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世にも不安定な世界観

まだまだ、本編には進みません。プロローグの続きです。次もそうですが、ちょっと面白いものが待っています。今日中に更新できればいいなぁ~。

 世界は、創世以来初めての滅亡の危機に陥いった。そう「魔王」の生誕である。世界の成長・成熟を目指して「書」は幾つもの困難を世界に与え、変革を促してきた。しかしそれは時として、「書」の思惑を超え予想もつかない危険を生み出してしまった。人類と魔族の力配分をより困難を与えることで成長させるつもりか、魔族に有利な能力値を与えてしまったのが失敗の始まりだった。より強い者同士が戦い倒した相手を取り込むことによって自己進化を果たし、「書」が想定した能力をはるかに超える魔王を作り出したのだ。高い潜在能力と驚異的な進化によって、優れた知性さえ手にした魔王は魔族の大半を支配下に置き、潜在的な本能である「対人類種虐殺」をいかにして効率良く行うかを他の魔族と共に戦術・戦略を踏まえ始めていった。 

 

 そうこれこそが「魔王国と魔王軍」の始まりであった。古来、他種族と群れあうことを考えなかった魔族が(たまたま、戦闘中で出会い頭に会うことはあったが)上級魔族の下で部隊となり、戦術・戦略を持って人類種に襲いかかってきたのだ。 

                                  

 さすがに「書」もこれは問題だと気づいて人類種の中から無作為に特異な潜在能力と能力成長率の高い者達を世界に誕生させ魔族の対抗手段とした。これが「勇者」の始まりで、これらは神託の名の下でその存在が人類に広められた。しかしそれはあくまで基本的な能力が高い者が生まれたことだけで、その者が何処に居るのか。又その者の性格・性質はどのような者なのかは不明であった。これは「書」が人類種全体の成長を促すためにあえて特定の者を指し示さなかったのだ。この事で勇者ではないが自己の鍛錬によって成長し、魔族と互角に対抗出来うる者達も出現し始めた。これが「英雄」の誕生である。英雄が後に勇者であった場合や、早々に勇者としてわかった者(規格外の才能による。)はたまた一生勇者であったことに気づかない者達も存在したが、この関与によって十分に世界の均衡がとれ、壊れることがないと踏んだ「書」はあとは成り行きに任せた。


 そして、戦いが始まった。「第1次世界大戦」の勃発である。人類種側は、ヒューマン・エルフ・ドワーフといった者達や、フェアリーや獣人・鬼人・竜人等の特異固有種の種族が、魔族側は魔獣・魔人・魔竜といった者達が世界の有り様と互いの存在理由の名のもとに命懸けの戦いに突入した。長い年月の果てに、数名の勇者・英雄の集団によって「魔王」が討伐されたが、世界は混乱の中、疲弊し、各種族の数も激減してしまった。故に、「書」はしばらくの間は干渉を行うことを止めてみだりに世界に刺激を与えないようにすることにした。


 魔王は討伐されたが、魔族自体は滅んではいないし、魔王の影響で高位の魔族も存在し所々で事件を起しているので、世界自体が平穏な場所ではないのだが、それでも各種族は繁栄の道を進んでいった。かくして世界はつかの間の休息期を手にすることができたのだった。・・・・・・・・(終)

                      「世界大戦記」より。筆者 アボルト・O・ファグナー



この世界のあらましです。実はそんなに重要(本当に?)ではないんですが、後にスキル・タレント等の説明が長々しくならないようにするためです。分書の事や、「勇者・英雄」の件をいちいち説明するのもなんですからね。

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