8話
主人公調教中です。現在1番強いのは赤穂さんだったりします。
あれから地獄でした。
影から出た先は、どこかの森の中で太陽の光が眩しすぎて、目が順応するのに時間が必要だった。
ウズメさんが影からかナイフを取り出し俺に渡して
「このナイフをあげます、訓練を始めましょう。」
と言い。
同じナイフを取り出して襲いかかってきた。
俺は反応できず、ナイフを首に当てられ「これで1度死にましたよ」
と言われ、腹を膝で蹴られた。
「ぐはっ」
あまりの痛みに膝をつく。
「立ちなさい」
いや、無理だろと言おうとウズメさんに目を向けると、目があった。
これが殺気というやつか赤い双眸に恐怖 が沸き起こる、動けない。ヤバい殺される。嫌な汗がでて膝が笑う、ウズメさんは俺を冷たい目で見て、ナイフを横一閃!
「痛い」
服は裂け左腕から血が流れでる。
さらに続けて一閃、痛みで恐怖が和らいだのか、今度はとっさにナイフで受けれたが、衝撃で横に倒れる、すぐに立とうすると下から足が見え顔を蹴られ意識が刈り取られた。
頬をつねられた痛みで起きるとウズメさんが不満顔で
「弱すぎです」
「武術なんて何もやってない人間こんなもんだよ。」
弁解してみたが
「これは調教に骨が折れそうですね、さ時間がないの始めますよ。」
と不穏なことを言い…地獄が始まった。
半殺しにされ→起きる→半殺し。これが繰り返し行われ、気づいたら、店の部屋のベッドにいてウズメさんが
「お疲れ様でした。」
と言い、おにぎりをくれた。
美味しいけどヘトヘトだ。
俺は食べ終わると、そのまま気絶するように眠った。
次の日から朝ウズメさんの頬を触られて起きされる、→森に行き半殺しにされなる、殺気を含んだ目で睨まれながら、ナイフの使い方、投擲術、気配の消し方、察知、サバイバル術なんか叩きこまれる。ラーニングカードと死ぬ気にされれば、物覚えが良くない俺でも覚えれるもんだ。
こんな生活が2週間続いた、そう研修は1週間のはずなんだが俺はいまだにウズメさんに半殺しにされる日が続いている。2週間目の今日、ウズメさんに起こされ目が覚めた時、昔から存在したようにある能力が自分の中にあることに気づく
スキル 限定錬金術 『餅』
…何これ。
使い方は分かるがなぜこんな能力が自分に芽生えたのかがわからない。
「おはようございます、ウズメさん。すいませんなんかスキル覚えたんですけど魔の卵の影響ですか?」
「おはようございます、…随分遅いですね、個人差はありますが大体食べた瞬間から1週間で発芽するはずなんですが。」
「それは俺に才能がないと?」
…無言で目を逸らされた。ショックだ。俺が落ち込んでいると
「どんなスキルですか?」
「限定錬金術『餅』」ですと答えると、 ??顔されたので、自分の手のひらを上に向け餅を錬成した 。
「どうぞ」
とウズメさんの口に押し付ける。
ウズメさんは迷うことなく餅を食し。そして黙った。
何か考えているようだ。まずかったのかと不安に思い見ていたら
「素晴らしいです!」
と言われた。
「モチモチした食感、甘く、胃保ちも良く、それに体力、魔力共に僅かにですが 回復効果もあるようです、まだまだ発展できそうですし、余裕がある時にうちのお店に売ってくれれば買い取りますよ」と言ってくれた。
どうやらなかなか良いスキルみたいだ。
補足。
五十嵐さんはアバターなので、スキルなし。
赤穂さんはスキル金剛力、真央ちゃんは手当て、を持ってます