あり得ただろう世界を想像して作られてるのか。深層意識の底の底では、【魔力】があった場合にあり得た世界に思いを馳せて居るようだ。
こっちのライトノベルとか言うのも面白いではないか。これもあり得たかも知れない理想を求めての表現だろうな。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
『し、しまった、ゲームとラノベが面白すぎて集中しすぎてしまった・・・・・げ!2週間も経ってる、ヤベー』
さて、脱線してた事は闇に葬って、星の事を考えましょうかね・・・・・
上司怖いんだよなぁ・・・・・
『星はどうしたものか?現状は、瀕死で原因は特定出来てる』
星はこれ以上の生命維持に必要な物を奪わせない事と、【魔素】で満たして現在の生命維持に使われてる資源と置換するのが最善策だな。
だがいきなり【魔素】で満たしてしまうと、植物や虫は異常成長しかねないから隔離する必要がある。
この際だから自分等を人種と言ってる種以外の動植物は隔離して管理しながら、【魔素】に慣らし【魔力】を有する様にするか。
そうだ、この人種は発想豊なようだし【魔素】や【魔力】を与えると、現在持ちうる技術との同化が一気に進みそうだから不安がある。
【魔素】【魔力】を導入すると同時に幾つかの概念を書き換えてしまうか、そうすれば試行錯誤するだろうし、ある程度の人口減少効果も期待出来るであろう。
ゲームに馴染みがありそうだし、ゲームの世界っぽい感じでやってみるのも面白そうだな。
見てるこっちも面白くないと流石に、星を破壊してゴミ箱にポイってしちゃいかねん。
『そうなるとこの星の仮想管理者の〔神〕と言う存在と騙って人種と接触し、新ルールを示すのが受け入れやすいだろう』
お、ちょっと楽しくなってきたわ!
さてと、一気に人口減少させると出てくる問題はと、強き善き魂まで消してしまい脆弱で悪しき魂が生き残り繁栄してしまうのが懸念されるか。
また異常をきたした遺伝子が生き残り、のちのち世代交代が進むにつれて、種の存亡に係わり兼ねないと言う事だが・・・
かと言ってこの異常をきたした遺伝子が、強き肉体への因子になり得る可能性もまた否定は出来ないが、現状では淘汰してしまうのも、得策では無いような気がするな。
フムフム、強者足り得る存在に心構えさせる為に、まずは人種に試練を課してみるか。
『あとは今ある概念を書き換えて、【魔素】【魔力】が無いとって感じで良いな。』
1、【魔素】【魔力】が発生させたエネルギーは一瞬の【魔素】の揺らぎを発生させるだけで持続してエネルギーを生み出さない。
2、【魔素】【魔力】が無い建造物は著しく早く朽ちる。
3、【魔素】【魔力】が高濃度でない限りエネルギーは伝播しない。
4、【魔素】【魔力】が無い電荷は発生しないと言う概念。
5、【魔素】【魔力】が無い生物は生存出来ないと言う概念。
6、【魔素】【魔力】が無い物質は、【魔素】【魔力】を有するエネルギーを通す事や透過させる事は出来ないと言う概念。
7、【魔素】【魔力】が無い物質で、【魔素】【魔力】を有する物質を破壊する事は出来ないと言う概念。
『これは我々が管理する星々に適用されてる概念ではあるが、この星でも使えるだろう』
これで火薬や燃料系が燃焼してエネルギーに変化する事も出来なくなるし、化石燃料とか言って燃料にしてる星の冷却材の搾取も意味を無くす。
星の命の源でもあるウラン鉱の採掘も意味を無くすだろう。
化石燃料とウランには、さらに保護するために人体にとって極悪な性質に変換もしておく。
地表に出てしまってる分はルール導入時に転移させて星の中枢に戻すとしよう。
宇宙と呼んでる空間に打ち出されてる資源も回収して星に戻そう。
この人種の欲望は限りが無いようだし、まぁ今後の世界では天敵も用意するし星の命を削り出しながら欲望を満足させる様な行動もできはしまい。
この辺りが妥当かな。
『次は、人種に導入するシステムを構築していくか。
とは言っても既に他の星々で実施されてるシステムを導入するだけなのだが』
【ステータス内容】
《名前》《年齢》《性別》《レベル》《状態》《善悪値》《性格》《結婚可能人数》《能力値》《スキル》《固有スキル》《限界突破スキル》《加護》《称号》こんな所かな。
《名前》:本人の名前
《年齢》:本人の年齢
《性別》:本人の性別
《レベル》:個体の強さの指標の一種、この数値だけが強者足り得る訳では無いが、数値差が絶望的な差にもなり、魔物を倒し経験を得て一定数の経験で上昇する。
《状態》:肉体的、精神的状態から、犯罪名等の状態までを表示する。
《善悪値》:魂に刻まれた値である+100からー100まで絶えず上下する、善行を行えば上昇し、悪行を行えば下降しマイナス値だと能力値にマイナス補正されー100以下の数値で死ねば魂は輪廻から外れ魂が消滅するまでの悠久の時を最大の苦痛を与えられる、ー50以下で死ねば自我を有したまま1万回の輪廻を繰り返すまで魂は虚無の時間を過ごし、その後微生物等への輪廻が可能になっていく。(+100や-100に到達しても上昇下降は継続され見えない数値となり上限下限は存在しない。)
《性格》:生涯にわたって築き上げられてきた性格が分かり易く表示される(例:「おだやか」「短気」「やさしい」等で表示される)
《結婚可能人数》:悪しき魂には子を成す権利は無く異性や同性とも性的意識を持っての接触は出来なくなり、性的意識を持ち他者に触れようとすると、弾かれる。
《能力値》:肉体を〈生命値〉〈魔力値〉〈筋力値〉〈体力値〉〈器用度〉〈敏捷度〉〈知力値〉〈精神力値〉〈運〉の9つの項目別に数値化したもの。
《スキル》:ダンジョンで稀に手に入る[スキルブック]を読む事で取得する事が可能。生活スキルは極めて低確率で自然取得する事があり、歩んできた人生経験が影響する。(これは第一世代のスキルを持たない個体への救済措置であり【魔素】【魔力】が星に充満すれば生まれてくる子は10歳でスキルを一つ与えられる、親の持つ因子からの継続や育ってきた環境や精神によりスキルは与えられる。
《固有スキル》:我らの目に留まった魂へ与えられる事もあるが《スキル》がスキルレベルの上限に達した際に変化する事もあり、その時の状況や精神状況にも左右される。
《限界突破スキル》:一定レベルを超えると、我らより与えられる。
《加護》:我らの目に留まった魂に与えられる特別な物、与えられると〈能力値〉が劇的に変化する《加護》には数種類あり、マイナス方向に影響する《加護》もあり、歩んで来た人生が大きく影響する。
《称号》:強力な魔物を倒した際等に与えられ〈能力値〉に影響する、悪人用の《称号》もあり、能力値にマイナス補正される。
《????》:一定条件を達成すると表示される隠しステータス。
《????》:一定条件を達成すると表示される隠しステータス。
『最後の2行は今後の試練経過を見て、後々必要になったら追加するものとして枠を確保しておく事とするか』
『次に他者を見た場合に簡易的に表示される情報の表し方だな、簡易的な表示方法も我々が管理してる星々と同じで問題ないだろう。』
【簡易表示内容】
[名前][レベル][善悪値(色表示)][性格][状態][称号]は誰にでも見えるようにするのも、面白そうだな。
[名前]:本人の名前、【簡易表示】の文字が青色以上で表示される者は、【簡易表示】の[名前]に限り自由に変更し愛称や自称に設定可能。(ただし他人に成りすます[名前]や偽名は不可能とし、愛称や自称も重複設定は不可能であり、先着順で設定可能)
[レベル]:本人の《レベル》が表示されるが鑑定スキルが無い限り自分より一定レベル上の者の《レベル》を知る事は不可能である。
[善悪値(色表示)]:【ステータス】の《善悪値》の数値で【簡易表示】の文字色が変化する。【金色100以上】→【銀色80以上】→【青色60以上】→【緑色40以上】→【白色0以上】→【灰色-1以下】→【黒色ー51以下】→【赤色-101以下】
[状態]:ステータスの《善悪値》の数値が40以上で非表示可能、主に犯罪名等が表示される。
[称号]:自己の持つ称号から選択して表示させる事が可能だが、マイナス要因を持つ称号は全てが常時表示される。
『次に、試練の方法と内容も構築してしまうか』
試練に挑むのは、強き善き魂の因子を持った個体を6体一組でダンジョン内に落し、脱出した個体数で今後の人口排除ペースを調整するものとするか。
星上の約3000体を、年齢3歳から76歳までを完全なランダムで6体一組とし選出し、ダンジョン内に落下させるが、落下死とかは無いように調整して、ダンジョン落下階数は3~20階層を目安に平均年齢が20に近ければ近いほど難易度上昇としよう。
また落下を逃れる個体も居るだろうし、多く巻き込まれる場合もありえるから、その場合の落下階数は完全ランダムで良いな、運が悪かったと諦めてもらおう。
それから数週間の時間が経過し・・・・・
『よっしゃー!、計画が完成したぞ。抜けは無いはずだが、そこは問題発生時に逐次修正で可能だろう』
2カ月ぶりに自室を出て外の空気を胸いっぱいに吸い込み、昂った気持ちを落ち着かせた。
『あとは実行するのみだが、まずは上司に企画案を出し許可を貰い次第、同僚や後輩の協力を仰がないとな』
『あら、何の協力を求めてますの?』
久しぶりに聞く声だなと思いながら、後を振り向くと同僚の女性と金髪をおかっぱにした小柄で愛嬌のある後輩の2人が立っていた。
『ああ、2カ月程前に申し付けられた難題の対応策が出来たのでね。上司の採決を頂いた後に、仕事を頼もうと思ってたのさ』
『そうなのですか。2カ月も籠ってらっしゃったので、すでに骨にでもなってるのかと心配していましたが、ご無事な様で安心いたしましたわ』
『先輩、何を協力するんですか?』
愛嬌ある笑顔で尋ねられ、星の安定化の為の対応策を簡略的に伝え、裁可が下りれば命令書と指示書を送付するよと笑顔で返答し別れる。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
コンコンコンとノックを3回して、返答と待っていると、『入れ』と声が掛り許可が下りたので入室した。
執務机の椅子に腰かけ、書類に目を通しながら、もう少しで終わるのでソファーに座って待ってるように、と言われたので、気兼ねなくソファーに腰掛けると秘書の女性がお茶を用意してくれた。
上司の仕事の終了を待つこと、数時間・・・・
数時間って・・・・・なにこの放置プレイ・・・・
『待たせたな』
ええ、ええ、待ちましたとも、言えないけど・・・
『こちらが、頂いた資料と独自に調査した結果、星の再生に対する対応策になります、ご検討よろしくお願いします』
うむ、と言って上司はデータを受け取ると、画面を複数展開させながら対応策を検証していき、時折面白そうだと呟いたり、こんな事までするのかと目を見開いたりと、一人百面相を繰り広げているのを、しばらく待っていると。
『フム、良く出来ているし、面白そうな企画だな』
『これなら、実行に移しても構わん』
『はっ、ありがとうございます』
『100柱程度の実行部隊を指揮する権利を与えるので、部隊構築後に実行に移れ』
『あと、特殊任務特別室115号の使用を許可するので、そこに部隊員を集め実務に励め』
『了解致しました』
ふぅ~何とか第一関門突破って感じだな。ここで気を抜くことは出来ないが、それでも安堵してしまう。
『問題が起こった場合は秘匿しようとせずに逐次報告するようにな!』
『はっ』
『では、失礼します』
はぁ~緊張した、数時間も同じ空間に居るなんて考えてもいなかったわ(苦笑
『長時間上司の執務室に居たようだが、何かやらかしたのか?』
緊張で凝り固まった体をほぐす様にしながら移動していると、ふいに同僚の男性から声が掛けられた。その同僚は他者との差を気にし過ぎる性格で、追い落とせそうな存在には容赦ない男だ。
『いや、以前命令された任務の進捗状況の報告と実行段階への移行の許可取りさ』
そう返答すると、同僚はニヤニヤした表情であの難題の星の事かとほくそ笑んでいた。
『そうか、まぁ頑張ってくれ』
そう言いながらも、にやついた表情は変化する事なく軽く手を振りながら去って行った。
『まぁ君には迷惑は掛けないし、頼み事もしないから安心してくれ』
ボソっと囁きながらその場を移動し自室に戻り、部隊編成の人員を能力別で選別していく。
『これ100柱程度じゃ厳しいがやるしかないな』
何とか無事に構成員を選別し終わると、次は命令書と指示書を書き、特殊任務特別室115号への集合も命令書に追加で記載し、各員に送付するとようやく一段落が付いた安堵からか、そのままベッドに倒れ込み久しぶりに柔らかな感触に包まれながら泥のように眠った。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
『諸君、集合して頂きありがとう。これより、企画書通り計画を遂行する。まずはそれぞれに送付した指示書通りの作業を順守して頂き、分からない事があれば逐次質問して頂きたい』
『なお、ここに集まった柱以外への手助けの申請は出来ないので、この場に居るメンバーで解決するように心掛けて頂きたいと思います』
『まずは第一チームで、人種以外の動植物全てを隔離する空間の構築から始め、構築後は隔離生物への【魔素】【魔力】への順応を促すシステムの構築を頼む』
『次に第二チームで星に既存する概念の書き換え作業の準備を頼む』
『第三チームで星に追加するダンジョンと魔物の構築作業を頼む』
『第四チームは《スキル》システムのスキル一覧作成を頼む』
『第五チームは《加護》授与システムの判断基準等の概要を頼む』
『第六チームは【ステータス】システムの基準構築と導入時の対応を頼む』
『第七チームは《輪廻システム》の修復及び悪の魂排除の新システム構築を頼む』
『人種への試練は、それぞれのチームの作業の進捗状況で判断して開始するものとする』
そこから計画実行段階まで準備する事半年、ついに計画が実行される事になったのである。
読んで頂きありがとうございます。