4話
不定期ですいません
心身共に疲れた、俺は重い体を引き吊りながら、ようやく台座のある部屋に着いた。
扉の前で1度深呼吸をし。みんなにあまり心配をかけたくなく、てできるだけ明るい声で。
「ただいま」
と扉を開ける。
シーン…
あれ?
「お~い、赤穂さん、真央ちゃん、五十嵐さん。」
…シーン
おいおい。
どうなってるんだ?みんなどこに行った?
俺は台座の近くに歩いて、周りを見渡してみる。
やはり人影は見えない。
俺は不安と苛立ちがを発散させたくて棍棒を台座にぶつけようと振りかぶり…
台座を見ると台座に文字が浮かんでる…。文字には
『ご来店される方は文字をお触り下さい。』
と書かれてる。
俺はそれを読み。
もしかしてここに誰もいないのはこれが原因かな?と思い。おそるおそる、まだ痛みが走る左手で文字に触れてみる。
文字に手が触れた瞬間、周りの風景がグルグル周りだし、俺の意識は吹っ飛んだ。
「ん」心地よい感触を頭に感じる。どうやら俺の頭を誰かが撫でて、左手を誰かが握ってるようだ。それに体には毛布のような物にが乗せられている。『あ~気持ちいいなあ』
このまま、まどろんでいたいと欲求が起きる。
だけどその瞬間、こんな状況に自分がいるわけないと思い、自分でも信じられないスピードで起き上がり、俺の頭を撫でていた人物から遠ざかり、その人物の顔を見た。
…知らない女性だ。その近くには知らない女の子も座ってる。女性のほうは歳は20代後半から30代前半、美人というより可愛い感じがする人物だ。なぜか全身、皮でできた鎧のような物を着て驚いた顔をしている。
女の子は目が大きく少しぽっちゃりとした、なかなか可愛い女の子でこちらも皮でできた鎧のような物を着ている。俺はしばらく女性と見つめ合った。するとその女性の顔が少し困った顔に変化し。
「あの、丸見えですよ」
と言った。
俺は自分が素っ裸で女性の前に立っていることに気付き。
「すいません」と言い体を隠そうと思い、床に落ちてた毛布を広い腰に巻いた。
くそう、恥ずかしい。きっと俺の顔は真っ赤だろう。
とこんなやり取りをごく最近したような気がする
それに声も聞き覚えがある。
俺は聞いてみる。
「もしかして赤穂さんですか?」
「そっちは真央ちゃん?」
「「はい」」
「そういえば顔を見せるのは初めてでしたね、私たちは西城さんの顔を一度見てますけどね。」
「俺はどのくらい気絶してました?」
「大体1時間くらいと思います、時計がないので分かりませんが。」
「お、起きたんかいな、いらっしゃい」
と後ろから声をかけられた。
後ろを振り向くと俺達をここに連れてきた、あのリザードマンの色違いがいた。そういえばあのリザードマンは鱗が金色、この目の前のリザードマンは鱗が赤色 だ。」
するとリザードマンが
「初めまして、わての名前はロイド、この店の店長しとる、これからよろしゅうな」
と明るい声で自己紹介されたので。
「俺は西城 悠木、こちらこそよろしくお願いします」
て丁寧な口調で返した。
「さて今からあんさんはわてに借金してもらいたいと思う。プランはそやなあ、『駆け出し冒険者用プラン2』がオススメですわ、裸、単独で、そしてあの暗闇のなかでゴブリン1匹とはいえ倒せるとは、なかなか期待できますからなあ。色々勉強させてもらいますわ、金額は総額150万円プランで、一年間は金利無し、一年間以降は5パーセントの利子が毎月付きます、あと物を買うときは必ずうちの店で購入することが条件ですわ、いい買い物やと思いますけど、どうでっしゃろ?」
いや、その説明じゃ何もわからん。と思い。「その120万円で何を売ってくれるんですか?」
と聞くが内心、まずは服を売って欲しいと思う俺だった。
まさかの通貨は円となりました。