2話
書くのって難しい
寒い、そう感じ目が覚めた。寝起きはいいはずだがなぜか頭かボーとする。
ふと自分を見ると素っ裸だ。下着すら身につけていない。どうりで寒いわけだ。それにしても何も身につけていない状態は心細いな。
少しするとようやく頭がスッキリしときて、ふと周りの見渡すと暗くてよく見えないが、壁や床が平らな灰色の石で作られた空間にいるようだ。
視界があるのはどうやら10メートル先にある台座のような物から、ぼんやりと淡い白い光を放ってるおかげらしい。
俺は何か情報が欲しくて台座の方に近こうとすると、台座から光が強くなり、あのリザートマンの上半身だけが映された。ホログラフィってやつだろうか?と俺思ってると。
彼が話し始めた。
「すまん、すまんゲームについて説明し忘れたことがあったわ。ゲームは6年がタイムリミットや6年たつとゲームオーバーで死ぬで。
あとクリア条件は複数あるから頑張って探してや。じゃゲームスタートや。」
そう言うと映像は消え台座は元の状態に戻った。
6年かまず死なないことが重要やな。そう考え。
俺は台座に何かないか調べようと近づくと人影が見える。よく見ると3人くらいが台座を囲む感じでいるのが見える。
俺は声をかけてみる。
「そこに誰かいるのか?」
「はい、います」
「はい」
「いるぞ」
女性、女の子、男性の声が聞こえた。良かったどうやら言葉が通じるみたいだ、外人だったらどうしようか内心ヒヤヒヤしてた。と思ってると女性から声がかけられたら。「あの丸見えですよ」
…は? 薄暗い中、唯一の光源のそばに立ってる俺、つまり文字通り丸見え…。
「すまん!」俺は慌てて台座から離れた。ヤバい恥ずかしすぎる。
すると女性は少し笑ってから「自己紹介しましょう。」
と言い。
「私の名前は赤穂 美咲35歳、OLをやっています。よく分かりませんがゲームをクリアできるように頑張りましょう。」と発言してくれた。顔は分からないがこの状況でパニックにならず随分、前向きな人で正直助かるし好感がもてる。
次は女の子で
「私は塩田 真央10歳です、小学5年生です。よろしくお願いします。」
とやはり心細いのと寒いのか、少し震えた声で発言する。
すると赤穂さんが真央ちゃんの隣に移動したらしく。抱っこしてあげたようだ。 真央ちゃんから
「暖か~い。」
と嬉しそうな声が聞こた。
その声を聞いて、思わず笑顔がこぼれ出た。
次は男性で
「五十嵐 大46歳だ。サラリーマンをやってる」とイライラしたような声を出し、距離があるので内容は聞こえないが愚痴愚痴と悪態を小声で言ってるようだ。
せっかく真央ちゃんと赤穂さんが和ませたくれたのに、これじゃ台無しだな。と思い。俺も自己紹介することにする。
「俺は 西城 悠木。28歳、サラリーマンです。よろしくお願いします。」
と無難な自己紹介をする。何か気の利いたことを言えればなとつくづく思うが言えないのしょうがない。と自分に落胆しながら発言する。
「すいません周りに扉などあるか探しませんか?」
「そうですね、このままここにいても仕方がないようですし、何かないか探しましょう。
一緒に探そう、真央ちゃん。」
「うん」
「ふん、ちょうど俺の近くに扉がある、おい西城ちょっと扉の向こう調べてこい。
俺はここで待ってるからな!!」
いきなり上から目線で言われ、イラってきたがそこは我慢、このメンバーじゃ俺が1番体力があるしな、あのオッサンと赤穂さん達を一緒にするのは少し不安だが。
「はい、少し見てくるので、みなさんはここで待っていてください。」
「1人で大丈夫ですか?」
赤穂さんから心配する声が聞こえたが
「赤穂さんは真央ちゃんを頼みます」
「はい。気をつけてくださいね」
「ありがとう。」
俺はそう言い、オッサンのほうへ歩いて行く。
俺はできるだけ丁寧な口調で質問する
「五十嵐さん、どこに扉ありますか?」
「あれだ」
確かにオッサンの近くに、たぶん金属製?の扉がある、触ってみるがとひんやりとしている、それに金属っぽい臭いがしない、それに色が少し緑っぽい。
見たことない金属だな。
やっぱり地球ではないのかな、ここ。
取っ手がついてるので、取っ手を握り慎重に開けてみる。
予想より軽い感触で開くのでびっくりしながらも、扉の向こうを見てみる。
扉の向こうは、暗くまるでゲームの迷宮やダンジョンの中のような雰囲気だ。視界としては10メートル見えるかどうか、床や壁はかわらず灰色の石でできてるようだ。
ゲーム好きの俺としては色々、想像してしまうなと少し自分に苦笑いしながら。
「いってきます。」
と後ろを向いてできるだけ明る声で笑顔で言った。
「「いってらしゃい」」
と言ってくれる2人に元気づけられながら俺は探索にでた。
1人でも読んでくださる方がいたら幸いです