12話
残酷な描写があります
扉を開けると。
「いやー」
「やめてくれー」
と叫び声が聞こえ。2体のアバターが1体のアバターを抑えつけ、2人の男が女性2を並んで組み敷き、服を脱がそうとしており、すぐ側にはアバターが2体倒れてる、そして1体のアバターが男性の胸に手を突っ込んでいる男性はビクンビクンと動き通常ではありえない状態であるのが分かる。俺達は予想もしなかった光景に呆然としたが1番最初に正気に戻ったのは赤穂さんだった。幸い全員こちらに背を向けており、こちらには気づいていない。
赤穂さんは薙刀を構えると俺と五十嵐さんの方に向き
「行きますよ」
と組み敷かれている女性のほうに走りだした。俺は慌てて赤穂さんに続いて走りだした。五十嵐さんはこちらをちらりと見ると男性の胸に手を突っ込んでいるアバターに槍を向け、走りだす。
俺は走りながら投擲用ナイフを取り出し赤穂さんが向かっている男と別の男に狙いを定める。
すると
「ギャー」
と声が聞こえた。おそらく五十嵐さんの攻撃が当たったのだろう、すると女性を襲うことに夢中だった男達が声に反応し顔を上げ、俺達に気づき驚いた顔に変わる。
本当はもう少し近きたかったが俺は牽制のつもりでナイフを投げる。
男は顔を防御するように両手を持ってきたが、ナイフ男の横を通り過ぎた。
『くそ、やっぱり当たらなかったか』
俺は残念に思ったが大型ナイフを抜いた。
男達はようやく動きだし、ポケットからサングラスを取り出してきた。
『ヤバいあれはアバターになるやつだ間に合わない』
俺は手に持ってるナイフを思いっきり投げつけた。ナイフは勢いよく回転しながら男のサングラスを弾き飛ばし、顔に刃が当たり血を飛ばしながら男がのけぞる。
それを隣の男が見て、顔が恐怖に染まりこちらを見て慌ててサングラスをかけようとするが遅い、赤穂さんが男性に向かって槍のように薙刀を突き出し、そのままサングラスを持った手を切り落とした。
とんでもない量の血が噴き出し赤穂さんと組み敷かれてる女性を赤く染める。俺は赤穂さんの容赦ない攻撃に驚きながら、ナイフがあたり頭から血をだしている男を横目に通りすぎ弾き飛ばされたサングラを手に取る。
そしてそのまま自分の顔に装着する。
すると俺はアバターになり、地面に落ちているナイフを手に取り、血まみれで手がついているサングラスを取る。
これでアバターは増えないな。
俺は五十嵐さんのほうを向くと五十嵐さんは槍でアバターを叩き破壊していってる所だった、どうやら刃の部分は敵のアバターに刺さって折れたようだ。
1体のアバターを抑えた2体のアバターはこちらを見て、顔を見合わせると。
「くそ」
と悪態をつき逃げて行った。
分かりづらくてすいません