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俺の進む道  作者: 静
5/8

潜むもの #1

些細なトラブルもあったが、どうにか依頼を受けられそうだ


「熊の討伐、オオカミの巣の調査……ゴブリン討伐まであるのか」

「ゴブリン討伐までになるとかなり難易度が高く危険も伴いますが、その分報酬は高いですよ」

「そうだな……この討伐対象不明というのはなんだ?」

「それは対象の情報が得られていないが被害は出ているので依頼として出されているものですね」

「なるほど……被害というがどんな被害だ?」


流石に全く情報がないわけではないだろう

むしろその状態で依頼を受けろと言われてもさすがに誰もやりたがらない


「把握している限りでは、山に入った村人三人が現在も行方居不明の状態です」

「それだけで襲われたと断定できたのか?」

「いえ、捜索したところ二人分の武器が落ちているのを発見しました。血の付いた跡があり、周囲に血の跡もありましたので……」

「そういう事か」


どんなものが出てくるか分かったものでは無いな


「まぁいいか、その依頼を頼む」

「わかりました。お気をつけて」


後ろで控えていたレアに声をかける


「依頼が決まったが、その前にお前の武器を買ってやらないとな」

「邪魔になるようなら町で待機してますが……」


そっちのほうが安全なのはわかっているが


「いや、同行してくれ。レアには戦闘の才も伸ばして欲しい」

「……わかりました」


レアの身体能力はかなり高い。本人も冷静で、かなりのとこまで行けるのではないだろうか

とにかく、レアの装備を整えなければならない

いくら何でも体格と力から考えて大剣や太刀のような武器は扱えないだろう

片手剣、ナイフ、弓などの小柄な体格でも扱えるものがいいだろう

とりあえずレアを連れてギルド内のショップに向かった

ここは傭兵用に安価で武器を売ってくれるところだ

品質はお世辞にもいいとは言えないが、それでもこのあたりに出るような獣やモンスター相手には十分だ


「レア、まずはこの剣を握って軽く振ってみろ」

「はい」


まず渡したのは片手剣だ。これでも大きいかとも思ったがレアは重さを何とも思わない様子で振っている


「振り回される感じはないか?」

「はい…問題ありません」

「そうか、次は打ち刀だ」


打ち刀とは、太刀よりも短く扱いやすい刀だ

普通の剣よりも切れやすいが、刃こぼれやゆがみが出やすく

手入れが大変なため傭兵たちからはあまり評判は良くない

レアは先ほどと同じように振っていたが、先ほどよりか扱いやすいのだろうか

動きをつけ、いろいろな動きを試している


「それのほうが手に馴染むか?」

「わかりませんが……こちらのほうが無理なく使えている気はします」

「そうか」


自分の命を守るものだ

少しでも自分に合うもののほうがいいだろう

結局そのあとも他の武器を試してみたが、レアは打ち刀に決めた


「ありがとうございました。……ガイル様は買わないのですか?」

「俺は特にこだわっていないからな…切れるなら何でもいい」


まぁ、しいて言うならよく切れるほうが楽に殺せていいかなというくらいだ

最悪ゴブリン程度なら素手でもいけると思う

武器も決まり装備が整ったため、簡単な薬草や干し肉を購入して準備は整った


「これで依頼失敗すれば文無しなんだけどな」

「……ガイル様なら大丈夫でしょう」

「まぁ何とかするさ」



誤字脱字、意見等あればお願いします。

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