ジンギスカンと同じ時代を生きた英雄たち1 イングランド王リチャード・プランタジネット
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ジンギスカンの産まれは1162年とか言っている。ここら辺曖昧だったりするのだが。同じ時代にどんな王者が居たのかちょっと世界に目を向けてみよう。
その一人目に選びたいと思ったのがイングランド・プランタジネット朝のリチャード1世だ。獅子心王とかリチャード・ライオンハーテッドとか呼ばれている。
ジンギスより産まれが早く1157年。1189年から1年ほど在位していたようだが、イギリスに居たのはわずか6カ月。いったいどこで何をやっていたものかと思ったら、なんとローマ教皇の要請を受けて十字軍遠征なんかやっていたのだ。周辺国に言わせると『お前、なにやってんの?』な話なのだ。ローマ法王の周辺国はこの要請なんか突っぱねていたのだ。多分イギリスは当時僻地に付きそんな事実も知らなかったのだろう。
戦場に向かったリチャードはそこで生涯の宿敵アイユーブ朝のサラディン王と激突する。敵は強い。一進一退の攻防しか出来なかったのだ。1192年にうやむやの内に平和条約を締結して帰る事になるのだが、イングランドの戦費調達の仕方は生半可ない。リチャードは実しやかに言う。
「1万ポンド出してくれたらロンドンだって売ってやるぞハハハ」だって?
実際イングランドにはサラディン税という意味不明な税金が有り、それでも戦費が調達できなかったリチャードは国家の施設を次々売却しているのだ。あの城塞もあの砦も民間に売りつけて戦費にしているのだ。
この人の戦費調達はとんだところでもっとかかってしまう。事も有ろうに本人が仲間だったはずの遠征に一緒に行った神聖ローマ帝国のハインリヒ6世に捕えられ(何やってんだよお前)15万マルクの身代金を以って解放されることになるのだ。これは当時の国家予算の4分の1。これで決定的だ。ちょっと王としては勇敢で常在戦場に有った方ではあるが、おつむの出来は悪そうだ。もしかして放浪癖かなんか有りました?
この人はまだ良い。問題はこの後だ。
弟のジョンが王となったのだが、この失策に無策だったこと。更にこの人物自身が統治能力が大幅に欠損していたようで諸侯の怒りと反感を買い、国王の権限を大幅に縮小する『マグナ・カルタ』を飲まされ、イングランドは立憲君主制に舵を切らされるのだ。ちなみに後にも先にもジョンという名の王は居ない。英王室から嫌厭されてしまった名前のようである。
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