7話
読んでいただけた方ありがとう
食事のあとは解散となり各自部屋に戻って、休もうと話になった。ちなみに赤穂さんと真央ちゃんは同じ部屋にしたようだ。
部屋に戻ると、とりあえずシャワーを浴びなぜかベッドに置いてあった俺の寝巻きを着て寝ることにする。
今日は疲れた、そういやいつの間にかゴブリンから受けた傷がなくなってた。アザが少し残ってるくらいだ。と思いつつ眠りに落ちた。
右頬に冷たい感触を感じる。
「おはようございます。」
と声が聞こえたので、目を開けるとウズメさん目の前にいて俺の頬に手を当ててる。
俺は驚いて絶句して声がでない。
え?なんで?顔近いよ?
混乱しているとウズメさんが
「おはようございます」
と言ってきたので。
「おはようございます」
と返事すると、何やら満足した顔でウズメさんは俺から離れ
「朝食の準備ができましたので2階にいらしてください。」
と言いわざわざ俺に近いて、俺の影から沈んでいった。
わ、わからん。魔界では今のがスタンダードな朝の挨拶なのか。と思いながら顔を洗い。
2階に行く。
2階に行くと、五十嵐さんとロイドさんがテーブルに座ってたので
「おはようございます。」
と声をかけた。
「おはよう」
「ハロー」
と不機嫌な声と明るい声が返ってきた。少しして、赤穂さんと真央ちゃんが来て、ウズメさんが持ってきた朝食を食べた。内容は和食でご飯に味噌汁、魚だった。味噌汁の色が赤くやはり違和感があったがおいしかった。
「さ、食事も終わったし、研修始めましょか。部屋に戻って鎧を着たら、地下に行く階段を解放しておくから来てな。っとその前に渡さないといけないものが西城さんにあったな。」と言い俺に3枚のカードを見せた。
カードには絵柄があって、刀を持った侍、馬に乗った騎士、弓を持った狩人が描かれてる。
「これはラーニングカードや、使うと絵柄の中に入ってるスキルを習得しやすくしてくれるわ。例えばこの侍なら剣術と体術、馬なら槍術と搭乗術、弓なら弓術とサバイバル術やで、これがプラン2に入ってる物で、みんなは1やからないんやけどな」
おお、すげえそんな便利な物があるのか 武術なんて何もやってない俺には助かるわ。それに日本人やから侍かなあって思い、侍のカードを取ろうとしたら、横からニュって手が出てきて、1枚のカードを渡された。
…手を辿るとウズメさんだった。
俺が??な顔をしてロイドさんとウズメさんを見るとロイドさんは面白そう笑い始めた。
「ウズメが興味を持つとはなあ、これを渡すのならお前が西城さんの面倒見るんやろな」 と言い。
「立派な暗殺者にします」
ウズメさんが返した。
「じゃ任したで、そしたら赤穂さん、塩田さん五十嵐さんは地下に来てな」
と言いロイドさんが手を叩くと、どこかで何か動く音がし。そのまま階段を降りていった。
五十嵐さんはサングラスをかけアバターになると無言でロイドさんのほうに歩いていき、赤穂さんと真央ちゃんは1度部屋に戻って準備して行くそうだ。
その際に「頑張りましょう」と赤穂さんに優しい1言をいただいた。俺はというと、なぜか、気合い満々なウズメさんに見つめられてる。俺はとりあえず
「このカードどうやって使うんですか?」と聞いてみた。
「破れば発動します」
俺は黒装束の絵柄のカードを破ってみる。
すると何か雲みたいな物がカードから出てきて俺の中に入ってきた。…でも特に何も感じないな。
俺は自分の体に変化がないか確かめているとウズメさんに手を握られ
「行きます」
と言い、俺を俺の影のに引きずりこんだ。
頑張ります