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3話 転校生と一緒に自己紹介

学校生活2日目


昨日はまともに他の生徒と顔を合わせていない、

少し浮いているかも知れない。

そんな事を思いつつ、自分のクラスである1年Aクラスに到着する、そして周りを見渡しクラスメイトの顔を確認する、そして席に着き暫く経ち、そろそろホームルームの時間なのだが担任の教師が来ない、そしてもう暫く待つと教室(こちら)へと足音が聞こえてくる……のだが、何故か足音が2つある、そんな事を思いながら足音の方を見ると、見た事のある人物が担任の隣を歩いていた。


「今日は新学期早々ですが転入生が来ましたぁ〜

朝日奈ちゃんおいで〜」


「おっはよぉ〜!!そして初めまして〜朝日奈翼(あさひなつばさ)だよぉよろしくぅ〜」


自己紹介と同時に教室内が騒めき出す。


「なぁあれって」


「うん。アイドルの」


「天宮 翼ちゃんだよ」


そんなクラスに会話が始まる。

そう彼女は大人気アイドルの天宮 翼である、

確かエンジェルウィングとも呼ばれていたはず。


「そうか。翼もこの学校に来たのか…………」


思わずボソっとそんな事を言ってしまった。

実を言うと面識がある、あり過ぎるのだ、

と言うのも血の繋がった実の姉妹(兄妹)なのだ、まぁ同学年なので言うまでもないが、双子の妹である。


「あと能取さんは休みよ、風邪引いちゃったみたい、なかなかクラス全員揃わないわね〜

せっかく磨琴君が来れたのに、

入れ替わりだなんて。そうだ、

磨琴君も一緒に自己紹介しちゃいましょ〜?」


能取さん風邪を引いちゃったか、後でお見舞いに行かないと。

そして頷くと教壇まで行く


「初めまして、僕は朝日奈磨琴です、好きな物はこう見えてスイーツです。

苦手な事は、魔力とかはあまり無いので、

魔法の威力は他の人より少し劣るかもですが、魔法の使える種類には自身があります。」


「肝心の魔力が少なく種類だけ得意とは哀れじゃな!そんな事では決定打に欠けるのでは無いのか?同情するしかないのぉ」


突然後ろの方の席の少女からそんな事を言われたそのすぐ後に。


「ちょっとアンタまた人の魔力でバカにしてるわね!いい加減にしなさいよ?」


と僕を庇う声も聞こえたがそれに対しまた……


「誰かと思えば体質も隠しきれない猫娘じゃないでは無いか?それとも昨日のやり取りだけじゃ満足出来なかったのかのぉ?それともこの男に早速惚れ込んだとでも言うではあるまい?」


「なっ………!?」


やたら格下と決め付け見下し煽ってくる余程自身があるのだろう。

パンフレットには名前しか載っていなかったが、1年生にも3名程『上位魔法使い』も居た、

その1人なのかも知れない。

因みに魔力が分かるのはある程度実力が無いと出来ないので、今の僕は無理である。


バンッ…………

そんな事を考えていると一つの銃声が鳴り響いた。


(ほむら)さん、いい加減にしないかな?転校生も居るし、その態度は良くないぜ?いい加減にしないと俺が相手するけど良いかな?」


その言葉でさっきまで言いたい放題だった、焔と呼ばれた少女が一瞬で黙った。

銃声の近くに居た男子生徒の実力は焔さんと同等かそれ以上なのだろう、それにあの銃声は体質が関係しているのかも知れない。


「ごめんみんなビックリさせてしまって、

初めましてが2人居るから改めて。

俺は撃田(うちだ)銃次(かねつぐ)みんなは銃次(じゅうじ)って呼んでるけど、良かったら銃次(かねつぐ)そう呼んでくれ、それとさっきの銃声は俺の体質で『銃人(ガンマン)』だ、よろしく」


「こちらこそよろしく」


軽くそう返した。

それにしてもなるほど、強そうな体質だ、それに魔力に拘りか何かを持っているであろう焔さんが黙るって事は魔力もかなりあるはず。


「あのね?撃田君。この場を鎮めてくれたのはありがたいんだけど、体質をばらす事はしないようにね?」


「別に良いじゃないですか、時間の問題何ですから」


「時間の問題?」


「うん、実は俺は『上位魔法使い』序列13位なんだ、そして自分で言うのもなんだけど、いつの間にかファンクラブとかも出来てるらしい。

しかも実際には見た事ないけど、銃をモチーフにグッズまで出来ているらしい。

だから俺が『上位魔法使い』って知ったら確実にバレるって訳」


なるほど、確かにイケメンである。

別に、かっこいいとは思ったりしない、

思ったりしないよ?僕男だし。

撃田君の方を見ていると魔力を感じるはずの無い僕がわかるほど、強いオーラを放った高校生とは思えない大人びた見た目の女性が色々騒がしかったこっちに興味を示さず真っ直ぐだけ見ている。


「あの娘か?あの娘は時田知子(ときたともこ)

『上位魔法使い』序列11位で間違いなく学年で1位、と言いたいんだけど、翼ちゃんは同じくらい強そうだから分からなくなった、でも時田さんは凄いよ、『上位魔法使い』になると、学外にも広まって、体質がバレる人が殆どだけど、時田さんは学外に広まっても尚、バレていないからね、まぁ年齢関係の事だと思うけどね?」



僕の視線に気が付いたのか親切に説明をしてくれる何故か最後一言だけ小声で。


「撃田ぁ!あなたその言葉小声で言ってるけど、こっちにまでちゃんと聞こえてるんだからね!?それにその事は気にしてるんだからあんま言わないでよ!」


話に興味を示していないように真っ直ぐ見ていたのに聞こえていた様だ。

だが驚いた。

あの翼が多分ではあるが学年1位とは、

まぁ翼もそこそこ強いと思っていたけど、

争い事はあまり好まないから、あまり気にしていなかった。


そうして波乱の自己紹介が終わった後は何事も無く、学校生活2日目も終わろうとしていた。

だが何故だ、何故気付かない翼?

僕の男の姿も何回か見ているはずなのに。

それに、自己紹介も隣でしてたよね?

相変わらず抜けている所がある。


帰ったら能取さんのお見舞いに行こう、先生に住所も聞いたし。














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