炎の神(見習い)と死神(自称)の学校生活！

訓練と本当の力！？

俺達は、グラウンドで初回の魔法訓練をしていた。

どうやら俺の能力は、体温を上げる能力ではなく、炎を操る能力らしい。

現世で能力が制限されているから、あの程度のしか使えなかった、というわけだ。

まぁ能力っていうか、炎の魔法に適正がある炎の神の後継者って言った方がいいか。

それで、何の神の後継者か分からなかったんで、調べてもらったんだが、その神が既に死んでいて、誰か分からなかったらしい。

もし強い神だったら、もうこれは主人公として、悪い組織と戦って滅ぼし、こっちの世界の英雄になるパターンだな。

そしたら胸を張って親の元に帰れるし。

で、今炎を操る訓練をしているんだが、なかなか上手くいかない。

すぐに炎が暴走してしまうので、担当の先生も俺から目が離せないらしい。

早速俺は問題児ってことだな。

エルは遠くででっかい鎌を笑顔で振り回している。普段のやつとのギャップが激しいな。

月華は夜にならないと実力があまり出せないらしいので、今は見学中だ。

そして、クラスの中でも目立っているのが大洋。膨大な量の水を自在に操っている。

すげえな。イケメンで成績優秀でコミュ力も抜群って。欠点が全く思い浮かばないぞ。

最近分かってきたのは、空気中で炎を操るのは難しいが、地面を燃やすイメージで炎を出すと、簡単に操れる、ということだ。

こっちの世界でも、ちゃんと燃えやすいもの、燃えにくいものがあって助かった。

でもこれじゃあ、実践に使えるようになるのはまだまだ先だな……。今のうちはまだ悪の組織に遭遇したくねーな。