ジンギスカンと同じ時代を生きた英雄た4 高原からの脱落者ジャムカ
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ジャムカが居たジャダラン族という部族なのだが、一応モンゴルの流れを組む蒼き狼の末裔の部族なのだという。
しかし、伝説上でもジャダランの始祖は『後妻の連れ子』となっており、その流れは疎遠に余りある。
ジャダラン族はその伝説からあまり良い待遇は貰えず、割と冷や飯食らいな部族である。
頭数は多いが部族の隅々まで馬など行き渡らず、羊飼いが多い部族だった。
実はそれでも人数が多い部族として、モンゴル族の集まりには有力部族として参加しており、幼き日のテムジンは当時まだ若すぎるジャムカと宴会の端で遊んでおり、盟友の誓いもそこで行っているという。
秘史ではそのようなエピソードは収録されていない。しかも盟友の誓いをしたのはメルキトを滅ぼした後だと言う。
秘史は割と創作が多いのである。
ジャムカは大きいけど貧しい部族の長として、それでも出来た方の人物だった。
テムジンのもとに合流したいと言う配下を顔だけは快く送り出したのだから。
しかしジャムカの弟タイチャルは違った。彼は遂にテムジンのもとに合流した配下を襲い、馬泥棒に至った。馬泥棒には死有るのみという高原の掟のもとに両断された。
さすがにこれにはジャムカも怒りだし、十三翼の戦いになる。
これ、秘史はテムジンの勝ち、集史にはテムジンの負けとある。
実情はテムジンは早々に戦線から離脱し、ジャムカは70人ばかり捕虜を取ったのだ。
しかしジャムカはその捕虜を釜茹でショーの具材にしてしまったのだ。
この辺りでジャムカは求心力を失い、敗残者を集める事しか出来なくなる。
しかし、ジャムカの持つ謀略と奸計はテムジン。後のジンギスカンの前に、これを上回る相手なんか現れなかった。
正直な所欲しい人物だったのだろう。
ジンギスカンはあれこれ言い訳をして恭順の隙を作っていたが、ジャムカ自身が貴人としての死を求めた為に、そのように処断した。
それは1205年。ナイマンが滅亡した時の話だ。
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