6話後編 食べると人は笑顔になる
休日、皆でショッピングモールに出かけている。
そしてそろそろ12時頃なので、次はお昼ご飯になると思う。
「そろそろお昼だしご飯どう?」
「そうよね、どこで食べる?」
「う〜ん、そこのファミレスとか良いんじゃない?」
「私達はそれでいいよ」
そう私が返すと皆賛成してファミレスで食事する事になり、店へと入って行く。
「皆は何にする?私はカルボナーラにするけど」
「私はハンバーグセットで」
「わ、私もお姉ちゃんと同じので…お願いします」
「妾はきつねうどんにする」
「へー、ここってそんなのも置いてあるんだ、お!翼?オムライスあるよこれにする?」
「オムライス!?うん!!」
「じゃあ私達はオムライスで」
「私は……ミックス…グリル…セット」
ミミちゃんが皆の注文を確認すると店員さんを呼び頼んでくれた。
それにしてもこの席広いなぁ、ショッピングモールだから団体用の席もあるんだね、きっと。
そして皆が会話をしている内に注文したものが届いた。
「美味しそう」
「よし皆、食べよー」
「う〜んっ!美味しぃ〜!!」
「それにしてもテレビ見てても思ったけどホント翼ちゃんは美味しそうに食べるわよね?」
「たまにしかテレビは見ないけど、翼はテレビの時でもオフの時でも変わんないからね、翼も美味しそうに食べてるけど、陽狐ちゃんも美味しそうに食べてる」
「ホントだ、無言で凄く幸せそうに食べてる、
磨琴ちゃんが来るまであんな娘だと思って無かった」
「確かに私にだけ異様に懐いてくれてるからね」
「ごちそう……さま」
そんな会話をしていると、1番量の多い物を頼んだ能取さんが皆が半分食べ終わったぐらいのタイミングで食べ終わっていた。
その早さに皆驚いている。
「あ、そうだ、食べ終わったらデザート食べに行かない?」
「いいね!食後のデザート!ここで頼んでも良かったけど、色んなスイーツが揃ってるショッピングモールに来たんだから、ファミレスだけで終わるのも勿体ないしね」
「……………」
「どうしたの?磨琴ちゃん?具合でも悪いの?」
「お姉ちゃんはね〜?甘い物に目が無いんだよ?」
「あ!そういえば自己紹介の時にスイーツ好きって言ってたね」
「そういえば言ってたわね、あ、翼ちゃんも食べ終わった?」
「うん。美味しかったぁ」
そんな会話が聞こえて来ている気がするけど、
余り頭に入って来ない………スイーツ……ジュるり
いけないいけない、正気を保たねば。
「じゃあ皆食べ終わった事だし、1階に降りて、
降りたすぐ近くにある所は色んなスイーツ置いてあるからそこにしよ」
そして1階に降り、天国へと向かうことに……
じゃ無かった、スイーツ専門店へとね?
そこに行く事になった。
中に入ると2種の期間限定パフェと大きく看板に書いてあった。
「『期間限定パフェ!!チョコミントラッシュパフェと白玉ぜんざいアイスパフェ』だって、
皆これ食べない?」
「え?白玉ぜんざい!?美味しそう、私はそれにする」
「お姉ちゃんあんこ系好きだもんね、じゃあ私もそれで」
と知子ちゃん若奈ちゃん
「妾は妾もあんこは好きだからのぅ、そっちにする」
「私と翼はチョコミント好きだからこっちかな?」
「私も……チョコミントの……方」
「う〜ん、悩むなぁ、どっちにしよ?」
凄く悩んでいるミミちゃん、その結果……
「どーちーらーにーしーよーうーかーなー、
かーみーさーまーの言う通りっ」
と言って指が向いたのは白玉ぜんざいの方、
しかし、実はこれをやる時は、最初に指を向けていた方が選ばれる。
なので左にある白玉ぜんざいに最初に指を向けていたミミちゃんが白玉ぜんざいを選ぶ事になるのは見てて分かっていた。
と言う訳で、皆いい感じに食べるパフェが半々に
分かれている。
そして席に座りファミレス同様お喋りしながら待っていると、パフェが届き、皆で食べる。
「う〜ん、やっぱ白玉にあんこ、これが美味しいのよね〜」
「ん!知子ちゃん今日一楽しそうな顔してるっ」
「お姉ちゃんはあんこもそうだけど、ぜんざいやおしることかみたいな白玉とかお餅と一緒になってるあんこの食べ物が何よりも大好きだから」
「学校にいる時の大人くて、外見も大人っぽい感じからは想像も出来ないほど今の知子ちゃんは、
The女の子って感じ、普段は女の子ってよりThe大人の女性って感じでさ」
「確かにそうですね、お姉ちゃん見た目は大人びてて、普段は真面目だけど、ホントはかわいい1面が結構あるんです」
「知子もそうじゃが、こっちのお方もかわいいぞ?」
「ん〜〜〜〜〜〜ん、美味しぃ〜」
「凄い満面の笑みだ、これは笑顔の方も世界一かも知れない。恐ろしい子っ!」
「ホントお姉ちゃんは、甘い物だけは目が無いね〜、しかもこんなにかわいい顔してぇ」
そして皆食べ終わった頃、少し雑談は続き帰るちょっと前、少し思ってた事を切り出した。
「そういえば翼、せっかく学校も同じなんだし、
2人同じ所に住んだ方が良いんじゃない?
家賃払うより家に来た方が何かと便利だと思うし」
「そういえば家どこにあるの?」
「昔小さい頃に住んでた所だよ、覚えてるでしょ、せっかく戻ってきたんだからあそこに住んでる」
「あ、そういえばこの前そこ通ったけどその時もしかしてお姉ちゃん居たの?」
「え?あの時は気にも止めてなかったけど、
もしかしてあの白い羽って翼のだったりしないかな?入学式当日の夜の10時半頃、私の家の近く飛んでたり…」
「んーん?確かに、学校のあと仕事あって、終わってからそこ通ったけど、もしかしてお姉ちゃんの所に私の羽落ちてた?そうなんだぁ」
「羽…?」
能取さんがそう聞いてくる。
「そっか、能取さんは知らないか、翼の体質は、
『天使』天使の翼を出したり出来てその翼を使って飛ぶことも出来る、だからいつもライブイベントとかで、空を飛んでパフォーマンスとかもしてるらしいけど、遅くなって電車とか無くなってる時とか、タクシーに乗って渋滞してる時は空を飛んでたりして帰ったりしてるみたいだよ、私から見て仕事と体質が凄く合ってると思う」
「お姉ちゃんにそこまで褒められると思って無かったよ〜」
翼は凄く嬉しそう、そんなこんなでそろそろ解散する事になった。
「じゃあまたね皆、今日は楽しかったありがとう」
私がそう言うと皆もまたね〜、と言って解散した。
今日はほんとに楽しかった、皆とも仲良くなれたし、あとは男子とも仲良くするだけ、学校では男子な訳だし、男子のままではまだ弱いから、強くなって行かなければ。
ここから先は全く話が出来ていないので、物凄くピンチです。
正直言うと、不定期更新になる可能性が出てきました。
書く前から物語を作るのは難しい事は分かっていたのですが、想像よりも難しいですね、例えば、
書いてる事に矛盾点が出てきたり、そこを無くす為にはどうすればいいのかとか、
最近この様な事ばかり考えています。
気軽な気持ちで趣味程度に投稿を始めたのですが、読んでくださる方も居るので、そんな気持ちだったのが足元を救われてかなり緊張しております。
こんな緩くやっておりますが、多めに見てもらえると助かります。