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第4話『のんびり警備クエスト、のはずだったのに』


「平和な村の警備、ですか?」


「ええ、魔物の出現率も低くて、危険度もほとんどゼロ。初心者向けのお仕事よ」


 ギルドの受付嬢・ミリアがそう言って出してきたのは、紙に書かれた依頼書だった。



---


《依頼内容》

【村の周辺警備】

・場所:リュノ村(トアリスから徒歩1時間)

・内容:村の周囲を一日数回、軽く巡回してもらうだけ

・報酬:2銀貨/日

・推奨ランク:旅人級~



---


「……うん、まさに“のんびり”って感じだな」


 これなら俺でもできそうだ。ていうか、むしろこれ以外やりたくない。


「じゃ、受けます」


「OK! ラナちゃんも付き添ってくれるって言ってたわよ。仲良しさんねぇ~」


「な、なんで余計なこと言うんですかミリアさん」


「んふふ。がんばってね、“未来の勇者様”♪」


 やめてくれ。勇者とか、そーゆーのは遠慮したい。というか違うから。



---



 そして翌日。俺とラナは、リュノ村の入り口に立っていた。


「ほんとに、何もないな……」


 周囲はただの畑と森。家は十軒ほど。とても静かな村だった。


 村長さんらしきおじいちゃんに挨拶をして、さっそく巡回に出る。木製の柵の周りをぐるっと回るだけの簡単なお仕事──のはずだった。


 しかし──


「……ん?」


 林の奥、微かに気配がした。


「ラナ、ちょっと下がって」


「えっ、どうしたの?」


「たぶん、また“なんか”来た」


 予感というか、本能的な“警報”みたいなものが鳴っている。前にもこれで狼を吹き飛ばした。今回も──


 ガサッ。


 木々の間から現れたのは、黒いフードの少女だった。


 小柄で、白い肌に銀色の髪。年は俺と同じか少し下くらい。片手には杖。魔法使い、かもしれない。


「……あなた、変な力を持ってる」


 いきなりそう言われた。


「は? いきなり何?」


「私、“魔力視”ができるの。あなたの身体……普通じゃない。魔力が、暴れてる」


 は? 魔力が暴れてる?


「え、俺、魔力とか全然使ってないんだけど……」


「だから異常なの。普通は制御されてるはずなのに、あなたは──溢れっぱなし。しかも……神域に触れてる」


 なにそれ。怖い。


「ちょ、ちょっと落ち着こうか。名前は?」


「ミスティ」


 フードを取った少女は、綺麗な銀髪に金色の瞳を持っていた。冷たい表情だけど、美しい──まるで人形のような少女だった。


「私は……“それ”を探してた。ずっと」


「“それ”?」


「神の干渉痕。それを持ってる存在。あなた、きっと──」


「待ったあぁぁぁ!!」


 その瞬間、ラナが割って入った。


「ちょっと、あんた誰なの!? ハルトに何してるの!?」


「……ただ、調べてただけ」


「ハルトに近づかないで!」


 ラナが少し怒っているのが、なんだか新鮮だった。普段はあんなに優しいのに。


「ラナ……」


「ハルトはね、そういう……変なことに巻き込まれるような人じゃないの! のんびり暮らしたいだけなんだから!」


 正論。ほんとそれ。


 するとミスティは、少しだけ目を伏せ、ため息をついた。


「……わかった。しばらく監視するだけにする」


「監視するんかい」


 こうして、謎の少女ミスティはその場を去った。



---



 その晩、リュノ村の宿屋に泊まることになった俺たち。


 ラナと並んで夕食を食べながら、俺はさっきのことを思い返していた。


「……ラナ、ありがとうな。かばってくれて」


「べ、別に……当然でしょ。私、ハルトのこと……」


 その言葉の続きを、ラナは飲み込んだ。


「……心配してるだけ」


「……うん、ありがとな」


 あったかいスープの湯気が、ちょっとだけ、心に染みた。



---


▼ 新たな称号を獲得しました

・【守られし者】

・【平穏を望む者】



---


 だが、俺の平穏な日々は──

 きっと、まだ始まったばかりだった。



「面白かった!」




「続きが気になる、読みたい!」




「今後どうなるの!!」




と思ったら




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面白かったら星5つ、つまらなかったら星1つ、正直に感じた気持ちでもちろん大丈夫です!




ブックマークもいただけると本当にうれしいです。




何卒よろしくお願いいたします。




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