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2話 羽と保健室と少女の謎

目覚めるとベットに横たわって居た。


「目が覚めたかい?」


起き上がろうとすると白衣を着た1人の女性が声を掛けて来た。


「私は(たまる)冴子(さえこ)保健教師だ、

お前は熱を出して噴水に頭を突っ込んで倒れて保健室(ここ)に運ばれてきたんだよ、それにしてもその体……そしてその魔力、もしや……」


その溜冴子と名乗る教師がある事に気付く。

一瞬言っている意味を理解出来なかったが、この先生(ひと)が言った熱を出したと言う言葉と、

自分の体質(いのう)を考えると直ぐに理解した。

熱を出し、意識を失ったせいで掛けていた魔法も解け、女に戻っていた事に……。

この反応を見る限り私の正体に気が付いているだろう、私の持っている魔力は並の人間では持ち合わせていない魔力量である、それに加え高校生ともなると尚更、誤魔化(ごまか)しきれない

ここは素直に話し、内密にして貰う他ないだろう


「お気づきかもしれませんが私は魔法女王(クイーン)朝日奈(あさひな) 磨琴(まこと)です、

ですがこの事は他言無用でお願いします、色々と厄介な事になりますので、因みに私の体質は体温で性別が変化する『性別変化』です。

これで納得頂けたでしょうか?」


「なるほど………事情は分かった、確かに、多くの人に知られるだけで騒ぎになる問題だ、黙っておこう、だそうだぞ能取(のと)、この事は他言無用しておけ」


「………うん。」


「ん?」


他の誰かにも話し掛けるように話したので驚き周りを見渡すと1人の白金の髪をした少女が、窓際にて空を眺めていたのだ。


「なに?もしやお前こいつがいた事に気が付いてなかったのか?こいつは能取(のと)サクヤ、お前と同学年だよろしくしてやれ、だが、お前を運んだのもこいつだから、後でちゃんと礼くらいは言っておけ」


驚いた………全く気配が無かった。

存在に気が付いて初めて魔力がある事に気が付く

それにこの華奢(きゃしゃ)で非力そうな少女が男性時の私を運んだのも意外だった、

筋力up系の体質なのだろうか?

でも、それを聞くことはしない。

何故ならこの学校の一般的な物を除くと校則は1つ、

『体質を可能な限り明かしてはならない』

という物。


ん!?……待って?………さっき私なんて言った?

…………私の体質は………え?………何だっけ?

あ…………。

しまった……

入学早々熱を出して保健室に運ばれた挙句、自ら体質を話してしまった。

でもさ?あれって溜先生から聞いてきたからセーフじゃないの?

だけど何の注意もせずに話した私も悪いのでは?

だけど校則を破っても退学や犯罪者扱いみたいにはならないと思うし、大丈夫だろうけど、

一応イメージは悪くなると思うからね。

まぁ過ぎてしまった事は仕方ないと言う事にしておこう。

誰も気が付いていないだろうし………


「…………ねぇ……校則…違反??」


彼女、ぼーっとしていて人の話を聞いてないようでちゃんと聞いている……

しかも思考を読んでいる様なタイミングで、

そして感も鋭い。

だけどここは、あえてスルーする事にした。

幸い能取さんが追及する事は無かった、

溜先生も、なんの事だ?ぐらいの反応だった。


そして入学式は既に終わっているとの事なので体温調整をしっかりして男に戻り、保健室を出て帰宅する事にした。

だが、起きてから保健室を出るまで10分程しか経っていなかった、

体感的には1時間ぐらいの気分。

帰りながら1つ引っ掛かった点を考える、

能取サクヤと言う1人の少女の事だ。

起きて溜先生が話し掛けるまで、

居ることにすら気が付かなかった、魔力量も人並みにはあるので、

影も薄く魔力も少な過ぎて、

気が付かなかったからと言う事でもない、

そして私が気付けないと言う事自体が不可解なのだ、

私は魔法女王として色んな人見てきた、

普通の人から数々の修羅場を潜り抜けてきたであろう魔法使(ウィザード)い、その誰もが気配だけは完全に消せる人等居なかった。

それ故に彼女が体質も含め特殊で異質な物だと

分かる、だが、それを考えている内にもう1つ謎が出来た、入学と同時に1冊のパンフレットが配布される、それには学校の優れた生徒(新入生も含めた)が選ばれ、そこに位置付けされる『上位魔法使(ウィザートップ)い』とその可能性がある者が選ばれる『準上位魔法使(セカンドウィザー)い』どちらかに選ばれればそこに名前が載るのである、しかし、そのどちらにも彼女の名前が無いことだ、学校側も彼女の可能性、もしくは存在そのものを認識出来ていない事になる

考えれば考えるだけ謎が深まって行く。


そして気が付くと家に着いていた。


就寝前、またしても能取さんの事を考えていた、眠れなくなったのでベランダに出て、

夜空を見ながら………

そうすると空から1枚の白い羽が落ちて来たが特に気にする事もなくようやく眠くなって来たのでベットに戻り眠りに着く。


磨琴は気が付いていない、落ちてきたその羽は、とても身近な者の羽だと……………








実は小説自体、最近初めて読んだのですが、

物語を作りたくなったので何となく数年前に考えたこの設定諸々を思い出したのでしっかり作り直した(つもり)です。

色んな意味で小説初心者なので暖かい目で読んでくださると助かります。

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